SBSで1999年放送された水木ドラマ、全24話。
演出 チョン・セホ
脚本 キム・スヒョン
出演者
シム·ウナ (ユニ役)、イ·ジョンウォン(ドンウ役)、ユ·ホジョン(ヨンジュ役)、チョン·グァンリョル(ヨングク役)
1999年版の前に1978年に同名のドラマが放送されており、そのリメイクドラマのようです。
私はGyaOで見ました。
絶頂期に引退した、伝説の女優シム・ウナが主演。
伝説と言われるだけあって、ほんとに清純な美しさで、輝くような彼女の姿は必見ですね。
チャングムのイ・ヨンエと似たタイプかな?と思うのですが、イ・ヨンエが実はあまり好きではない私も、彼女はすてきだと思います。
時代的には恐ろしいメイクと髪型が流行のようで、ヨンジュを演じるユ・ホジョンはそんなファッションなのですが、彼女は清純な役どころなので、そういう古さからは逃れられています。
そうそう、キム・ナウンもユニの友人役で出ているのですが、彼女も怖い系のメイクです…。
韓国で放送された当時、最高視聴率53.1%(AGBによる)をたたき出し、一大ブームとなった作品で、多くの韓国人にとって記憶に残る作品となっているようです。
そのため、ドラマを見ていてもたまにその名前が出てくることがあり、私は「タルジャの春」で初めてその名を知りました。
古いドラマは原則見ない私ですが、やはり、これぐらい有名な作品は知っていてもいいだろう、と見ました。
あちらこちら、古さはやはり感じましたが、現在のドラマの流れと比較して見る楽しみもありました。
復讐劇の原点となる作品、とも言われているのですが、復讐というほどのことはないですね。
破滅なんてこともないですし…。
最近のドラマだと、無理な設定や、人間心理を無視した悪乗りする登場人物で、盛り上がらせようとしがちな題材ですが、そういう不自然さはないです。
脚本を書いているのは大御所とも称されるキム・スヒョン。
最近の作品では「母さんに角が生えた」や「美しき人生」「千日の約束」などがあります。
この頃のドラマでは、ちょっと時代に合わない部分も感じるキム・スヒョンですが、このドラマは彼女の代表作だけあって、うまいなあ、と思う脚本でした。
ヒロインのユニ(ユンヒ)は学生時代からドンウと付き合い始め、妊娠、ドンウの兵役中に娘を産み、ドンウが除隊して就職したら結婚する約束をしています。
子供もいますから、夫婦同然で、貧しいドンウの両親の援助もしているユニ。
ユニは子供がいることは秘密にして、ある会社の会長の秘書として働いているのですが、その会社にドンウも入社することになります。
そろそろ結婚、と思うユニとその家族なのですが、どんどん足の遠のくドンウ。
実はドンウ、会社の会長の姪のヨンジュから猛烈なアタックを受け、野心を持ち始めたのね。
ヨンジュはお金持ちの娘らしく、華やかでわがまま。
その彼女の思い通りにならない、人並み外れて自尊心の強いドンウに惹かれたようです。
ドンウは貧しい自分の環境から抜けさせるチャンスだ、と、ユニと別れてヨンジュとの結婚しようと行動し始めます。
しばらくはドンウに縋り付くユニですが、やがてドンウが戻ってくることはない、と諦めますが、そんな矢先に事故で娘が死んでしまいます。
その際、危篤だとドンウに知らせるのですが無視するドンウ。
ユニは娘があまりにもかわいそう、と、怒りから復讐を心に誓います。
そんなユニに、関心を寄せはじめるのがヨンジュの兄のヨングク。
典型的な遊び人で、女にだらしなく、離婚歴もあります。
会社に入ったものの、まるで信用はありません。
最初は避け続けるユニなのですが、そのうちヨングクのまごころに気付き、心を開き始めるユニ。
プロポーズするヨングクに、結局は自分には娘がいたことも打ち明けたうえで受け入れるユニです。
ヨングクも、彼女が愛情からではなく、自分を利用するつもりなのだと知りながらも、それでいい、と結婚へと向かっていく二人。
ユニは自分が結婚することになればドンウはヨンジュとの結婚を壊すことができると考えての決心です。
復讐さえできれば、と思っているユニですから、もし自分とドンウのことがバレても、自分には失うものがない、と最初は思っています。
ところが、そのうちヨングクに愛情を感じ始めるユニ。
一方、ドンウもヨンジュに単なる出世の道具だとは思えなくなり、愛情を感じ始めています。
そして、ドンウの中にどんどん溜まっていく罪悪感…。
こんな風に絡まる4人の愛憎劇が展開されるのですが、注目すべきは事実を知ってからのヨンジュの考え方と行動。
そのキャラがいいんですね。わがままなお嬢さんってだけではない姿を見せます。
この4人はの恋模様はさて、どのような結末を迎えるのでしょうか?
こんな感じなんですが、私はこのドラマがラストに向かって事態が収拾していくところが好きでした。
このドラマの男性主要人物を演じているのはイ・ジョンウォンとチョン・グァンリョル、と現在もあちらこちらのドラマで活躍している二人なんですが、このドラマの二人、ラブストーリーにしては、すごく老けている主演陣だと思うんです。
チョン・グァンリョルの方は離婚歴もある、ちょっと年齢が上、という設定なのでわかりますが、イ・ジョンウォン、ヒロインとあまり年が違わない設定のはず。
そのうえ、調べてみると彼、このドラマの放送時にはまだ30歳になっていないんですね。なのに…。
現在のお二方とはあまり違わない姿だと思うのは私だけでしょうか?
少し前の韓国ドラマの男優さんって、基本ガッシリ型だったようなので、その体型のせいで若くは見えないのかしら。
それに引き換え、ドンウの弟役にはキム・ソックンが出ているのですが、まだ、少年らしさが残っていて、可愛いです。
彼は最近の作品では「千秋太后」「キラキラ光る」
当たり前ですが、こんな時代もあったのね、という感じでした。
でも、彼もこのドラマの時には26歳の計算で、イ・ジョンウォンとそう変わらないんですけどね。
そういえば、この作品の彼は華奢でしたが、今はイ・ジョンウォンとあまり変わらない体型のような気が…。
このドラマも、イ・ジョンウォンさんが素敵…とは言いませんが、機会があれば、ご覧下さい!
シム・ウナさんは大好きな女優さんです。美しい方ですよね。
ローキックさんがお書きのように「八月のクリスマス」「美しい彼女」よかったですし「白夜」も良かったです。
これもビョンホンさんとの共演です。
「青春の罠」はシム・ウナさん目当てにだいぶ前にBS放送を見ました。
「白夜」もシム・ウナさんでしたか。
確か、韓国ドラマを見始めた時に1話か2話だけ見てやめちゃったんですよ。そういえば、きれいな人が出ていたような…というぐらいの記憶しかないです。
その時には、シム・ウナさんはもちろん、イ・ビョンホンさんの名前すら知らなかったような気がします。(汗)
これは、たぶん再挑戦はしないと思うのですが、「美しい彼女」は機会があれば、見てみたいですね~~