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 韓国ドラマ中心のブログです。ネタバレ内容を含むコメントはあらすじの「きりころじっく3」の方にお願いします。


by kirikoro
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ペ・ヨンジュン主演の「愛の群像」見終りました


愛の群像(우리가 정말 사랑했을까)   ☆☆☆☆
MBCで1999年に放送された水木ドラマ、全44話。

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演出 パク・ジョン
脚本 ノ·ヒギョン
出演
ペ·ヨンジュン(ジェホ役)、キム·ヘス(シニョン)、ユン·ソナ(ヒョンス)、イ·ジェリョン(ギルジン)、パク·サンミン(ソック)、イ·ナヨン(ジェヨン)他

原題は「私たちは本当に愛したのだろうか?」という意味です。

古いドラマですし、ペ・ヨンジュン主演ドラマ、ということでずっと敬遠していたのですが、脚本家がノ・ヒギョンだと知り興味を持ったところに、GyaOでの配信があったので、見ました。
ノ・ヒギョン脚本のドラマには他に「嘘」「花より美しく」「グッバイ・ソロ」「彼らの生きる世界」「パダムパダム」などがあります。

視聴率はあまりよくなかったのですが、これは裏で同日スタートの「青春の罠」が放送されていたからなんですね。
最初は「愛の群像」の方が視聴率が高かったのですが、やがて逆転、「青春の罠」の方が大ヒットドラマになってしまった、という経緯をたどりました。
(視聴率53.1%なんて紹介もあるようですが、これは裏の「青春の罠」の視聴率です)
こちらの方は20%台の視聴率で始まったものの、やがて10%台に落ち込み、そのまま終わったようです。
それがあっての事なのか、このドラマは当初50話予定のものが44話になった、という話もあります。

でも、このドラマが視聴率で負けてしまったのは、決してドラマの内容が悪かったのではなく、「青春の罠」が大衆的な作品だったのに対し、「愛の群像」の方はマニアが多く生まれるノ・ヒギョンの作品ですからね、このドラマも多くの熱狂的なファンを生みました。
私自身も、ペ・ヨンジュン嫌いにもかかわらず、ドラマとしてはこちらの方がずっとおもしろかったです。

しかも、この二つのドラマ、ドラマが始まる時点での男性主人公の生き様も似ているんですね。



どちらも貧しい境遇にいて、そこから脱出しようと野心を燃やす男で、野心のために金持ちの女と結婚しようとするところがそっくりなのですが、そこからの展開はまるで違って来て、別の話となって行きます。

このドラマの魅力は、なんといっても、心を揺さぶられるセリフ
特に、各話の終わりには印象的なモノローグやセリフが使われていることが多かったのですが、それが水に投げ入れた小石のように、じわじわと心に波紋が広がっていく感じがするんです。

また、ノ・ヒギョン作家のドラマは登場人物に独特の肌触りのようなものを感じるのですが、このドラマもまた、そう。
市井に生きる人たちの喜怒哀楽がじかに伝わってくるような感じといったらいいのでしょうか?見ている自分が彼らのすぐそばにいるような気がしてしまうんですね。
登場人物をリアルに描いた作品、といった紹介をされるドラマは多いのですが、ノ・ヒギョン作品は他の誰とも違ったリアルなんですよね。手法そのものが違う感じがあります。
表層を似せるのではなく、どこか、奥深いところの"リアルの素"を掴みとっているような印象を受けます。

余談ですが、ノ・ヒギョン作品を既婚者が演じるのは危険、なんて冗談もあるようですね。
心と心が対話するドラマですから、俳優さん同士で恋に陥りやすいのだとか…。
そういえば、も、別れられましたけれど、ヒョンビンとソン・ヘギョもノ・ヒギョン作品の共演が縁で付き合っていたことがありましたね。

出演俳優さんのうち、ペ・ヨンジュン、ユン・ソナは日本でも韓流スターの第1世代に当たるのかしら?有名ですが、韓国では彼ら以上にキム・ヘスが人気も高く実力派俳優として認められている人なんですね。
情けないジェホの友達ソックを演じたパク・サンミンはいつの間にかすっかりオジサンぽくなって最近では「ジャイアント」の主人公兄を演じていました。
それにくらべ、イ・ナヨンはレインと共演した「逃亡者PlanB」でも、私の目には今もほとんど変わらないように見える。(といっても「ジャイアント」も「逃亡者PlanB」も2010年のドラマですが…)

ストーリーの方は、骨格部分は韓国ドラマの王道って感じかしら。
でも、肉付けが一味もふた味も違っているし、構成も緻密。
古いドラマなんで既にご存知かな、とも思うのですが、ネタバレしないよう、後半に出てくる重要な出来事には触れず、前半のざっくりとしたあらすじだけを書くと、こんな感じです。

主人公ジェホは親に捨てられ、飲み屋をやっている叔母と妹とともに暮らしているのですが、自らの才覚を生かし、水産物卸市場で働き、生活費はおろか、妹ジェヨンと自分自身の大学の学費をねん出しながら大学に通う大学生。
お金を稼いでからの入学ですから、他の同級生よりも少し年上です。
出世しようと思いっきり見栄を張って金持ちの女を物色しているのですが、条件にぴったりの女ヒョンスを見つけ、彼女に近づいて行きます。
ヒョンスの方はジェホの下心を知りながらも彼に惹かれて行くのですが、ジェホの方は別の女シニョンにどうしようもなく惹かれてしまいます。
シニョンは大学の講師で、しかもヒョンスとは家族ぐるみの付き合いで親しく、ヒョンスはシニョンの家に下宿している、という関係です。
ジェホは他の同級生より年長と言ってもシニョンよりは年下です。
はじめは金持ちのふりをするジェホを金持ちの家に育った気ままなお坊ちゃま、と思って反感を持っていたシニョンですが、徐々に彼の本当の姿を知り、彼女もまた、彼に惹かれて行きます。
一方、シニョンは同じ大学の最年少教授のギルジンと長い付き合いで、シニョンの家族も彼のことを信頼しています。
そして、シニョンはギルジンのことを先輩だとしか思っていないのですが、彼女よと結婚したいと思っているギルジン。

愛なんて信じない思っていたはずのジェホの心は揺れ、ジェホは自分より年下だし何よりも教え子(韓国ドラマを見ていると、生徒と先生の間のタブーは日本以上に大きいようですです)の彼とは距離を置こう、と思うシニョンも…。
そのシニョンの揺れを危うく思い、彼女を止めようとしたり、見守ろうとするギルジン…。
そして、結局、愛に生きようと決めたジェホはヒョンスに別れを告げ、シニョンと付き合い始めるのですが、傷ついたヒョンスはジェホに復讐を始めます。


話のテーマはどんな悲惨な状況の中にも希望がある、ということだと思うのですが、その希望はジェホにだけ与えられたものではなかったところが私は好きです。
物語のラストも、それから一番つらい状況に立たされると思われるシニョンにも、注意深く、何度も伏線が張られていて、彼女自身にもよかったと思えるように締めくくられたところに特によかったな、と思え、いい結末でした。

また、私は音楽についてはめったに触れませんが、このドラマ、使われている音楽もいいんですね。
曲自体のいい悪いよりも、このドラマの一部になっている存在で、このドラマのことを考えるだけで、テーマ曲が蘇って来て、じわっとしたものが心にこみ上げてくるんです。
(実は今、これを書きながらも、そういう状態なんですよ。)

ノ・ヒギョン作家のドラマも時代とともに変化していますが、このドラマや「嘘」がやはり、この作家の原点的ドラマじゃないのかな、という気がします。
古いドラマですが、これはお勧めのドラマでした。
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Commented by みう at 2013-01-24 16:46 x
ユン・ソナってほとんど韓国ドラマでは取り上げられなかったです。このドラマくらいです。
日本語ができる芸能人と言うキャラでした。

先駆者は・・・BOAがヒットしましたね~ ★+。
まだ、26歳で何だかもう疲れた30歳代に感じるくらい若さがさっぱりなくなりましたね。
お兄さんたちを大学に行かせたのも彼女の稼ぎだと発言していたのを聞いてがっかりです。
ユチョンの母親もユチョンの名前で商売しているし・・・ドン引きです(-"-;)
Commented by ローキック at 2013-01-25 00:33 x
えぇー(゜〇゜) ヨン様のドラマの記事に、最初、ちょっと驚いてしまいました^^;
私も、ヨン様にはハマらなかったのですが、昨年BSで見た「初恋」のヨン様は気に入りました。と、言うか、そのドラマでも「心を揺さぶられるセリフ」がよく出て来て感動しました。
この「愛の群像」の原題が「私たちはほんとうに愛したのだろうか」と言う意味である、と伺って、私も観たくなりました。
夫婦仲が悪い私たちに、子供らが、何で結婚したのかと、よく言われてますので、このドラマを観て考えてみます^^;BS放送があればいいのですが…
Commented by kirikoro at 2013-01-25 08:46
みうさん、こんにちは。

最初に頂いたコメント、今更ネタバレになってもどうと言うことないかしら、とも思うのですが、一応本文中で隠している事のネタバレになっているので、承認を保留にしています。
すいませんが、こちらはネタバレなしのブログなんで…。

〉 ドラマの制作年次は携帯で大体わかるのですよね(笑)

この頃はどうだったか知りませんが、少なくても最近は携帯はだいたい、どのドラマでも間接広告に使っている感じですね。
ですから、ほとんど最新機種しか出てこない感じ…。
結果的に、ドラマの制作年次が分かることになりますね。

キム・ヘスは私には化粧と髪型が違うぐらいで、そんなに変わっているようには思えなかったんですが…。

ユン・ソナは「レディーゴー」だとか、他にも出演作品があるのですが、やはり、日本での活動を主としてしてきた人ですよね。

BOAは日本で先に本格的な活動を始めたのですが、それは彼女がセクシー系で売り出すには韓国では幼すぎたため、日本に来た、という話もありますね。
わたしは、あまり詳しくないので、昔のBOAはあんまり記憶にないんですよ。

芸能人と家族の関係は…。
まあ、日本でもあることですしね。

Commented by kirikoro at 2013-01-25 08:54
ローキックさん、こんにちは。

このドラマのオリジナルタイトル、いいですよね。
私は「初恋」は相性が悪かったのか…。
ペ・ヨンジュンはわき役だったので、あまり気にならなかったのですが、じつは、このドラマの主人公キャラのようなチェ・スジョンがかなり苦手なんです…。

テレビでの放送は、最近「初恋」もBSで放送がありましたし、また、見る機会がやって来るかもしれませんね。
Commented by ローキック at 2017-08-08 03:53 x
4年前にもお邪魔してましたね〜^^
やっと今BSで放送されているのにパスしていましたが、録画を観ようとテレビをつけたら、ちょうど放送していて、ちょっと見ていたら引き込まれてしまいました!
4話目の途中からでも惹きつけられたのですから、これから先が楽しみになりました!
Commented by kirikoro at 2017-08-09 07:15
ローキックさん、こんにちは。

もう、4年もたっているんですね!
こんなところにも月日の経つ早さを感じてしまいます。

途中からでも惹きつけられるドラマ、やはり力のあるドラマってことなんでしょうね!
どうぞ、この後もお楽しみください♪
Commented by とっこさん at 2017-09-02 21:49 x
とっても、心の揺れがきめ細かく描かれ、また、演じられている秀作だと思うのですが、私には、少々、しんどいんですかしらね。

ジェホの車も彼の人柄を表していることになっているのでしょうか。なぜに、オモチャのレーシングカーのように、車体の青に、どまんなかを幅広の白の帯がぐるりとめぐる、派手なツートンカラー!彼がこれを走らせて、ユン・ソナとキム・ヘスの間を行き来するたびになんとも、彼に一種の滑稽さを感じてしまうんですよ。

たしかに、最後には、キム・ヘスを選んだんでしょうが、キム・ヘスがペを深く愛すに至ったのが、もうひとつ、よくわかりません。教師と生徒(学生)との恋(愛)という同じ設定でも、不思議と『ハイキック』のほうが、理屈なしに、そういう気持ちを抱いていることに、納得して、応援したくなったのですが、そういう感情移入ができません。視聴の途中ですが、もう止めようかと思いつつ、なんとなく、続いている状況です。

むしろ、ペ妹の一途な気持ちのほうが、なんで、あんなどうしようもない男に、と思いつつ、納得してしまうんですよね。イ・ナヨン、好演ですね。

大学の教員と学生の恋愛ということで、キム・ヘスが懲罰委員会(?)に呼び出される場面がありましたが、1999年を待たずして、日本でなら、結構、「××君は、❍❍先生のお気に入り」なんてかる~く言ってましたけれど。あえて、そういう設定にしているのか、1999年でも、韓国は厳しかったんでしょうか。

ペ・ヨンジュン、今のホスト風全盛の韓国の若手男性俳優を思うと隔世の感がありますねえ。

テーマソングは、『シークレット・ガーデン』でお初にお耳にかかりましたが、韓国の男性歌手のハイトーンの裏声が素晴らしいですね。
Commented by kirikoro at 2017-09-03 08:30
とっこさんさん、こんにちは。

>なぜに、オモチャのレーシングカーのように、車体の青に、どまんなかを幅広の白の帯がぐるりとめぐる、派手なツートンカラー!

ここここ!
このドラマに限らず、少し前まで、韓国ドラマではこんなタイプの車がよく登場しました。
日本人からすると、うそだろ!って感じの車の選択ですが、多分少し前の韓国ではお金持ちのドラ息子がいかにも乗りそうな車と思われていたんでしょうね。
そのあたりは日本人の感覚をあてはめないようにしないと、と自戒しながら見ていました。

とっこさんさんは主人公に感情移入できないでご覧になっているんですね~
それはちょっとつらいかも…。
感情移入って、なんでもない部分で出来たりできなかったり、人によってポイントが違うので、仕方がないのかもしれませんね~

>大学の教員と学生の恋愛ということで、キム・ヘスが懲罰委員会(?)に呼び出される場面

日本では1999年といえばごく最近って感じで、感覚もあまり違わないですが、韓国のこの時代のドラマを見るとみんな、日本の戦後からあまり時期が立っていない頃のお話みたいなんですよね。
社会状況の違いかな、と思います。
韓国では長く軍事政権が支配しており、光州事件が起こったのが1980年、民主化宣言がなされたのが1987年のこと。個人の自由が制限される時代が長く続いたためなんじゃないかな、と思います。

>ペ・ヨンジュン、今のホスト風全盛の韓国の若手男性俳優を思うと隔世の感がありますねえ。

いろんな部分で、たった18年前のドラマというのが信じられないぐらい、時代を感じるドラマでした。
by kirikoro | 2013-01-24 07:53 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(8)