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『春のワルツ(봄의 왈츠)』感想


春のワルツ(봄의 왈츠) ☆☆☆☆
(50分程度に編集されたディレクターカット分についての評価は☆☆☆です。それについては、後述)
KBSで2007年に放送されたドラマ。全20話。ユン・ソクホ監督の四季シリーズの最終章。
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韓国で放送されたものをリアルタイムに見ていたのですが、今回、ディレクターカット版をGyaOで再視聴しました。
以前に簡単な感想を書いたのですが、だいぶん印象が違っているので、そのことを含め、全面的に書き直しました。

最初の部分のストーリーを簡単に紹介すると。
オーストリアを中心に活躍するピアニスト、ユン・ジェハ(ソ・ドヨン)は子供の頃に韓国を離れてから、一度も帰国したことがない。それには大きな秘密があった。
ジェハは昔はイ・スホという名で、その日暮らしの父親に連れられ学校にも通わせてもらえない生活をしていたのね。それがある日、父親の故郷の青山島にやってきて、心臓の悪い少女、ウニョン ( ハン・ヒョジュ)と出会い、親しくなる。淡い初恋ってところかな。ところが、スホの父親がウニョンの手術費に、とウニョン母が必死で働いて貯めたお金を盗み出して消えてしまう。ウニョンは手術を受けられないと死んでしまうのね。ウニョン母がスホ父を探しに行きますが、なかなか見つかりません。島に残されたスホも単身、ソウルに父親を捜しに行こうとしますが、ウニョンも一緒についてくるの。そして、ソウルで倒れて入院ってことになります。その間に、ウニョン母は交通事故で死んでしまう。そんな時に、スホが出会うのが、事故で死んだジェハという子の両親。ジェハの母親は息子の死がショックで自殺を繰り返す状態だったのね。見かねたジェハ父はスホに、しばらくジェハの身代わりとして生きてくれるように頼むのね。スホ、ウニョンに手術を受けさせてくれるのなら、とジェハの身代わりとして韓国を離れます。すぐに戻ってこられると思っていたスホだったけれど、手放したくないジェハの両親はウニョンは死んだということにして、そのままスホはジェハとして生きていくことになったの。一方のウニョンはスホがそのように去ったことは知らないのね。母親の命を奪った男の息子で、一言の挨拶もなく突然消えたことに傷ついたままなの。
そして15年の歳月が流れ。ウニョンは工芸コンテストに優勝し、その賞でオーストリアへとやってきます。そこでスホと再会。島の少女を思い出させるウニョンに出会ったことで、韓国へ帰ることにしたジェハ。でも、ウニョンはおばさんのところに引き取られて苗字は変わっているし、病院にはジェハ父の依頼でウニョンが死亡したっていう記録が残されている。別人だと思うものの、ジェハはウニョンに惹かれていきます。ジェハがウニョンに近付くということは、捨てたもう一人の自分、スホと向き合うということでもあるのね。
そして、もう一つの初恋。ウニョンがオーストリアへ向かう飛行機で隣の座席に座ったのがイナ(イ・ソヨン)。イナは幼い頃に会ったきりのジェハに会いに来たの。そして、幼いころのジェハのお嫁さんになる、という夢を持ち続けているのね。家柄もジェハとは釣り合いが取れているし、韓国に帰国して大臣の椅子を目指すジェハの父には、イナの父親の力が大きな助けとなるのね。そして、ジェハが実は別人だという秘密を覆い隠してくれる存在。幼いころの夢が現実へと大きくシフトしようとしています。
そして、ジェハのマネージャーのフィリップ(ダニエル・へニー)。ジェハとはビジネスパートナーにはとどまらず、親友という間柄。ジェハより一足早くウニョンに出会ったフィリップはウニョンに惹かれます。フィリップの亡くなった母親は韓国人なのだけれど、母方の親戚とは縁が切れている状態。フィリップにとってのウニョンは失われた母なる祖国、という側面もあるようです。
失ったものを見出していく三人と、本当は15年前に失っていたものに、今となって向き合わなければならなくなった一人の物語が展開します。
ジェハとフィリップからすれば、失われた自分を取り戻す物語。イナにとってはとっくの昔に終わっていなければならないことを、きっちりと終わらせるための物語。ウニョンにとっては、誤解から止まった時間をふたたび始動させる物語、という風にとらえることができるかな。

わたしはだいたい、子供時代から始まるドラマって、苦手なんですが、この、子供の頃のエピソードはいいなあ。こんな体験をしたら、一生忘れられないって思ってしまいます。また、大人になってからの話がある程度進んだところで子供時代へとつながる構成もとっつきやすかったように思います。
わたしの思い込みかな、とも思うのですが、このドラマでは主人公たちの顔の変化も面白いな、と思って見ていました。主人公のジェハの顔がどんどん子供時代のスホの顔に重なってくるのはもちろん、ウニョンもジェハをスホと認めた後の顔が、なんだか面長に見えて、子役の顔と重なるのね。

そして、わたしの評価が韓国版と、ディレクターカット版とで違う理由です。
わたしはこの「春」の魅力は深刻な苦しい展開があっても、可愛くて明るく癒されるような部分だと思うんですが、これが、ディレクター版では大幅に失われているように思うんですね。いろいろ細かいところで差があるんですが(春のワルツ - Wikipediaなどをごらんください)一番の違いはオープニングテーマ曲。わたしにとって「春」はラブホリックの「ONE LOVE」のイメージなのね。
ソ・ドヨンを新たな韓流スターに、というコンセプトかな、と思うんですが、これが最初に流れることで、全体の印象が全く違ったものになってしまったように思います。
ただ、ディレクターカット版で最終話で主人公たちが再開するシーンで心臓音のような効果音が流れるのは、こちらの方が好き。でも、『夏の香り』じゃんって感も無きにしも非ずですが。
あと、ラストに置かれるエピソード。オリジナル版のシーンがないのは、さびしい…。

このドラマはわたしが字幕なしで見た、記念すべき、はじめてのドラマです。
スタートしたときは、はじめてカナダラ表を目にしてから3カ月もたってなかったんですよね。
無理だろうと思いながらでしたが、さいしょはあらすじを書いていらっしゃるサイトに大いに助けられて、しだいに分かるようになったのでした。
いまにしておもうと、最初に出会ったのがあまり難しい韓国語のドラマではなかった、というのがラッキーでした。
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by kirikoro | 2009-07-21 21:12 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(0)