MBCの2012年週末ドラマ、全22話。(完全版は24話)
演出 ハン·ヒ、オ・ヒョンジョン
脚本 ハン·ジフン、チョン・ヒョンジン
原作 村上もとかのコミック「JIN-仁」
出演者
ソン·スンホン (ジン・ヒョク役)、イ·ボムス(イ・ハウン役)、パク·ミニョン(ホン・ヨンレ/ミナ役)、キム·ジェジュン(キム・ギョンタク役)、イ·ソヨン(チュンホン役) 他
私は衛星劇場での視聴です。
ソン・スンホンとキム・ジュジュンという新旧韓流スターに、人気実力ともに若手ナンバーワンではないか?と思われるパク・ミニョンの主演。
その3人が三角関係を形成して、となると、ラブストーリーに注目が集まると思うのですが、私は歴史物の部分が面白かったです。
事前情報なしに見始めたのですが、イ・ボムスが興宣大院君という歴史上でも有名な人物を演じているのね。
もしかしたら、こちらが主役という見方もありそう。
韓国では、現代でのジン・ヒョクの恋人、とされていたミナが、原作者の訴えを受け、妹と変えられているんですね。
同じ原作で作られた日本のドラマ「JIN-仁」の設定である、現代の主人公には婚約者(韓国ドラマではプロポーズ直前ですが)がいて、彼女とそっくりな人物がタイムスリップした世界にもいる、という設定が問題だったんでしょうね。
原作者の立場としては、原作にはない部分が共通していると誤解を招きかねませんから、ストップした、という事ではないのかな、と思います。
この部分、新たに追加されたエピソードもあって、何とか処理されているんですが、ジン・ヒョクとミナの醸す雰囲気がどう見たって兄妹には見えないだとか、エンゲージリングが登場する言い訳もちょっと無理じゃない?とは思うものの、韓国放送版のこの二人のラストにはちょっと共鳴しかねるものがあったので、逆に歴史的な出来事に重点が移り、返ってよかったかもしれない、と思います。
主人公のジン・ヒョクがタイムスリップした先は、朝鮮のかなり末、イ・サンから3代後、第25代王の哲宗の時代の1860年です。
といっても、イ・サンの血筋はその前の24代王の時に途絶えてしまい、哲宗はイ・サンの兄弟恩彦君の孫。
しかし、王といっても、実権を握っているのは安東金氏で、彼自身は傀儡にしかすぎません。
いわゆる勢道政治の時代で、一部の有力家門が政権を独占しており、腐敗政治が横行していた時代です。
そこで主人公はのちに王の父、大院君となるイ・ハウンに命を助けられるのですが、彼はまだ落ちぶれた王族として、自堕落な生活をしているころです。
大院君は血統的にも、仁祖の子孫ですから、哲宗と比べても、かなりの傍系になりますね。
物語の始まりは、現代。
ジン・ヒョクは救急で運ばれてきた患者の頭の腫瘍を取り除く手術をして以来、帰らないと!という声を聞き、しばしば強い頭痛に襲われます。
手術した男の頭の中には胎児の形の腫瘍があったのね。
そして、交通事故に遭ったジン・ヒョクの妹ミナの手術中にも頭痛に襲われ、動脈を傷つけてしまいます。
何とか手術は終えたものの、ミナは危篤状態に陥り、病院の屋上で自らを責めるジン・ヒョク。
そんなところに腫瘍を取り除いた患者がやって来て、かれと揉みあううちに、屋上から落下、ところが気付いた所は朝鮮時代、という始まりです。
ところが、その場所というのが世の中を改革しようという集団ムミョンゲが朝廷の人間の荷物を奪おうとしているところで、やって来たとたん、ムミョンゲと捕盗庁との争いに巻き込まれるジン・ヒョク。
ムミョンゲの一味と間違われ、追われるジン・ヒョクを助けるのがイ・ハウンです。
その後、ムミョンゲの首領をそうとは知らず、助けるジン・ヒョク。
彼の家で過ごすことになるのですが、ムミョンゲの首領のヨンフィの妹ヨンレが何と、ジン・ヒョクの現代での恋人ミナとそっくりなのね。
このヨンレ、時の最高実力者キム・ビョンヒの庶子ギョンタクという許婚がいます。
安東金氏の最高実力者の息子といえども、ギョンタクは庶子ですから、両班の娘との婚姻など考えられなかったのですが、ヨンレの父が亡くなり一家が没落して結婚話がでたようです。
ギョンタクは一途にヨンレのことを愛しているのですが、ヨンレの方はあまり乗り気ではない感じです。
また、ギョンタクとヨンレの兄のヨンフィは親友の間柄。とはいえ、もちろんギョンタクはヨンフィが、自分の追っているムミョンゲの首領だなどとは知りません。
一方、ジン・ヒョクは次々と患者の命を救ううちに歴史は彼が知っているものとは違って行き、そのたびに起こるひどい頭痛…。
また、イ・ハウンは自分の息子を王にするために動き始めます。
また、そこに絡んでくるのが都で一番の妓生のチュンホン。
彼女は未来を占うことも得意なのですが…。
こんな感じで話は進みます。
で、ヨンレを巡ってのラブラインなのですが…。
韓国で放送されたオリジナルでは、現代にミナという恋人がいますから、ジン・ヒョクはヨンレに心を動かされないんですね。
ですが、ヨンレはジン・ヒョクのことが好きになっちゃう。
そして、ギョンタクはずっと以前から、ヨンレに一途な愛情を持っている、と各自が一方通行の恋愛をしている訳です。
実は脚本家さんは、ジン・ヒョクとヨンレとのラブラインも描きたかったそうなんですが、現代に恋人がいるのに、というソン・スンホンのクレームで立ち消えになったとか…。
最初から妹にしておけばよかったのに。
韓国版では、現代に戻ったジン・ヒョクが渡し損ねていたエンゲージリングを渡してハッピーエンドになっているそうですが、日本版では妹設定になっていますから、もちろんその部分は無く、別の形でのラストになっています。
でも、韓国版の設定にしても、視聴者にあまりなじみのないミナとハッピーエンドになられてもちっとも嬉しくないんじゃないかなあ?
やっぱり、このドラマのヒロインはミナではなく、ヨンレなので、彼女の幸せの方がずっと気になります。
(ここからはラストのネタバレ内容を含みますので、白文字で書きます。マウスをドラッグしながら、文字選択の要領でお読みください)
それなのに、結局、ラストでのヨンレの事は、現代に戻ったジン・ヒョクが本の中に彼女らしき人物を見つけた程度で終わっているんですね。
激しく欲求不満です。
そして、イ・ハウンは歴史とは違った政策をしたのか?
それも、何も書かれていなくて、これも不完全燃焼感が…。
安東金氏は、小悪党のギョンタク兄がトップになったところで終わっているんですけど!
予定より2回延長して、この説明不足のラストはちょっとないんじゃない?と思ってしまいました。
でも、ギョンタクの話はきっちりと収まっているんですよね。
ジェジュンはこのドラマで一番おいしい役を演じていましたね。
このドラマはギョンタクの存在によって救われたと言っても過言ではないと思います。
ヨンレに対する愛情、父への愛、そしてヨンフィとの友情…。何度も涙を誘われました。
いやあ、このドラマで最高の悪役のギョンタク父の死で涙ぐむことになるなんて…。
私自身はジェジュンに関しては、演技者としてはまだ、もう一息だと思って見ていたのですが、彼の演技については全般的に絶賛されていました。
私自身、もう一息などといっていますが、多分、無意識にユチョンと比較していたのかも。
新人としては充分なレベルだったのではないか、と思います。
このドラマの最高視聴率は17.4%(TNmSによる)。
ところが、普通は視聴率が伸びいるはずの最終話では一桁で終わってしまったんです。
それはドラマの内容のせいか? まあ、好意的に見れば、オリンピックによる休止のために興味がそがれてしまったのかもしれませんが…。
ところで、このドラマのラスト、皆さまはすんなりと理解されましたでしょうか?
私は、頭が悪いのか、全く理解できずに、頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになってしまいましたよ。
そこで、このドラマの世界の中のタイムスリップについて、無い知恵を絞り、一生懸命、ラストがいったいどういう事だったのか、と考えてみました。
私の妄想的解釈?とも思えるのですが、こういう事では?と仮説を立てて見ました。
あんまりうまくは説明できていないかも、と思うものの、ある程度は説明できたかな?と思っているのですが、どうでしょうかね。
それに関しては、ラストのネタバレを含んでいますので、別ブログの方に書きます。
興味がおありでしたら、読んでいただければ幸いです♪
→ Dr.JINのタイムスリップの謎を解釈してみました
「奇皇后」は、これを見るためにわたしは衛星劇場を契約しました!
始まった時にはもう、10話まで終わっていましたので、しっかり見るのは5月からの集中放送を待って、なのですが。
でも、ちょこちょこは見ています。
チン・イハンさん、何で時代劇で茶髪?という疑問もあるのですが、いい感じですよね。
Dr.JINの彼もとっても良かったですよ!
歴史歪曲に関しては、ここまでやると、逆に誰も思い違いなどしないですよね。
チ・チャンウク君とハ・ジウォンさんの年齢差は私も思っていました。
チ・チャンウクの役が情けない王なので、違和感がないのかしらね。
Dr.Jinにハマってしまって、こちらを見たら
レヴューがあっったのでコメントさせていただきます。
なにげに見てたらコレラの時に
ギュンタクがヨンレを助けてるシーンで
彼にハマってしまいました。
もともと日本でやっていたDr.Jinがおもしろかったので
焼き直しを見るつもりはなかったんですが
彼見たさに見ていると、日本版の方が作りは
しっかりしているのかもですが
ギュンタク様がでている一点だけで
私はこっちの方が好きなんです。
日本版はなんだかもっと固い感じでしたが
韓国版は政治や三角関係色が強くなって娯楽に
徹した感じです。原作者からクレーム入った時には
どう知恵をしぼってみても、つじつま
合わせるのは難しかったんですかね。
そのまま勢いでやっちゃったよ的な感じなのかも。
日本版にギュン様的なキャラはいたんでしょうか?
思い出せないくらいその辺りは記憶にありません。
してみると私はヒロインに横恋慕するイケメン敵役が
でていればOKなのに気がつきました(^^>
太陽を抱く月の陽明君しかり
王女の男のシンミョンしかり、です。
韓ドラはそこをはずしませんね〜。
素敵です(〜〜
作業しながら見る事が多いので吹き替えなんですが
ヨンレのお兄さんとギュンタクの吹き替えは
入れ替わっていた方がよかったなぁと思ったりです。
ヨンレもへたくそなアニメのヒロインみたいです。
吹き替えも元の俳優さんの声以上によければ
二度美味しい感じなのでしっくり来ない時は
ちょっと不満なのです。
トンイや太陽を抱く月の吹き替えは好きでした。
とくにチュンホン役の方がやっていた
トンイのチャンヒビンの吹き替えが
上手だったなぁと。
黄金の帝国もかなりおもしろくて
楽しみだったのですが
あと4回で終わりって時に予約リストが白紙になっていて
呆然としました。
スペクヒャンや花達の争い
ダウントンアビーの新シリーズなども
はいってたのでショックでした。
こんなことってあるんですね・・・
日本のドラマをご覧になっていたら、いろいろとあらが目立つんでしょうね。
>ギュンタク様がでている一点だけで
>私はこっちの方が好きなんです。
>してみると私はヒロインに横恋慕するイケメン敵役が
でていればOKなのに気がつきました(^^>
そういうところも大事ですもんね♪
私は単純なので、だいたい主人公男子に肩入れして見てしまいますが、ライバル男性にむしろ注目してご覧になるって方も結構いらっしゃるようですね。
肩入れしなくても、やはり美形のライバル役が出てくるのは楽しいですが。
>韓ドラはそこをはずしませんね〜。
言われて見れば、そうですね!
いろんな素敵な二番手くんが思い浮かびます。
私は吹き替えは苦手意識があって、ほとんど見ないんですけれど、吹き替えでの出来不出来もあるんですね♪
ちょうど今、地元テレビで「太陽を抱く月」が放送中なので、ちょっとチェックしてみます。
ところで、予約リストが白紙ですか!!
それはショックですよね。
やっぱりこまめにチェックしないといけないのかしらね?
私も気を付けます。
御返事ありがとうございます。
録画リストに関しては、もう二回程ありまして
最初は子ども達が容疑者?だったんですけれど
二回目は私がいじったのが最後で普通に
再生しただけだったので、子どものせいにもできず・・・。
シャープの有名どころのテレビですが
パナの持ち主もあったと言ってたのでメーカー云々では
ないようです。
残り時間が10時間きると危ないらしいですね。
おっしゃるようにマメに消化しないととは思うのですが
タイトルがずらりと並ばれると、いつかまとめて〜〜となるので。
こうなってしまうと結局見なかったりするのですけれど(^^;
ところでヨンレ兄は奇皇后のタルタルだったんですね。
茶髪になってるだけで印象が違うものですね。演技力かな?
太陽を抱く月は陽明君の吹き替えが素敵だと
思いました。
私が彼に肩入れしてしまったのは声優さんの影響が
大きかったかもしれません。
録画は残容量が10時間を切ると危ないんですか!
知らなかった~~
私も気をつけなくっちゃ!
教えてくださって、ありがとうございます♪
どうしても溜めこんでしまうんですよね…。
>ところでヨンレ兄は奇皇后のタルタルだったんですね。
そうなんですよ。
この時の役ではそんなに花がある感じではなかったのに、「奇皇后」では大注目の人になった感じです。
「太陽を抱く月」は陽明君の声が素敵なんですか!
それは是非、聞いてみなくては!
楽しみ~~
いやあ、ジェジュン、すばらしいです。私は『ボスをまもれ』ではじめて彼を見て、びっくりしたんですよ。きれいすぎて(笑)。でも、役柄がそんなに演技を必要とするようでもなかったせいか、大根というか、よこたわっている丸太というか、何を考えている人なんだろうと、つまり、心の動きがまったく感じられなかったのですが、このジュンタクはなんと、まなざしだけで繊細に表現していることかと。進歩されたんでしょうか。ユチョン、ユンホと美貌ぞろいでグループでしたっけ?ユンホより上いってます。わたしには、彼が主役にみえています。シン先生のどこにも惹かれませんね。
パラレルワールドをもっているのが、妓生、ヨンレ、シン先生だけになりますかね。原作にはないのでしょうが、ジュンタクもそうだったら、おもしろいかなと、ふと、思いました。
<ひたすら、父親に認められようと,もがく息子>というシチュエーションは、韓ドラに多く、そのたびに、スタインベックの『エデンの東』を思いだすのですが、日本にはあまり見られないですねえ。
先日、ちらっと、阪急電車にゆかりがおありになるとか、読んだのですが、それなら、『オフィスの女王』を視聴可能なエリアにお住まいでしょうか。これ、とっても面白いのです。コメントがないので、まだ、視聴されていないのでしょうか?是非、伺いたいものです。
ジェジュン、このドラマでは彼の良さを生かしていますよね。
ユンホとは東方神起時代、いっしょでしたね。今はユンホは東方神起に残り、ジェジュンはユチョンたちとJYJになったようですが。
>パラレルワールドをもっているのが、妓生、ヨンレ、シン先生だけになりますかね。原作にはないのでしょうが、ジュンタクもそうだったら、おもしろいかなと、ふと、思いました。
ほんと、それは面白いですね♪
><ひたすら、父親に認められようと,もがく息子>というシチュエーションは、韓ドラに多く、そのたびに、スタインベックの『エデンの東』を思いだすのですが、日本にはあまり見られないですねえ。
そうですね~。
日本では明治期の小説って感じでしょうか。
日本では偉大なる父親像って早い時期に崩壊してしまっているんでしょうね。
「オフィスの女王」、関西圏でも放送されているんですか!
私は長く、阪急沿線に住んでいたんですが、今は東海地方にいるんですよ。
BSでも放送していますが、は実は、全く見ずにパスしてしまったんですよ~~
面白いんだったら、次の機会に観てみようかしら?