私のこともが小さかった時にも、すでにそうだったんだけれど、ご飯の時にパジャマ、というのは当たり前の風景になっている。
だけど、わたしたちがこどもの頃って、朝起きたら、まず着替えて、ご飯の前に歯磨きだってしてしまっていたよな。
わたしが小学校の6年生のとき、クラスにひとりだけパジャマのままでご飯を食べるって子がいて、すっごくへん!と、みんなで糾弾した覚えがある。
でもせっかく着替えた服をご飯の時に汚しちゃうのもいやだし、歯磨きをご飯の前にやっちゃうなんて、意味ないやん、と今では思う。
合理的、ということではもちろん、いまのスタイルがいいに決まっているけれど、一面、大事なものを失っているような気もする。
あの時代、朝置きたら、まず、心をスタート地点へと持っていっていたんだよな。
儀式のように、着替え、歯を磨いていたんだ。
だからといって、今さら以前のスタイルには戻れないけれど、どこか、さびしい。