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 韓国ドラマ中心のブログです。ネタバレ内容を含むコメントはあらすじの「きりころじっく3」の方にお願いします。


by kirikoro
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「復活」今度はノーカット版で


名品ドラマ、サスペンス系復讐物の原点として有名なこのドラマ、以前テレビで25話編集のカット版のものを見たのですが、ノーカット版で見直しました。
というのも、今から思うと私好みのドラマと思えるのに、星3つとあまり評価が高くなかったんですね。
ノーカット版で見れば印象が違うのではないか?と少し前から、機会があれば見直そう、と思っていたのですが、KBS on Demandでリニューアルキャンペーンというのをやっていて、無料配信されたので、そこで見ました。
再視聴の結果、やはりこれば、ノーカットで見るべき作品だったな、と思い星評価を4つに上方修正です。

以前は簡単な感想だけでしたので、まずは、作品データから。

復活(부활)  ☆☆☆☆

KBSの2005年の水木ドラマ、全24話。(カット版は20話版、25話版もあり)
公式HP
「復活」今度はノーカット版で_d0060962_7575541.jpg

演出 パク·チャンホン、チョン・チャングン
脚本 キム·ジウ
出演者
オム·テウン (ハウン/シンヒョク役)、ハン·ジミン(ウナ​​役)、コ·ジュウォン(ジヌ役)、ソ·イヒョン(ガンジュ役)

演出家のパク・チャンホンと脚本家のキム・ジウは他に「魔王」「あの青い草原の上に」「ストック」「天地人」を一緒に手掛けているようです。




ドラマの始まりは、ある観光ホテルの社長だったイム・デシクの殺人事件。
警察はこの事件を自殺で終結しようとするのですが、刑事たちの一人だったソ・ハウンだけは、この事件が他殺だと主張します。
犯人がチェ・ドンチャンという男ではないかと思い、捜査の手を伸ばすハウン。
そして、新しくやって来た彼の上司はこの事件が20年前の事件と関係があるのではないか、と気付き、そのラインでの捜査も始めます。
ところが、ハウンはでっち上げで汚職警官の濡れ衣を着せられ逃亡することになり、その中で自分の出生と、失われた双子の弟ユ・シンヒョクの存在を知ることになります。
そして、 ハウンは、20年ぶりに弟に会うために江陵にやって来たのですが...


こんな感じで始まる話です。

視聴率は同時期に放送された「私の名前はキム・サムスン」の裏でずっと10%前後を推移していたのですが、「サムスン」終了後、ぐんぐん数字を上げ、最終的には20%を越える視聴率を記録しました。
しかし視聴率以上に、熱い注目を浴びだドラマで、ネットを中心に熱い盛り上がりを見せ、番組サイトへの書き込みも終了時には100万件を超えるなど、「復活パニック」なる社会現象にまでなった作品です。
放送後も、関心は絶えず、200万件を越えるサイトへの書き込みを記録。専門誌の発行やファンが主催するオフ会が幾度も開催されたりしているようです。

このドラマの見どころの1番目は斬新な映像と、予測のつかない複雑、かつ緻密なストーリー展開があげられると思います。
でも、映像に関しては、この作品以降、ますます斬新で精緻なものが作られていますからね。
今となっては、さほど驚くべきものではない気がします。
そして、予測のつかないストーリーに関しては、原点となったドラマの哀しさで、近い設定がこのドラマ以降、いろいろ作られているため、このドラマが放送された当時に比べたら、かなり予測可能になっているかもしれないな、と思います。
私自身は2度目の視聴になるのですが、1度目の時から、話の展開はそう、予測不可能なものとは思わなかったですし。
でも、精緻に組み立てられた話、という点は異論なく、素晴らしいと思います。

また、ストーリー自体はカット版でも充分追えたのですが、どうしても、間のような部分がカットされていると思うんですね。
そのため、ノーカット版の方が緊張感のある展開になっていたと思います。

2番目の魅力は俳優さんたちの演技でしょうか。
オム・テウンはこのドラマの名演により、これ以降、彼が登場すると「オム・フォース」と言われることがたびたびあります。
フォースとはカリスマ的なフォース(=力)のことで、彼のカリスマ性のある演技に対してつけられた呼び名のようです。
それだけ注目を浴びた演技ですが、それも頷けるほど、二役プラス、弟を演じている兄の、どれも見事に生きたキャラクターに仕立てていました。

でも、演技力を発揮するのは彼だけではありません。
助演陣の演技、特に悪役たちの存在感が尋常ではないんですね。
主役陣以上と言えるほど、存在感があり、また演技力を発揮しています。
こういうところも、サスペンス系ドラマの基本スタイルを作っているんじゃないでしょうかね。

また、その演技をより深いものにする、象徴性を帯びた台詞も魅力で、この後のこういったタイプのドラマに多大な影響を与えているのでは?と思います。

そして、カット版とノーカット版の違い。一番の違いはラブラインの分量なのではないでしょうか?
カット版を見た時にはラブラインが中途半端に入っている、と感じ、こんなラブラインだったらない方がいいのではないかと思ったたのですが、ノーカット版の印象はまるで違いました。
復讐物でありながらもラブラインがしっかり描かれていることがこのドラマの他の復讐物との差異になっているように思います。

自分の愛する人を彼ではない、と思いながら目の前の彼を見守るヒロインのウナと、本人であることを明かせないままヒロインを見守るハウンも切ないですが、
相手が入れ替わっていることを知らず、恋愛感情を持ち始めるガンジュと、その彼女を双子の弟が愛していたことを知っているハウンとのラブラインも切ないです。

こんな感じで、私としては、このドラマをこれから見るならば、ぜひノーカット版での視聴をお勧めしたいと思います。
Commented by ローキック at 2013-01-20 01:37 x
このドラマ、テレビで観ましたので、カット版だったのでしょうが、それでも面白かったので、ノーカットだったら、こちらの記事のようにもっと面白いのでしょうね!
復活で、初めて、オム・テウンを観たのですが、このドラマの彼が一番いいなーと思ってます(最近のは、まだ観ていませんが)
演出家と脚本家の方は「天地人」も手掛けておられたのですね@@
「天地人」は他のブログの方も良かったと、仰ってました。
Commented by kirikoro at 2013-01-20 08:27
ローキックさん、こんにちは。

オム・テウン、このドラマで注目を浴びたのですが、演技力は最近ますます磨きがかかっています。
でも、私も、素敵だと思うのは、このドラマの、特にハウンです。

「天地人」ほんとにお勧めのドラマなのですが、日本ではCSの衛星劇場でしか公開されていないのが、残念ですね。

Commented by at 2013-01-24 16:29 x
こんにちは。

この頃には斬新的でした。
いまとなっては、復讐ものとかいろいろあるので、当時ほど感じないかもしれませんが・・・
ラブラインもきっちり描かれ、終わり方も人柄のいい彼がいろいろな家庭を壊したため、申し訳なくてさまよい続ける。

入れ替わった変化。
母親から見て、息子は潔癖だったのに、途中から洋服がぐしゃぐしゃにかけられているところが人は入れ替われ婦負ものだと言うか持って生まれてきた性格が表れているところとか上手く描かれています。
ただ、失敗だったのはウナのダサい服装、ガンジェはそれなりにお洒落だったのに変な色遣いでがっかり・・・マイナス1点(苦笑)

Commented by kirikoro at 2013-01-25 12:22
入れ替わり、うまく描かれていましたね。

女性キャラのファッションって、この頃の作品って、みんなそんな感じがします。
最近でこそ、あまり違和感を感じないものが多くなりましたが、過去の作品はたいがい、あまりのセンスの違いに唖然としていました。

特に清純派キャラがね…。
「夏の香り」も大好きなドラマでしたが、あのヒロインファッションには付いて行けませんでした。
Commented by テテング at 2013-02-02 18:18 x
はじめまして!韓流男子さんから参りました。

私も大好きな作品です。初回からノーカット版で見ましたので最終回まで緊張感いっぱいで視聴できました。それでも最終盤でのウナの存在感の低下は残念でした。それにウナのお父さんも。ハウンが生きていることを知ったらさぞ喜んだでしょうね。

オム・テウンの最新作「赤道の男」も今から楽しみにしています。
Commented by kirikoro at 2013-02-02 21:20
テテングさん、はじめまして!

やっぱりこの作品はノーカットで見るべきでした…。

>それでも最終盤でのウナの存在感の低下は残念でした。それにウナのお父さんも。ハウンが生きていることを知ったらさぞ喜んだでしょうね。

そう言われてみれば、そうですね。
ウナのお父さん、いい味出していましたから、彼の喜ぶシーン、見たかったです。

「赤道の男」ラストは賛否両論のようですが、緊張感はともかくすごいので、どうぞ、お楽しみに!

そうそう、オム・テウンさんといえば、現在韓国で放送中のドラマ版の「7級公務員」にも出演されていました。
この人、前髪を下ろしたら、すごく若く見える人なんですね…。


Commented by 蘭子 at 2014-05-28 21:12 x
kirikoroさん、こんばんは。
オム・テウンのシンヒョクでもなく、ハウンでもなくなっていく演技はよかったです。
オム・テウンも良かったですがハン・ジミンに目が釘付けになってしまいました。
小柄なジミンが目を潤ませて、時には堪えきれず涙を流したりすると、私は女なのに泣かないでと抱き締めたくなりました。屋根部屋のプリンスでは元気なお姉さんという感じだったので、10年前はこんな可憐な人だったんだな~と思いました。
魔王のヨンチョル役のチョ・ジュワンも好青年な感じでよかったです。
Commented by kirikoro at 2014-05-29 07:02
蘭子さん。こんにちは。

>オム・テウンのシンヒョクでもなく、ハウンでもなくなっていく演技はよかったです。

ほんとに、演技派ですね!

実はわたし、この頃のハン・ジミンがどちらかというと苦手でした。
ちっともかわいいと思えなくて…。
タイプ的に苦手だったのかなあ…。
最近の彼女はなかなか好きなんですけどね。

チョ・ジェワンはこのドラマのアン秘書ですね!
私はこちらがとても印象的で、今でも彼が出てくると、アン秘書だ!と思ってしまいます♪
by kirikoro | 2013-01-14 08:04 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(8)