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by kirikoro
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ユン・サンヒョン、MBLAQのイ・ジュンの「カプトンイ 真実を追う者たち」見ました


カプトンイ 真実を追う者たち( 갑동이)   ☆☆☆
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tvNの金土ドラマ、全20話
tvN公式HP

演出 チョ・スウォン
脚本 クォン・ウムミ
出演者
ユン·サンヒョン (ハ・ムヨン役)、ソン·ドンイル(ヤン・チョルゴン役)、キム·ミンジョン(オ・マリア役)、イ·ジュン(リュ・テオ役)、キム·ジウォン(マ・ジウル役)

映画や演劇にもなった華城連続殺人事件をモチーフにしたドラマ。
しかし、今回のドラマでは、昔の連続事件に加え、その模倣犯が現れ、2人の連続殺人犯を追う展開となります。

視聴率はケーブルドラマなので、直接発表されてはいない感じで、ドラマのニュースによると、最終話で2.4%。
「君の声が聞える」の演出家と「ロイヤルファミリー」の脚本家による作品であること、また、出演者の顔ぶれから、前評判の高かったドラマです。
その割には高くはない視聴率かもしれませんが、緻密なストーリー展開と感覚的な演出、俳優たちの熱演が加わり、新しいスタイルの「ウェルメイドジャンル物」を創り出したと好評でした。
いわゆるカルトドラマという事になるのかもしれません。
私も、素材は新しくないのに、その扱い方が独自な事や、象徴的な手法を織り込み登場人物の心理に迫ったこのドラマを、なかなか興味深く見ました。



20年前の連続殺人犯のカプトンイと、その模倣犯である、現在の第2のカプトンイ。
模倣犯の正体は最初から分かっていますが、第1のカプトンイの正体はかなり終盤になるまで分かりません。
もちろん捜査物ですから、犯人が誰か?を突き止めることはストーリー上の大きな柱にはなっているのですが、このドラマの場合、それ以上に重要な要素は事件を取り巻く人々の心理です。
新たなカプトンイを捕まえるために集まった人たちの中には第1のカプトンイの事件により、心に大きな傷を受けた人が数多く含まれています。

主人公のハ・ムヨン自体、知的障害を持つ父がカプトンイと疑われ、その捜査途中、亡くなっているのね。
しかも、まだ子供だった彼自身が父を疑ってしまい、父の無実を証明する決定的な証拠を燃やしてしまっています。

ムヨンを演じるのはユン・サンヒョン
むさくるしい姿の、心に傷を持つ刑事役、なかなか良かったです。

そして、ムヨンの父を追い詰めた刑事チョルゴンが捜査の現場に戻って来ます。
彼はまだ、カプトンイの父を犯人だと思っているようで、時効が過ぎた今も、第1の事件の真相を明らかにしようとしています。

彼がそう信じ続けているのにも理由があり、彼は自分の娘がムヨン父に殺されそうになっているところを見たようです。
彼の娘はその事件以降、生命の危機が続いている状態。

事件を追う人たちがそのように、自らの傷を抱えているため、事件の追及はしばしば限度を超えたような無茶に走ることになり、彼ら自身も狂気めいた顔を見せることになります。
鬼気迫る人たちを演じる俳優さんたちの演技もまた、見どころの一つです。

また、このドラマでは、同時に新旧二つの連続殺人犯を追っており、2人のサイコパスが登場している点が、他の捜査物との一番大きな違いだと思います。
2人ともサイコパスなのですが、描かれ方には差異があります。
第1のカプトンイの方は終盤になってから、その顔が明らかになるのですが、それまでの表情とは打って変わった、サイコパスの顔がすごいんですね。
非人間的なサイコパスの姿を存分に見せてくれます。

模倣犯の方のカプトンイは、はじめから登場しているために、その背景も丁寧に描かれているのね。
他の登場人物も、彼が人間の感情を持ちうるのではないかと思って感情を引き出そうとして失敗しているのですが、失敗にもかかわらず、視聴者にはまだ可能性はある、と思えたのではないでしょうか。

彼は金持ちの息子で、犯罪を起こしても母親が最強の弁護士を用意してもみ消すのね。
でも、子供に対する愛情からではなく、会社への影響を心配してのことのようです。
第2のカプトンイは母の愛情さえ受けずに育ち、感情を学ぶ機会が無かった、という事はやはり言えるのではないかと思います。
それに、ところどころ、彼の感情が揺れているような描写もありますしね。

第2のカプトンイを演じているのはMBLAQのイ・ジュン
サイコパスでありながら、心が揺れている感じのキャラをうまく消化していたと思います。

また、第2のカプトンイは自分の殺人を止めたい、と思っているのね。
そのために第1のカプトンイに接近するわけですし、2人の女性に救いを求めているようです。

その二人なのですが、一人はマリア、という名ですし、もう一人のジウルには、ドストエフスキーの「罪と罰」のソーニャの役割を求めています。
(このジウルという名も意味がありそう。私は韓国語の感覚までは分からないのですが、<消す>という意味を思い起こさせる名なのじゃないかしらね)
この二人が象徴的な意味のある存在として描かれていて面白いです。

まず、マリアという名から思い起こすのは聖母マリアなのですが、話が進むうちに、聖書のもう一人のマリアであるマグダラのマリアに思い至るんですよね。
彼女の最後の選択(実行されることはありませんでしたが)もまた、マグダラのマリアを強く想起させるものでした。
彼女は悪女と聖女を行き来する人物で、キャラ自体は魅力的に思えるのですが、役者さんにまるで共感できず、私としては、いまいちに思えてしまって…。
私が、キム・ミンジョンがあまり好きではないせいかもしれませんが。

それに対し、ジウル役のキム・ジウォンは良かったです。
彼女はまだ高校生で、まだ本当の悪を知らない、純粋な部分を残している子として描かれているんですね。
自分が危険な目に遭いそうになってもカプトンイを助けようと手を差し伸べるものの、決定的な瞬間には手を引っ込めてしまう…。

私は話が進むうちに、ジウルとマリアとの関係もまた、2人のカプトンイのように新旧の関係になっているんじゃないか、と思えてきました。
20年前のマリアは彼女に近い存在だったんじゃないのか、と思えるんですね。

そして、ラブラインもあるのですが、これはどうでしょう?
私はこのラブライン、いらないように思ったんですが、それは私がこのヒロインをあまり好きじゃなかったからなのかなあ…。
(正直、あまり見たくない、というのが先に立ってしまって…)

さて、ドラマが解決に向かうようになってから、誰もがカプトンイだ、という言葉が出てくるんですが、これもまた、注目ポイントだと思います。
主要登場人物の誰もが、被害者や単なる傍観者ではなく、その罪の一端を担っている、という設定はドラマをより深いものにしていると思います。

と、ストーリー自体は深みがあり、とても興味深く面白いものだったんですが、残念なことに、私の没入度はあまり高くなかったんですね。
私がヒロインに対する苦手意識を引っ張っていたことが、原因だったのかなあ?
ストーリー自体は面白いはずなのに、いまいち乗りきれない、わたしにとってはちょっと残念なドラマとなってしまいました。

とはいえ、描き方は新鮮ですし、ラストは登場人物が収まるべきところに納まり、まずまず満足できたドラマでした。


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Commented at 2014-06-27 08:06
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kirikoro at 2014-06-28 07:21
鍵コメさん、こんにちは。

ケーブルドラマって、たまに見過ごしてしまいますね~~。
また、感想をお聞かせください♪
Commented at 2014-07-02 00:11
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kirikoro at 2014-07-02 06:44
鍵コメさん、ドラマの感想、ありがとうございます。

>人間の奥に潜む狂気が、「カプトンイ」という言葉を聞いた人、
それにかかわった人を、麻薬の様に心を麻痺させ、狂気の中に取り込んでいく・・
ミステリーとサスペンスが、上手く交互して、
怖いドラマでしたが、ドラマ構成はとてもよく出来ていたと思います。

ほんと、なかなかうまく作られたドラマでしたね。
おっしゃるように、俳優さんたちもよかったですね!

見がいがあった、とのこと、ドラマを存分に楽しまれたようでよかったです♪
Commented by umetarou at 2014-09-18 16:43 x
kirikoroさん、こんにちは。私も今日見終わりました。私の評価も同じく星3つです。イジュンが気になって見始めたドラマなんですが、彼サイコパス役上手いですね!ただこのドラマに関しては韓国語がもっと分れば評価も上がったような気がして、字幕ありでみるべきだったかと少し後悔もあります(笑)次はkirikoroさん高評価の恋愛でなく結婚を見始める予定です^^
Commented by kirikoro at 2014-09-19 07:23
umetarouさん、こんにちは。

イ・ジュン、初めはその良さが分からなかったのですが、話が進むにつれ、サイコパスと思われているのに、微妙に感情が動いているように感じられる演技、とっても良かったです。

このドラマ、セリフがかなり重要なドラマでしたね。

「恋愛じゃなくて結婚」、面白くご覧になられるといいなあ♪
Commented by お気楽母 at 2015-10-09 21:09 x
やっと見終わりました。
面白いのか面白くなかったのか?
テンポのあるドラマだったですね。
ラストは、う~んちょっと不満?
あそこまで引き延ばして置いて、刺されて終わるのはね・・・。
サイコパスや多重人格者の気持ちがイマイチ理解できないから、殺人を犯して仕舞う衝動?理解できないと言うか・・・。
ユン・サンヒョンもキム・ミンジョンもあまり好きな俳優さんではないので、ライブラインはどうでもいいですね。
イ・ジュン君の演技は、上手いと思いましたね。
馬鹿と天才紙一重と昔から言いますが、普通に見える人こそ要注意なのかもしれませんね。
Commented by kirikoro at 2015-10-10 08:08
お気楽母さん、こんにちは。

ラスト、不満でしたか~

まあ、引き延ばすのはいつもの事なんですけどね。

主人公たちがお気に入りの俳優さんたちだともっと楽しめたんでしょうね、

イ・ジュンの演技はこのドラマで認められ、アイドルグループを抜けて俳優としての道に進むことにしたみたいです。
今後が楽しみですね。
by kirikoro | 2014-06-27 01:09 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(8)