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by kirikoro
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ソン·チャンミン、チョン·ボソク、ソ·ジヘの「シンドン~高麗中興の功臣~」感想


シンドン~高麗中興の功臣~(신돈) ☆☆☆
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2005年~6年にMBCで放送されたドラマ、全61話
演出 キム·ジンミン(武神 犬とオオカミの時間)
脚本 チョン・ハヨン(王と妃 甘い人生)
出演者
ソン·チャンミン (シンドン役)、チョン·ボソク(恭愍王役)、ソ·ジヘ(魯国公主役)、カン・ムニョン(チョソン役)、オ·マンソク(ウォニョン役)、キム・ヘリ(奇皇后役)
最高視聴率16.9%(TNSメディアによる)

韓国ドラマではよく取り上げられる、高麗王朝末期の王である恭愍王の時代に実在し政治家として活躍し、また「妖僧」として歴史書にも記されている僧侶出身の、辛旽(シンドン、生年不詳~1372年)の半生を中心に据え描いた作品。
私はGyaOで見ました。

結構地味な印象を受けるのですが、総製作費17億円をかけた作品です。
史劇の場合、セットを組んだらこれぐらいはかかってしまうという事なのかしらね?

この作品ははじめは、1999年にKBSで高麗10年シリーズとして企画された作品だったのですが、中止となり、その後MBCで放送されたという経緯があるようです。
(「太祖王建」「千秋太后」「武人時代」に続く作品になるはずだったという事ですね)
そんなこともあって、本格史劇のように一見見えるのですが(もしかして、私だけ?)かなり脚色・創作が加えられ、実際にはシンドンとは時期的にほぼ接点がなかったと思われる魯国公主とともに恭愍王を助け、王と身分を越えて友情を培い、高麗の未来を開こうと試みる物語になっています。
封建時代の世の中にあって、平等な世の中を目指した男、というパターンのドラマです。
物語は恭愍王の死まで描いていますので、高麗時代最後の希望とその挫折というところでしょうか。




恭愍王の時代は人気のある時代なので、他のドラマにも登場している人物の比較も楽しいですね。
この時代は、史書に記録は残っていますが、朝鮮王朝は高麗王朝を倒して打ち立てた王朝なので、この頃から自分たちに都合よく書かれている可能性の高い部分なんですね。
そのため、史書に残っている割には自由な創造を働かせる余地のある時代でもあると思います。(出来事の起こった年を勝手に動かすのは、私はちょっとどうかと思うのですが…)

まず、恭愍王は反元政策をとり、強い高麗を目指した施政の前半部と、堕落しきった王としての後半部の相反する姿を見せる王。
このドラマでは、その双方の姿を描いているのですが、シンドンに焦点をあてているため、彼の流刑から処刑の後に起こったことを、かなり前倒しで話に組み入れています。
たとえば子弟衛はシンドンの死後に設置されたのですが、シンドンの活躍中に設置されたことになっており、恭愍王の死に繋がる出来事も、すでにその頃から始まっていたといったふうに表現されています。

魯国公主はこのドラマでは、元の王子との恋を引き裂かれて恭愍王に嫁いだ、という設定。
この話も面白かったですし、何よりソ・ジヘの魯国公主像が男勝りなほどキリっとしているのに情が深くて私は大好きでした。
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ドラマの始まりは恭愍王が人質として元の国にいる時期で、奇皇后が重要な人物として登場します。
ハ・ジウォン演じる「奇皇后」のヒロインは素敵な女性でしたが、このドラマでの彼女は性悪な悪役。
キム・ヘリの悪女演技はそれはそれで良かったのですが。

元の皇帝はタファンということになるんですが、デブでぶよぶよのおっさんで、奇皇后に麻薬漬けにされていますから、タファンのファンはショックかも!?
その後、チェ・ヨンが出てきますが、立派なおじさん(チェ・サンフン)だし、イ・ソンゲも若いようですが、やはり、美男子さんではありませんね。
彼イ・ジヌは「大王の夢」でウィジャ王をなど、時代劇ではよく顔を見かける人です。

そんな感じで、韓流スターやアイドルは出てきませんが、実力派俳優さんたちの競演が楽しめるドラマじゃないでしょうか。
シンドンを演じる主演のソン・チャンミンは「馬医」で主人公ライバル役を演じていた人。
そして、恭愍王を演じているのはお馴染みのチョン・ボソク
彼の演じている恭愍王は史書に残っている部分だけでも多様性に富み、謎が多い人物だと思うのですが、それを彼が演じることでいかようにも解釈できる人物に仕上がっているように思うんですね。彼の姿は、このドラマの重要なポイントだったのでは、と思います。
人物の本心が見えない事がプラスに働いているように思いました。

また、主役陣に次ぎ重要な役を演じているのがオ・マンソクです。
最初はちょっと、オーバーアクションじゃない?と思いもしたんですが、それが彼のキャラなんですね。
主人公のシンドンは、世を変えることを志しているのですが、案外慎重で自分からは動かないんです。
その彼を、そして彼の運命を動かすことになるのがオ・マンソクの演じるウォニョンです。
衝動的だったり熱狂的な行動のため、何度となく主人公を窮地に陥れてしまう、見ていてはらはらする存在です。
こういう演技でないと終盤の彼の行動は説得力を持たなかったと思います。

物語の構成としては、表面的には平等を願う勢力とそれに逆らおうとする権勢家たち勢力の対立構造となっています。
でも、その中には別の構図もあります。

力を合わせると肯定的な力を発揮するシンドン―恭愍王―魯国公主の3人に対し、不穏なものを呼び込んでしまうシンドン―ウォニョンのラインがあるのではないでしょうか。
ウォニョンの感情は恭愍王や魯国公主に対する嫉妬も見えるようで興味深かったです。

ラブラインの方も典型的な四角関係があるのですが、私としてはこの部分はどうでもよかったかな?
シンドンは心に魯国公主を抱き続けながらも恭愍王を思い決して表には出さなかった、という事ですよね。
そして、チョソンを受け入れたという事だと思うのですが、ここの心理がよくわかりません…。

そして、妙に存在感のあるチヒョ
彼はなぜかシンドンのチベット行に付いて行き、その途中からシンドンの元を離れ、ボウの元へと行く人物です。
仏の道による平等な世の中を願う人物ならばボウや開泰寺の和尚の方がその役割を担っているはずなのですが、彼らよりもなぜか存在感があるんですよね。
そして、彼の心の内はほとんど表わされていません。
時代を淡々と眺めている立場の人なのかしらね?
他のドラマでは記録するものとして登場したりすることのあるキャラなのかも、と思います。

ただ、彼の存在感があまりにも大きかったため、のちの時代の有名な人になる?もしかして、無学大師になる?なんて想像して見ていたのですが、結局は無名の一僧侶として終りましたね。
燕京留学って経歴もあるし、もし彼の名がチャチョだったらと思うんですが、名も違いますから、残念。

チヒョに関しては予想が外れましたが、その他の、恭愍王亡きあとを動かすことになるイ・イニム、チェ・ヨン、イ・ソンゲなどは終盤で暗示的にその後の運命を感じさせるような描写があって、その部分も面白かったです。

ところで、実はわたし、感想の文章を書いているうちに、見ている時にはそれほどでも、と思っていたドラマがどんどん面白く感じてくることがあるのですが、実はこのドラマがそうなんです。星の評価自体は見終った時点に気持ちに従ってつけていますが、今感じている面白さはそれ以上って感じなんですね。
描写の上で退屈な部分はあったものの、ストーリ自体は面白いドラマだったんじゃないかと思います♪

参考までに、登場人物が重なる他の作品を紹介しておきます。
私の既視聴の物は、ドラマ「シンイ-信義」「奇皇后」「大風水」、映画「露霜店 運命、その愛」。
これらはそれぞれの記事にリンクしておきますね。
私が見ていないものでは「開国」(1983年のKBS大河ドラマ、全49話)がやはり、登場人物が重なっています。

これらのドラマも合わせてご覧になると、ますます面白いと思います♪


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by kirikoro | 2015-04-15 08:12 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(0)