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KBS大河ドラマの原点的作品「龍の涙」見終りました


龍の涙(용의 눈물)  ☆☆☆

KBSで1996年~1998年に放送された大河ドラマ、全159話。
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演出 キム·ジェヒョン
脚本 イ·ファンギョン
出演者
ユ·ドングン(イ・バンウォン役)、チェ·ミョンギル(元敬王后役)、キム・ムセン(イ·ソンゲ役)、イ·ミヌ(譲寧大君役)、アン·ジェモ(世宗役)
原作 朴鍾和の小説「世宗大王」

王朝ドラマの原点と言われているドラマで、最高視聴率も49%、平均20%台(韓国版ウィキペディアのリンク先の東亜日報の記事で確認)と韓国では大好評だったようです。、


現在(2014.12)BSフジで放送中のこのドラマ、私はGyaOで見ました。
週7日の配信はキツかったですが、以前にBSで放送された時には3年半にわたって放送されたとか。
それもそれでしんどいでしょうね。いずれにせよ、長かった~~!

確かに長いものは根性がいりますし、慣れないと面白く感じるまでに時間がかかることもあるかと思いますが、テーマが一貫していて、見ごたえはありました
途中、退屈してしまったところも結構ありましたが、最後まで見てよかったな、と思いました。

扱っているのは太祖=イ・ソンゲの威化島回軍から、太宗=イ・バンウォンの死までの、朝鮮王朝の黎明期。
主人公はこの、朝鮮王朝第3代王の太宗=バンウォンです。
王権を強化するため、肉親や姻戚を始め、多くの人たちを殺した王として有名な人ですね。
もちろん、現代の倫理観とは相いれない人なのですが、この時代の王としては仕方のなかったことなのかな、と思えます。
ドラマのタイトルの「龍の涙」の龍とは、王を指す言葉なんですね。
王であるがために、人間としての幸せを赦されなかったバンウォンの涙、というのがこのタイトルの意味だと思います。




このドラマは史劇ですから、歴史的な出来事が次々起こる訳ですが、その中でも特に、父子間の葛藤に焦点を当てて描かれているのがこのドラマの特徴ではないかと思います。
それがテーマになっていると思うんですね。
前半はソンゲとバンウォンの対立、後半はバンウォンと譲寧大軍との葛藤が描かれています。

まずはソンゲとバンウォンの対立ですが、建国のために実績を上げたバンウォンではなく、まだ幼いバンソクを世継ぎとしたことに不満を持ったバンウォンが第1次太子の乱を起こした、ということはよく知られていることですが、このドラマではその部分が精緻に描かれており、バンウォンの主張が分かるように思えます。

ソンゲには2人の妻がいたのですが、バンウォンたちの母親はソンゲが即位するまでに亡くなり、バンソクたちの母親が王后になっているのね。
ソンゲがそのバンソクたちの母である王后を溺愛している上に、彼女がチョン・ドジョンと結託していて、チョン・ドジョンの推すバンソクを世子にした、といういきさつがあります。
ソンゲは元々、国を立ち上げるだけの力のあった人なのですが、統治能力はなかったのかな?と思われる人物として描かれているんですね。
しかも、チョン・ドジョンは臣下を中心とした国づくりを目指していますから、バンウォンのチョン氏の国になってしまう、と言う危機感も分かるんです。

そして、この二人の対立のクライマックスはこのドラマではチョ・サイの乱に置かれています。
書物にはもちろん残されていないのですが、この乱は実はイ・ソンゲの王位奪還を狙った乱だった、という解釈です。
丁寧に説明されていて、なるほどなあ、と思ってしまいました。
それにしても、晩年のイ・ソンゲ、耄碌しいているな、感が半端じゃありませんでした。

そして、このソンゲとバンウォンの父子関係がバンウォンと世子である譲寧大君との対立のベースにもなっているんですね。
譲寧大君って、「大王世宗」ではな~んも考えていない親の七光りを頼みにしたドラ息子として描かれていて、ひたすら早く世子下りないかな?とイライラして見ていたのですが、このドラマの彼はまるで違っていて、とても魅力的な人物なんですよ。
すごく賢くって、それ故に王位の実態が見えていて、ともかくそこから逃げようともがいている人です。
幼い頃にバンウォンとソンゲの争いを実際に見ており、第1次王子の乱の事も知っていたことがそもそもの始まりとして描かれていると思うんです。

幼い頃の彼を見ていると、彼はバンウォンより、母方の祖父であるミン・ジェに似ているんですよ。
ミン・ジェは高潔で物事の成り行きをしっかり見据えている、立派な人物として描かれています。
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(性格も似ているところがあるんですが、この役者さんたちの顔も…)
でも、譲寧大君が自分が王座から逃げるためにご乱行の限りを尽くし、結局、その関係者を死に追いやったりしていることは、結果的には嫌っていた父親と変わらないように思ってしまうのは、現代的な感覚なのかしらね。
正直、もっと人に迷惑のかからないご乱行ってできなかったものかとも思いますが、実際、記録が残っているんでしょうね。
あの時代の庶民の命の重さなんてかなり軽いものだったと思うので、それを現代的な価値観で見てはいけないんだろうと思いますが…。

長い作品だけに、出演されている役者さんたちの数も相当な数になります。
ベテランさんの名演はもちろん見どころですが、その後活躍されている役者さんたちのフレッシュな姿を探し当てるのも楽しみですね。
バンウォンの腹違いの弟を演じるチョン・テウ(幼い!)や、バンウォンの一晩限りの寵愛を受ける女官役のハ・ジウォンなどが登場しています。
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キャプってませんがソン・ユナも出ていますね。

上手い人たちが多い中、この人演技があまりにも下手なんじゃ?と思ったのが世宗の妃役の女優さん!
嘆き悲しむ姿など、演技としてはあまり難易度が高くないと思われる部分まで、あまりにも下手で、正直ちょっと苦痛でした。

また、結末近くで対馬討伐(応永の外寇)が描かれているのですが、これは日本を叩いて視聴率のアップを狙ったんでしょうかね。
この部分、日本人としては、かなり不快です。
対馬の守護大名の宗貞盛はなんと、倭寇のボスになっていますし、さらっと、対馬は昔朝鮮のものだった、などとまるで根拠のないセリフを入れていたりするんですよ。

と、かなり最後になって嫌な気分にもなったんですが、そこを流せば、最後もうまく纏めていて、まずまず面白いドラマだったと思います。



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Commented by 安野 at 2014-12-12 13:28 x
kirikoroさん、「インス大妃」と「龍の涙」の感想をありがとうございます。
どちらも序盤だけ視聴して後回しとなっている作品です。
「王と妃」は前半かなりのスローな展開で、一日の出来事に何話も費やしたり、といった演出もあり、当時はもっと集約したものが見たいと思っていたものでしたが、それが「インス大妃」かもしれませんね。いつか私も完走してみたいです。
「龍の涙」も物語的には「チョン・ドジョン」+「大王世宗」という図式だと想像していますが、最近ではこんな長編は制作されそうもありませんから貴重な作品ですよね。
私が見た「チョン・ドジョン」は大変地味ながら良い作品だったと思います。イ・イニム、チェ・ヨン、イ・ソンゲを演じた重鎮お三方の演技合戦には引き込まれました。中でもユ・ドングンの縦横無尽やりたい放題みたいな演技には圧倒されました。といってドジョン役のチョ・ジェヒョン氏も抑えた演技ながら負けている印象は受けませんでした。「龍の涙」ではどうだったかわかりませんが、ドジョンの理路整然とした思想が明快に描かれていたと思います。もう一つ私が視聴した「スベクヒャン」は、現代劇によく見られる韓ドラ的要素をそのまま百済時代に移し替えたような内容ですが、それが意外にも新鮮に映り、次、次と続きが見たくなってしまう醍醐味がありました。やっぱり時代劇はやめられませんよね。
Commented by kirikoro at 2014-12-13 07:37
安野さん、こんにちは。

近頃では制作もたぶん無理な超長編、ほんと、貴重ですね。
最近の史劇のように、ぱっと見てひきつけられる作品ではありませんが、見ているうちにいろいろと考えさせられました。
「チョン・ドジョン」は1話だけちら見したのですが、最近の作品だけあって、地味な中にも視聴者を引き付ける工夫も凝らされているように思いました。
そろそろ無料放送か、衛星劇場あたりでやってくれないかと思っているんですが、KBSワールドでの放送の後、やりませんね~~
安野さんのお話を聞いて、ますます見たくなりました♪

そして、私がもうひとつ期待している「スベクヒャン」!

>現代劇によく見られる韓ドラ的要素をそのまま百済時代に移し替えたような内容

そこがよかったという声をよく聞きますね。
時代劇と言っても色々なタイプがあって、それぞれに面白い! 私も早く見たいです!

昔は時代劇は苦手でしたが、いつのまにか、どっぷりと嵌っています。
ほんと、止められませんね~~

Commented at 2014-12-25 20:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kirikoro at 2014-12-26 08:10
12-25 20:58の鍵コメさん、こんにちは。
完走されたんですね! お互い、頑張りましたね~~

>この親子には何が残ったのでしょうか?
それが気になりました。(笑

普通の親子だったら、当たり前に得られるそんなことが王であるがために許されなかった、ということが主題なんでしょうけれどね~~
こういうドラマを見ていると、ちらっと、国を治めるエラい人は庶民が普通に得られる幸せを諦めざるを得ないんだから、庶民は庶民の幸せに満足しろ、といった現代のエライ人たちからのメッセージがあるの?と疑ったりもするんですが…。

それにしても、「チョン・ドジョン」、早く見たいです!
Commented by 蟻のパパ at 2015-01-01 06:11 x
突然ですが、明けましておめでとうございます!

現在、「龍の涙」をBSフジにて視聴している者です。話としては、太祖は失意のあまり上王となり、定宗の時代ですね。とは言っても弟・靖安大君が裏で操る傀儡政権ですけどね。

やっと60話を越えたところなので、まだまだ道程は長いですが、今後も頑張って視聴しま~す!
Commented by kirikoro at 2015-01-01 07:34
蟻のパパさん、はじめまして!
あけまして、おめでとうございます。

新年早々のコメント、ありがとうございます♪
60話を越えたあたりだと、まだまだ先は長いですね。
長いものだと視聴意欲に波ができてしまいがちですが、完走すれば、得るものは必ずあると思いますので、どうぞ、頑張ってごらん下さいね!

また、視聴を終わられたら、感想など頂けたら、幸いです!
Commented by 蟻のパパ at 2015-01-03 17:38 x
こんばんは、kirikoroさん!

>蟻のパパさん、はじめまして!
いえいえ、こちらこそ!ご迷惑をおかけしない程度に、お邪魔していきますので、こちらこそ宜しくお願いしますネ!名前の語源は分かっていただけたかと(笑)低レベルですが…。

>60話を越えたあたりだと、まだまだ先は長いですね。
そうですね、1/3は越えたあたりですね。「朝鮮王朝実録」に忠実に基づいて描いているので長いんでしょうね。最初かっら見ているわけではないので、どうして太祖vs靖安大君という対立構図が生まれてしまったのか分からずじまいなのが残念ですけどね。やはり継妃・神徳王后と一緒に暮らしていれば、彼女との間の王子のほうが可愛く思えてきますよね?

今年も、お互いに韓流時代劇を頑張って視聴しましょう!
Commented by kirikoro at 2015-01-04 09:30
> 蟻のパパ さん、こんにちは。

この前、初めましてってごあいさつしたんですが、以前にもいらっしゃっていましたかしら。
だったら申し訳ありません!

>やはり継妃・神徳王后と一緒に暮らしていれば、彼女との間の王子のほうが可愛く思えてきますよね?

イ・ソンゲは神徳王后にべたぼれって感じですからね~~
ただ、神徳は継妃って訳じゃなく、ソンゲには都会と田舎に二人の妻がいて、バンウォンたちのお母さんの方が田舎の妻で、ずうっと放っておかれていたような感じで最期も寂しく亡くなっていました。彼女がソンゲの即位を待たずして亡くなってしまったためにすんなり神徳が王妃になったって感じだったと思います。
いずれにせよ、愛する女との子の方が可愛く思えたんでしょうね~~

さて、今年も、今から見たい韓流時代劇がいっぱいです!
お互いに、時代劇を楽しみましょうね♪
Commented by 蟻のパパ at 2015-03-15 18:38 x
こんばんは、kirikoroママ~❢

3月に入り、雛祭りも終わり、世間は卒業Seasonですね。この時期になると、「思い出の卒業Songは?」
なんていう話題も取り上げられますね。kirikoroさんは、何か思い出に残る曲はありますか?ところで韓国
の年度末、学校卒業も3月ですよね?韓国では、こういうのってあるんですかね?
〉いずれにせよ、愛する女との子の方が可愛く思えたんでしょうね~~
結局、母・神徳王后が病死したこともあり、撫安大君(芳蕃)、太子(世子)宜安大君(芳碩)は、 異母兄、
靖安大君(芳遠)が起こした「第一次王子の乱」によって殺されてしまいますね。

さて、ドラマは折り返し地点、そして100話を過ぎました。兄、益安大君(芳毅)が起こした「第二次王子の乱」、
「趙 思義の乱」を靖安大君(芳遠)が制圧し、力づくで王座に上り詰めた様子が描かれています。咸興差使も
4人も「使者」が「死者」となって帰ってきてしまいます。あの太祖(太上王)の友人も不運でしたね。食あたり
を起こしてしまい、龍興江を渡る船に乗り遅れて、捕まってしまい命を落としてしまいましたからね。こうなると
太祖側が用意した御膳とかに毒を盛るとか細工をしたんじゃないかと疑いたくもなりますよね。韓流時代劇って
相手、敵対勢力を陥れるのに毒盛りは常套手段ですから。

結局、苦肉の策で無学大師を死者として遣わせたら、やっと父子の和解、解決の方向へ向かいましたね。矢を射
ったりもしているので、どう見ても心の底から許しているようには見えないんですけどね、太祖が。今、世間で
は、大塚家具が経営方針の違いから父娘、姉弟と真っ二つに割れての「お家騒動」が起きていますが、李氏朝鮮
でのことがカブって見えてしまいましたね。

〉さて、今年も、今から見たい韓流時代劇がいっぱいです!
何を見られるんですか?他には今は、「奇皇后」(NHK BS)を見ています。1ヶ月半ほど前に主演のハ・ジウォン
ちゃんが来日していていましたよ。こちらCBCテレビでは、「王女の男」に引き続いて「同伊」が放送されています。
テレビ愛知では、描く角度が違うものの、内容はほぼ同じの「張 玉貞」が放送中です。「同伊」は、既にNHKで見ま
したし、いわゆる「禧嬪モノ」は計3作品、見ましたので、そろそろお腹一杯かなといったところですね。
Commented by kirikoro at 2015-03-16 07:10
蟻のパパさんこんにちは。
思い出の卒業ソングですか?
私の場合、一番のメインになりそうな高校の卒業式に出席してなくて(大学入試の日にぶつかりました)卒業式自体の記憶が無いんですよ(涙)。それに大阪は2月でしたしね…。
韓国の卒業シーズンも3月ではなく、2月らしいですよ。3がつはもう、入学シーズンだそうです。1カ月早いんですね。

テレビ放送の「龍の涙」の方は残り少なくなってきていますね。

>太祖側が用意した御膳とかに毒を盛るとか細工をしたんじゃないかと疑いたくもなりますよね。

やりそうですね!
太祖は私も赦したというより、逆らう気力がなくなったように見えました。

大塚家具のお家騒動を見ていると韓国ドラマが浮かんでくるのは一緒です!
私の場合、ちょうどその時期に「黄金の帝国」を見ていたので、そちらに結び付けてみていましたが。

私の方が今見ている、これから見る予定の韓国時代劇は、こんな感じです。
視聴中
「シンドン」「朝鮮ガンマン」
録画中で間もなく視聴開始予定
「秘密の扉」「王の顔」
「シンドン」はGyaOですが、他は衛星劇場です。時代劇が重なって放送されるので2月から契約したんですよ。
蟻のパパ さんも中部地方にお住まいなんですね~~
私もです!
CBCは「武神」の時でしたか、お正月に韓国時代劇をお休みして、他のドラマを放送していたんですよね。私は見ていなかったんですが、楽しみにご覧になっていた方はさぞや腹を立てられた事だろうな、と思います!
by kirikoro | 2014-12-12 09:20 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(10)