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by kirikoro
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高麗時代中期を描いた「武人時代」見終りました


武人時代(무인시대)  ☆☆☆
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2003~4年のKBSの大河ドラマ、全158話
演出 シンチャンソク、キム·ソングン、ユンチャンボム
脚本 ユ·ドンユン
出演者
ソ·インソク(李義方役)、ギムフンギ(鄭仲夫役)、パク·ヨンウ(キョン・デスン駅)、キム·ガプス(崔忠献役)、イ·ドクファ(李義旼役)

後三国時代から恭慇王時代までを手がける高麗10年シリーズの一つとして企画され、本作では高麗中期の武臣政権時代を扱っています。
「太祖王建」「光宗大王-帝国の朝-」に続いて制作された、高麗三部作の最終作。

武臣政権の誕生から、安定しない政権下で次々とトップが入れ替わる時代を経て、崔忠献が政権を安定させることになるのですが、彼の死までを一大叙事詩として描いています。

日本ではちょうど、平安末期から、鎌倉時代の北条氏が実権を握った頃までの時期に当たり、どちらも以前の支配者をそのまま残しておきながら、実権を武士階級が握った、という共通項もあって、面白かったです。




当初はの崔忠献の曾孫のチェ・ウィ執権までを扱う予定だったものの、資金難や放送局のトップが交代したことにより、早期放映終了されたそうなんですね。
(この、割愛された部分、崔忠献の息子のチェ・ウから先の時代については、2012年MBCが制作した武神で描かれています。)
その為、当初の計画とは違ったのかもしれませんが、このドラマの主人公は中心になる人物が次々変わっても、結局はイ・ウィミンだった、との物語を読み取ることができるのではないかと思います。

イ・ウィミンは物語の始まりであるクーデターの時には、武神政権で最初に実権を握ったイ・ウィバンの中心として登場したのですが、彼は神の預言を受けている人なのね。
預言により王になることを運命づけられた人が王朝を開く、という物語は歴史ドラマの定番ですが、彼は預言を受けながらも皇帝になれなかった人物として描かれています。
彼の死までは、預言と彼の行動の織り成すストーリーで、彼が預言を実現できなかった姿が描かれ、彼の死後は王にはならなかったものの、最高実力者としての実権を子孫に相続することに成功したチェ・チュンホンの姿を描くことで、イ・ウィミンが何故預言を現実のものにできなかったのかを描いていると思います。

イ・ウィミンの死の時には、彼が民のことを忘れたからだ、と納得させられそうになりながらも、結局はチェ・チュホンもまた、権力を握ってほどなく、民衆のための施政は不可能だと見切りをつけるんですね。
民のための政治などを本当に行ったらもう、歴史ではなく夢物語なんで当然といえば当然なんでしょうけれど、うまく結末をつけているなあ、と思いました。

ところで、彼を巡る預言の一つに「十八子為王(十八子は李の破字で、“李氏”が次の新王国を築くという意味)」というのがあって、これは今ではイ・ソンゲの朝鮮王朝建立と共に語られることが多いのですが、このドラマの時代の前からあった広まっていた預言で、イ・ジャギョムの乱の時のイ・ジャギョムもこの言葉を頼みにした、とか。
この「十八子為王」はどうやら五行説に基づく考えで高麗王朝の王氏が水で(ここ、何でかは分かりませんでしたけれど)そこから相生の関係である木が生まれる、ということらしいですね。
いずれにせよ、最終的に高麗王朝を滅ぼして朝鮮王朝を建てたイ・ソンゲが武臣政権最初の実力者だったイ・ウィバンの弟の子孫だった、という歴史の成り行きもまた、面白いです。

また、移り変わる最高権力者の姿を対比して見て行くと、治世に関する知識も経験もなかった武臣たちが、だんだんと考えを深めて行き、その政治方式を洗練させていった過程が読み取れると思います。
大義はあったものの、権力を握ると深く考えることなく堕落していった李義方(イ・ウィバン)
大義には端から無関心で権力のみに執着した鄭仲夫(チョン・ジュンブ)
権力を握ることには無関心で大義のみに生きた慶大升(キョン・デスン)
大義が第一であったはずなのに、いつしかそれを忘れ乱臣になってしまった李義旼(イ・ウィミン)
彼らの後に、過去の施政者の行動を深く分析して長期にわたる政権掌握とその相続に成功した崔忠献(チェ・チュンホン)
という流れになります。

この部分では、私はキョン・デスンの登場からがとりわけ面白く思えました。
逆にチョン・ジョンブの時代は、あまりにもやることがひどすぎて、ちょっとつらかったです。

後半になってからは話が面白くなったんですが、最初の方は正直、苦痛と言ってもいいほどだったんです。
BSの放送時に見はじめはしたんですが、中途で放棄。
GyaOで再挑戦して、ようやく最後までたどり着きました。

ちょっと古い本格史劇にありがちな、丁寧に描かれるものの花のない感じだったうえに、武骨なおじさまばかりが活躍するドラマで、目に訴える魅力が無くって…。
その上、最初のあたりの主役たちの武器が斧だったり棍棒だったりで闘いのシーンもまた、あまり好きじゃなかったんです。
後から思えば、そういう面でも武人たちが洗練されて行った様子を描いていたのかな、と思うのですが。

ところで、このドラマで最初、疑問に思っていたことがあったんですね。
武人たちが髭もじゃなのはわかるんですが、宦官までもが髭もじゃらなんですね。
宦官って生殖機能を失っているはずなのに、何故?と思ったんですよ。
ところが同時期に見ていた「龍の涙」で高麗時代の宦官は去勢していなかった、などと言っている場面があったんです。
去勢していないのに宦官っていうのはなぜ、とは思うものの、そういうことらしいです。

そして、登場する女性たちもビジュアル的にあまり魅力を感じなかったんですよ。
ムビやプヨン、ホンニョナは演じる女優さんたちもお馴染みの方たちで、魅力は感じなかったもののまあまあ普通だったんですが、その他の若手女優さんたち(?)、私の個人的な感想なんですが、何でこんな人たちを…と思ってしまいました。
個人的好みの問題なのかもしれませんが、アランやスアン姫、正直気持ち悪い感じがしたんですよ。
でも終盤に出てくる"絶世の美女"を演じるのがリュ・ヒョンギョンというのは好みの問題だけではない気が…。
子役の子がきりっとしていて、さぞや美人になるだろう、と期待する容貌だっただけに、リュ・ヒョンギョンが登場した時には悪いけれど、目が点になりました。
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こんな感じで、ビジュアル的に楽しみが乏しく、話もともかく長くてなかなか進まない!
かなりしんどい思いをしながら見続けたドラマでしたが、話の構成がしっかりしていて、ラストに近づくにつれ面白さが増し、結果的には見てよかったな、と思えるドラマでした。

そうそう。
付け足しですが、私はこのドラマ、ほとんど「龍の涙」と並行して見ていたのですが、これは失敗でした。
俳優さんが共通のドラマって多いのですが、この二つのドラマは扱っている時代も違うのに、雰囲気が似ているのかな?
なぜか、どちらのドラマのことだったか分からなくって、頭の中が混乱してしまいました。
このふたつは同時に見ない方がいいんじゃないかと思います♪


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by kirikoro | 2014-12-18 01:04 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(0)