MBCの水木ドラマ、全20話
演出 キム·ジンマン、キム·デジン
脚本 チン・スワン
出演者
チソン(チャ・ドヒョン)、ファン·ジョンウム(オ・リジン役)、パク・ソジュン(オ・リオン役)、オ・ミンソク(チャ・ギジュン役)、キム·ユリ(ハン・チェヨン役)
解離性同一性障害(多重人格)を持つ財閥の跡取り息子と新米精神科医のヒーリング系ラブストーリー。
韓国での最高視聴率は12.1%(TNmSによる)と、そんなに高くはないのですが、カルトドラマ的熱狂をもたらした話題作です。
脚本のチン・スワンは「太陽を抱いた月」「京城スキャンダル」を書いた作家さんで、演出のキム・ジンマンは「エデンの東」「スキャンダル」「アイルランド」の監督さんです。
*このドラマはご覧になった方のアンケートを行っています。
ご覧になった方はおれからご覧になる方のために、参加していただけるととてもうれしいです!
→「キルミー、ヒールミー」は面白かった?
二重人格はドラマや映画にたまに登場することがあるのですが、このドラマの主人公はなんと、7重人格!
高度な演技が要求される役だけに、オファーを受けた俳優が次々に降り、ぎりぎりになってチソンが引き受けたようです。
一言でいえば、チソンでよかった!
上手い役者さんだとは思っていましたが、ここまで上手い人だとは思っていませんでした。
彼の演技がもう見事で、それだけで、ほれぼれと見てしまえるほどでした。
別人格が次々と登場してくるのですが、見事に演じ分けていました。
そして、その別人格のそれぞれに、だんだん親しみを感じ、どのキャラも愛おしくなってくるんですよね。
別人格には登場してくる理由があった訳で、後半で、その事情が語られ、ますます感情移入しました。
(蛇足ですが、私の一番のお気に入りはペリー・バクでした♪)
他の出演者もまた、いい演技を見せてくれていたのですが、それではなく、お話もかなり面白く、引き込まれて見ていました。
解離性同一性障害(かつては多重人格障害と呼ばれていたのですが、現在ではこのようによばれているようです)というのは他の人格を生み出さないと耐えられないほどの苦痛を受けたことが発症の引き金となるらしいので、主人公の子供時代に彼が経験したのは相当過酷な事だっただろう、と推測されるのですが、期待を裏切らない出来事が起こっています。
(一時は解離性同一性障害の原因として虐待があるとみなされる傾向が多かったようなんですが、現在では他の原因による発症例も多く見つかっており、患者が虐待されていたに違いないと思いこむことはむしろ危険な行為なのだそうです)
後半になって、少しずつ子供のころの話が明らかになって行くのですが、可哀想、なんて外から見ている感じじゃないんですよね。
彼らの感じている嗚咽のようなものがそのまま伝わってくるような場面が何度も出てきました。
でも、もちろんそこがゴールではありません。
心の傷が少しずつ癒されて行くさまがまた、感動的なんですね。
心を大きくゆさぶられるドラマでした。
また、メインのテーマがかなり重苦しいものだけに、いかに視聴者を引き込み続けるか、が重要だと思うんですが、それはふんだんに取り入れられたコミカルな場面でバランスを取っていたと思います。
主にコミカル部分を担当するのはヒロインなのですが、彼女も実は、やはり大きなトラウマを抱えた人物なんですね。
メインのテーマのシリアスな部分にも大きく関わってくる人物だけに、かなり相反したイメージを演じなければならない人物です。
このキャラをファン・ジョンウムが見事にこなしていたと思います。
彼女、かつては演技力不足が指摘されることの多かった女優ですが(私はそんなに演技力が無いとは思いませんでしたが)「秘密」でようやく実力を認められた感じの人ですね。
今回の彼女の役は、今まで彼女が演じてきた役の集大成って感じもあったように思います。
ヒロインのキャラもまた、ファン・ジョンウム以外の女優さんが考えられないほど適役だったのでは?と思います。
チソンとファン・ジョンウムは「秘密」に続く共演でしたが二人とも、また違ったキャラを演じながらも、今回も息の合ったところを見せてくれていたと思います。
もう一人、私が注目したのがパク・ソジュンです。
「金よ出て来いコンコン」「魔女の恋愛」に出ている人で、わたしは確か以前に、情けない感じの人、だなんて書いた記憶があります。
が、今回はどちらかというとかっこよく見えました♪
今回の役は正体を隠したベストセラー作家で、ヒロインの血の繋がらないきょうだいで、親友であり彼女をずっと守ってきた男。
カリスマ性や守る男の大きさ、そしてヒロインに密かに寄せる思いのせつなさを表現できていたと思います。
既に注目の新人だったと思うのですが、私はこの作品で納得です。
また、ファン・ジョンウムとの相性も良かったですね。
体当たりでふざけ合う二人、血の繋がった兄妹以上に兄妹に見えて、とても良かったです♪
この二人のシーンもまた、彼らでなければ考えられないぐらい、ぴったり息が合っていたと思います。
ただ、残念だったのはオ・ミンソク。
彼の存在がちょっと中途半端なものだったのかしら。
直前に見た「未生」での彼が、とっても好きだっただけに、ちょっと残念!
彼に関しては少し、見せ場が無かったように思いました。
脚本、役者さんもよかったですが、演出もまた、よかったのではないでしょうか。
音楽の選択もよかったですし、映像もまた、好きでした。
そして、多重人格の表現ですが、チソンの演技力ばかりが言われていますが、演出の力もあったのではないでしょうか?
例えば、17歳の女の子のヨナが登場する時に(私の思い違いでなければ)画面が少しピンク色がかって見えるように思うんですね。
他の人格の交替シーンでは服装やメイクなど、他の人格のものなのに、すぐに分かるんです。
もちろん、チソンの目の表情だとか、彼の演技もあるのですが、他の点でも援護射撃をしているんじゃないでしょうかね。(私の目は割と節穴なので気づきませんでしたが)
ストーリーに関しては、できれば予備知識なしに見ていただきたい作品なので、パス。
コメントを下さる方も、ネタバレのものは、できれば、別ブログの「フリーコメント」の方に書いていただければ嬉しいです。
→きりころじっく3「フリーコメント」
ラストに関しては、納得のものだったのですが、ラスト2話が少し、冗長な感じを受けたのがマイナスで、星を一つ減らして星4つにしました。
内容的には、これぐらいの時間をかけてまとめるべき内容だと思うのですが、どうしてもテンションが少し下がってしまったんですよね…。
でも、素晴らしいドラマであったことには間違いはなく、ぜひ、多くの方々に見ていただきたい作品だと思いました。
気になってるドラマが☆4個なので楽しみです。
チソンさん 以前より男らしさが増してステキですね。
勝手な予想ですが、前作同様今回のドラマも日本で早く観れる気がします。
チソンの演技は皆さん、絶賛ですね。
ヨナとリオンの駆け引きも面白かったですね。
彼女のキャラって、下手をすれば外見に引きずられ、内面はありきたりのキャラにありそうなものなのに、彼女の行動を引き出す思考がきっちり描かれていて、生き生きとした人物になっていましたね♪
リンクもありがとうございます♪
ジョンウムさんの唇、変だったんですか? 私は全然気づきませんでした!
すごいドラマでしたね~~
鍵コメさんもヨナとリオンのシーンがお好きだったんですね。
楽しかったですね!
パク・ソジュンさん、今までさんざんなことを書いていましたが、今回は私も彼の魅力が分かりました♪
>ペリーパクの様に楽しく生きられたら
そうなんですよね…
息子と離婚したリジンの母親を呼び戻したのがすべての間違いの始まりだったんですよね~~
彼女がいなかったら、ドヒョン父も戸籍だけ作ってまた、ドヒョンを連れてまた出て行き、楽しく暮らしていたでしょうに…。
韓ドラは最後のまとめがちょっと…というものが多いですよね♪
ラストがいいと、それだけでドラマ全体の印象が1割はアップするのに…。
「風の便りに聞きました」は私も2話までは見たんです。
笑いのポイントがすごく変わったドラマで、面白いと思うものの、なんだか見るのがめんどくさくって(汗)。たぶん、今の気分に合わないんだろう、と次回に見ることにしました。
新しいドラマも、いろいろ楽しみですね♪
面白いといいな!
このドラマは評判いいですね~~
日本でもCSでの放送が終映を待たずに始まりましたから、BSなど無料局での放送も早いだろうな、と思っています。
ぜひぜひ、楽しみになさってくださいませ♪
>初めは、7重人格なんて、無理だろうと思っていました。
そうなんですよね!
私も見始めるまで、期待よりも不安の方が大きかったです。
>私は、どんなドラマでも化学反応を期待します。(特に、主役は)
恋人関係やその周りの景色が、役の中でどう上手く絵の具のように交わるか。
この二人は、「秘密」の時とは、また違う色に変化させましたね。
面白かったです。
まったく同感です!
ほんと、よかったです!
パク・ソジュンくん、おっしゃるように「ドリームハイ2」に出ていたんですよね。
私は1話か2話でリタイアしたせいもあって、まったく記憶になかったんですよ。
それに、カン・ソラが主演だったなんて、注目前だったので、全く気付いていませんでした。
GyaOで「ドリームハイ2」の配信が始まって、初めて気づいて、1話を再度チェックしてみました♪
全話を見るのはちょっときついかと思いますが、ほんと、出演者から見ると要チェックドラマですよね!
オ・ミンソク。
>本人的にも、悔しかったかもしれませんね。
まあ、ドラマの軸としては、人間関係が複雑にならず集中できたので、
彼には、次回期待します。
そうですね。次に期待しましょう♪
>「大丈夫、愛だ」の後だったので、観るに堪えない内容だったらどうしようと懸念していました。
そうでしたよね。
テーマ的にかぶる部分も多かったんですが、見事に素晴らしいドラマになっていましたね。
>これが、年末ドラマだったら、賞を総なめだったことでしょうにね~。残念です。
念頭に放送されるドラマはいつも、年末には記憶が薄れてしまい、どうしても賞争いから覗かれてしまいますものね~~
「キルミー、ヒールミー」の感想お待ちしておりました!!
ヨナの登場では画面がピンクっぽい?~わぁ、気がつきませんでした。そう言われればそうかも!逆にヨソブの場面は白っぽい冷たい色合いだったかもしれないですね。演出もこだわってますね。
うっかりするとネタばれしそうなので、「きりころじっく」の方に厚かましくコメントを書かせて頂いております。
ちょっと「キルヒル」ロスになっていて、次のドラマが見えてきておりません・・^^
ここ数日暖かくなりましたね。
この後、また寒くなったらつらいなあ~~
コメント、お気遣いしてくださって、ありがとうございます♪
そちらの方にも返信させていただきました♪
このロスから、どう脱出できるのか…ですね。
すぐに夢中になれるドラマに出会えるといいのだけれど…。
後リオン役の彼、私には初だったんですがいい感じでパク・ソジュンという名をしっかり覚えました。笑ってたくさん泣いて終わった今少々廃人状態です(笑)
やはり、脚本・演出がよくて俳優さんの演技もいいドラマは見ごたえがありますね~~
私も現在、まあまあ面白いドラマはあるものの、心を揺さぶられるようなドラマがなくなってしまい、少しロス状態です…。
次はどんなドラマに心を揺さぶられるんでしょうね?
夢中で見るドラマにまた、出会えますように!
まだ1話しか見てませんが、面白そうだと・・・。
「秘密」に続き、チソンさんとファン・ジョンウムさんの共演ですね。
多少、ドタバタ?ぽいかなと思いつつ最後まで見る気満々ですよ。
チソンさん、多重人格の役上手いですね。
探して探してのネット配信なので、最後まで見れると信じて・・・。
チソン×ファン・ジョンウム、「秘密」とはまた違う印象で魅力的ですね。
ドタバタもありますが、かなりシリアスな部分もあり、思わず号泣してしまう場面もあります♪
とても評判がいいドラマなので、お楽しみになさってください!
最後まで動画が見つかるといいですね♪
キルミーヒールミー見終わりました~♪
最初から面白くて、これは一気見にしようと思ったので途中若干間が空いてしまいましたが、一気見で正解でした。
とにかくチソンが凄い(;゜∀゜)のひとこと。
それぞれの人格のもちろん見た目、表情、声のトーン、しゃべり方、みーんな違うけどどれもドヒョンだというところ。若干ヨナは無理があった(←口紅とリボンはある意味似合っていたかも?)感じですが、さすがの演じわけに驚きました。
以前『24人のビリーミリガン』を読んで、多重人格に驚きましたが、このドラマはまさに現実にあるんだということを説明してくれるものでした。
人間はもちろん色んな状況で色んな感情を持ちます、特に人間形成の時期に多量のショックやストレスにより、知らないうちに頭の中で違う自分を作り出してしまうことってあるんですね。辛い場面から逃げる、現実逃避、実際の自分ではない強い自分、または嫌な事だけを任せてしまう人格を作り上げてしまう。ドヒョンは人格の数だけ心が粉々になったんですね~その原因のひとつが罪悪感だなんて・・・悲しすぎます。
今回はドヒョンとリジンが繋がっていたこと、記憶していなかった過去の経験を共有していたことがこのドラマの鍵ですね~単に多重人格者の苦悩を描いただけではなく、リジンはその後に幸せに暮らしあんなに明るい前向きな人間になった、でもそのリジンに対する罪悪感が原因のひとつだったというストーリーの面白さもずば抜けたドラマでした。
ファン・ジョンウムも素晴らしい!まさに彼女にしか出来ない役。可愛くて頼もしくて、悲しい演技も上手で。リオン役のパク・ソジュンも良かったですね~リジンとのシーンやヨナとのシーンはとても楽しく見ました!
最後に挿入歌、後半人格変化や場面場面で流れる『幻聴』は心に残りますね。魂の叫びのようなラップがまた悲しさを倍増させますし、終盤のチソン本人が唄う『スミレの花』、どこかで聞いたと思ってたら『冬ソナ』で流れていた曲でした。
とにかく久々良いドラマを見終わりました♪
長々失礼しました。
まず最初に出てくる感想は、どうしても「チソンが凄い!」になってしまいますね~~
ヨナも女子高生そのものを演じているんだったら無理でしたが、女子高生と思い込んでいるドヒョンなので、OKなのかな、と私は思いました。
>(←口紅とリボンはある意味似合っていたかも?)
うんうん!
>今回はドヒョンとリジンが繋がっていたこと、記憶していなかった過去の経験を共有していたことがこのドラマの鍵ですね~単に多重人格者の苦悩を描いただけではなく、リジンはその後に幸せに暮らしあんなに明るい前向きな人間になった、でもそのリジンに対する罪悪感が原因のひとつだったというストーリーの面白さもずば抜けたドラマでした。
そうなんですよね!
よく練られた脚本で、私もずば抜けたドラマだったと思います。
>ファン・ジョンウムも素晴らしい!まさに彼女にしか出来ない役。
こういうところもポイントが高いんですよね。
この役者さんでなければ、という役になっていることも素晴らしいドラマの一つの条件なんだと思います。
>終盤のチソン本人が唄う『スミレの花』、どこかで聞いたと思ってたら『冬ソナ』で流れていた曲でした。
そうなんですか!
私は聞き覚えがあると思っても、どのドラマで流れていたのか、なんて、ほぼ思い出せないんですよ~~
音楽もよくて、ほんとにいいドラマだったと思います♪
『キルミー・ヒールミー』は、だいぶん以前より、こちらで評判でしたので、
放送が始まったときは、おおいに期待しました。出だしはテンポよく、早々に
登場したサギにノックアウトされそうでしたが、間もなく、テンションは
ペースダウン。なんとなく、中だるみを感じつつも、チソンの表情の変化は
見飽きることがありません。もう終盤で、うすうすわかってきた
秘密が明らかになる直前のようです。
これは、「おとぎ話」のように見ればいいのですね。でも、私は『秘密』のほうが
心を揺さぶるものを感じたかな(場面、場面が、スローモーションのように、
今でも浮かびます)。ただ、これは好みの問題の域に達していますね。そもそも、
こんなストーリーを「実写化」できたこと自体がすごいことですね。
ふと、チソンの奥さん(名前を忘れました)が、チソンが女子高生に扮した
ことを、「あんな格好までして」、と涙ぐんだとかいうのを思いだして、
ほほえましくもあり、です♪
何が好きか、は好みの部分が大きいですものね~~
でも、チソンの演技を堪能されているようで、何よりです。
>こんなストーリーを「実写化」できたこと自体がすごいことですね。
ほんと、そうですよね。
このドラマの撮影のころたしか、奥さんのイ・ボヨンは妊娠中だったかと。
役者としてはすごいことで称賛されるべきことですが、涙ぐみたくもなりますね♪
チソンはもちろんですが、子役も良かったし、あと、私は、リオン、リジンのファミリーがあったかくて好きでした。ワンちゃん含め笑。
音楽も良かったです。
終わりがなんとなーく、物足りないというか、盛り上がらないというか、置いてけぼりくらった感じ❓は、なんでかなーと思います。でも、おすすめできる面白いドラマでしたよね。
ドラマって、面白いものとハマるものとありますよね。それって好みなのかなぁと思いますが、このドラマは、面白かったほうで、わたし的にハマるランクには及びませんでした。チソンも好きなんだけど、たぶんチャ・ドヒョンにオチなかったんだなと、分析してます。すみません。勝手なこと言ってます笑
今、プロデューサー見てますが、頑張って7話まできましたが、リタイヤです💦
全体的に惹きつけるものが少ないってとこでしょうか。
>リオン、リジンのファミリーがあったかくて好きでした。ワンちゃん含め笑。
ほんとにいい家族でしたね~~
重い話も、この家族があるから大丈夫って感じでした。
おっしゃるように、最後は少し、気持ち的に残念でしたね。
>ドラマって、面白いものとハマるものとありますよね。
そうですよね~
私はこのドラマ、嵌る方だったんですが、ラブラインの方は、そういえば嵌ってはいなかったな、などと、改めて思いました♪
「プロデューサー」はリタイアですか。
私は3度目の挑戦でようやく1話の終わりまでたどり着けましたが、最後まで見続けれるかなあ…。