今回は韓国ドラマの中に出てくる婚姻タブーについて、です。
ドラマを見ながら、いろいろ調べて、かなり間違いのない線じゃないか、と思うのですが、専門家じゃないし、もしかしたら間違っている部分があるかもしれません。
もし、間違っている部分があれば、教えてくださいませ。
他国の法律はなじみがないうえ、韓国では近年法律が変ったので、より分かりにくいですね。
まず、絶対結婚不可能な関係について。
韓国では従弟同士は結婚できないという話(たとえば「90日間、愛する時間」)はお聞きになったことがあると思うのですが、血縁関係で結婚できない範囲はそれより、かなり広いです。
以前は出身地(本貫)が同じで同じ苗字の者同士は結婚できないという法律がありました。
要するに、父方の親戚とはいくら関係が離れていようともダメ、だったんですね。
ところが、それは1990年の法改正で、8親等までと限定されることになりました。
といっても、8親等といえば曾曾曾祖父母を同じくする人(みいとこ?呼び方も知らない…)ですから、日本人の感覚で言えばとても広いですね。
日本で法的に親族とされるのは6親等までじゃないかな?
でも、その法改正によって以前は父系だけが問題になっていたものが、母系の親戚に広がった、ということもあるようです。
また、配偶者の姉妹やきょうだいとは離婚や死別した後も結婚(当然再婚と言うことですね)できません。
「雪だるま」がそうでしたね。
例えば、妹はお姉さんの配偶者だった人と、弟はお兄さんの配偶者で会った人と結婚できません(。姉と妹、兄と弟が入れ替わっても同じ。)
「6親等以内の血族の配偶者、配偶者の6親等以内の血族、配偶者の4親等以内の血族の配偶者である姻戚、またはこれら姻戚だった者との間では、婚姻していけない。」という法律があって、認められません。
ということは、従弟やはとこが離婚して、その相手と自分が結婚することや、別れた(死別した)妻の従弟やはとことも結婚できないんですね。
では、両親が結婚することにより兄妹になった子供たち同士の結婚は?
ここからがグレーゾーンです。
まず、親同士が結婚しただけであれば、二人は結婚できます。
でも。
たとえば母親の連れ子を新しい父親が養子にすれば(日本では多いですが、韓国では多くはないと言いますが)これが不可になるんです。
以前、私はこの場合養子縁組を解消すればいい、と理解していた(そういう記述を目にしたものですから)のですが、一度養子縁組をしてしまえば、永遠に結婚できません。
やはり民法に「6親等以内の里親系(養父母系)の血族であった者と4親等以内の里親系の姻戚であった者の間では、婚姻していけない」という条項があるんですね。
解消しても兄妹は2親等、また、従弟も4親等ですからだめですね。
また、母親が夫の連れ子を育て、その子が母親の実子と結婚する、という設定のドラマもありますね。
この場合は連れ子同士の結婚よりも心理的抵抗は強そうですが、法律的には同じ扱いになるようです。
そして、家族ドラマでは定番となっている感もある 겹사돈(キョプサドン)。
妹が姉の配偶者の兄や弟と、兄が弟の配偶者の姉や妹と結婚することは可能か?ということです。
これはドラマの中では結婚を反対される理由にはなるけれど、法的には問題が無い模様。
大概の場合、結婚へと進んでいきますよね。
婚姻タブーではあるものの、かなりハードルは低い(?)といった印象を私は持っています。
そこで、気になると思うのは、先ほどの説明と照らし合わせると、この関係は姻戚にあたるのではないか?ということだと思うんですね。
でも、結婚した当人にとってはその配偶者の血族は姻戚になりますが、その兄弟姉妹は法律的には姻戚とはならないんですね。
以前はこの関係、たとえば妹から見て、その姉(血族)の配偶者(姉の姻戚)の兄か弟(血族)となるのですが、この<血族の姻戚の血族>は1990年以前には結婚が禁止されていたのですが、現在では何の問題もありません。
また、兄妹の配偶者の兄妹というのはまだ、早いうちに顔見知りになるのですが、1990年以前だったら、かなり遠い姻戚でもアウトでしたからね。
「ファンタスティック。カップル」の脇役カップルが葬儀の席で互いが姻戚に当たりショックを受ける、というシーンがありましたが、こういう事も実際会ったんでしょうね。
こちらの方も、当然現在では認められている関係です。
とはいえ、この関係が認められてからまだ20年ちょっと。
結婚する年頃の息子や娘を持つ親の結婚したころには禁止されていたことなんですね。
だから、ドラマの中で、当事者が結婚できるかどうか悩んでもそう不自然でもないし、それが常識でしたから、いまだに結婚に対する抵抗もあるんだと思います。
以前の法律の本貫を同じくする同姓の相手とは結婚できない、という法律だと、一番多い、金海金氏の場合、400万人もいらっしゃる、ということですから、法改正で結婚できない間柄の人は大分減ったとはいえ、日本人から見ると、ほんとうに厳格ですね。
放送業界はアバウトだそうですし、座り方や、お玉で直接味見する調味の仕方等…アバウトみたいなところを感じますけどね(^-^;
そうそう、年上の人の前でお酒を飲む時や、お酌する時の姿勢は厳格だな~と感じてます(^-^;
お酒の作法も厳格ですよね。
年輩の方とのお酒のシーン。
初めてみた時には、年配者をまっすぐ見ない姿が理解できず、逆に顔をそむけるなんて失礼な感じがしたものでした。
慣れないと、細かいところで違和感を感じますよね。
今では、すっかり慣れましたが…。
婚姻タブーは、あればあるほど、ドラマにはなりますね~。
でも、世の流れでだんだん、自由になっていくんでしょうねえ。
あ、でもでも、逆に大昔は近親相姦タブーが日本にはなかったけれど、タブーにされた。
その理由がよく言われているような、「血が濃いと劣性の病気・・・」みたいなものじゃなくて、宗教的理由からだ・・・という話を聞いたことがありますよ。
ちょっと話がそれてますかね(笑)
そうそう。お酒を飲むアレは、何だか面倒くさいなあ・・・って思いますよねえ。酒くらい自由に飲ませろやい!
あと、年齢にやけにこだわって聞いてくるってのも困ったもんです。若作りの甲斐がない・・・
ってすべて体験じゃなくて、想像で身を置いて困ってるだけですからいいんですけど・・・笑
日本のドラマだと、なかなか婚姻タブーに関わるような障害は難しいのでは?
私が日本のドラマでそれに近いラブストーリーと言えば、昔々の「青い鳥」というドラマぐらいしか思いつきません。
このドラマは法的には問題はないものの、母親が駆け落ちした男と後年母親が連れていた娘が恋に陥るという物語でした。
韓国でも、時代劇を見ていると、従弟婚など、普通に出てきますね。
血筋が重要視されると、得てしてそうなるようで、厳格から自由に、と言う流ればかりではないようです。
年齢…。
これも、やはり、女性に年齢を聞くことには「だいぶん慎重になって来ている、との話もありますが、どうなんでしょうね。
日本人的には、せっかく若作りしていても、若い人から敬語を使われちゃうと、がっかりする気がするんですけどね。
私も想像ですが…。
同じ敬語と言っても日本では、相手との距離感の方に大きく関係しますから、似ているようで違う、近くて遠い違和感を感じるだろうと思います。
>飲ませろやい!・・面白いっ!!(爆)
>若作りの甲斐がない・・私は、実年令より老けてるので、聞かれたくないです(^-^;聞かれたら、何歳に見えるか聞いて、調子悪いから、そうだと答えるようにしました~(^-^;
私は、この数年で急激に老けたとの自覚があるのですが、日本にいると年はあまり聞かれないので、気分的に助かっています。
そうですね、ローキックさんの方法はお互い気まずくならないいい方法ですね。
私も覚えておいて、その時に備えたいと思います。
今は亡き野沢尚さんの秀逸なドラマで、まじめな青年が、年上女と電車ごと駆け落ちしていくシーンが鮮烈でした!
豊悦がまぶしいくらいカッコ良くて、女の子役の(名前ド忘れ)キリっとした顔とブリっ子じゃない個性的な演技が新鮮でした。
さてさて、ローキックさんに笑っていただきましてうれしいです(笑)
このごろ韓国語をかじっている私は、今、身近な人の年齢を文章で言ってみているのですが、自分も夫も妹も妹の夫も・・・み~んな 『スィン〇〇 サリエヨ 』 ってつぶやいては感慨しきりなんですよ。(いつのまに、こんな年に・・・sigh)
ここ、ここ!
今でも忘れられないシーンです。
じつは、後半部はそんなに・・・だったんですが、前半は嵌りまくったドラマでした。
スィン・・・
うちは妹たちとは少し年が離れているので、世代間ギャップがあります。
ふん! あと数年でキビシイ現実と、あなたたちも向き合うのよ!
・・・といつも言っているのですが、彼女たちは、私がレアケースだと思っているようです。
日本の法律では、血が繋がっていなくて結婚できないのは養子を迎えた場合だけだと思います。
ひとたび養子になると、日本でも、その親であったものと叔父叔母ぐらいまでは結婚できないことになるはずです。
でも、この場合は、養子は関係ないですから、たとえ正式な夫婦であっても結婚の障害にはならないと思います。
韓国でも、このケースは事実婚なのでセーフなんじゃないですかね。
もし、正式に届けを出していれば、結婚できない間柄になると思います。
韓国は、まだなんだか同じ性は遠慮している感じがあります。
日本でもいとこ婚に関しての感覚は個人差がありあそうですね。
実際のところ、日本でのいとこ婚は結構パーセンテージが高く、周りの人に話を聞いてみると、身内の誰かがそうだ、と言う話はしばしば聞きます。
また、遺伝子的な病気の危険については、高齢出産の方が高リスクだ、という話も聞きますし…。
韓国の話、分かる気がします。
いくら法律が変わったと言っても、人の感覚が変わるのには時間がかかりますから。
いや、結婚できますよ。
おじ・おばは傍系です。
養子縁組によって生物学的血縁がなくても婚姻が制限されるようになるのは
直系だけです。(民法734条但書)
(なお、この直系間の婚姻禁止は、養子縁組を解消しても続く。(民法736条))
ちなみに、兄弟姉妹も傍系なので、養子と実子
もしくは養子同士は、義理の兄妹・姉弟でも結婚できます。
というか、日本では非常にありふれています。
「婿養子」(戦後の民法では婿養子縁組の制度は廃止されたので
婚姻+妻の両親との養子縁組を同時に行う方法になる)が、まさにそうなので。
>おじ・おばは傍系です。
そうでしたね。
何を勘違いしたんだか…。
婿養子、正式にはそうなんですよね。
でも、養子縁組したかどうかまでは、他人にはぱっとわかりませんから、婚姻の際妻の名字を選択しただけでも、(本来は婿入り)婿養子と言われている場合が結構あるみたいですね。
そういえば、バブルのころは相続税対策として、孫を養子縁組するケースが話題になっていましたが、今はどうなっているんでしょう…。