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by kirikoro
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オム・テウン、キム・オクビンの「剣と花」見ました


剣と花(칼과 꽃) ☆☆☆☆
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2013年KBSの水木ドラマ、全20話
演出 キム・ヨンス(「赤道の男」「アイアンマン」)、パク・ジンソク
脚本 クォン・ミンス(「ママもキレイだ」)
出演者
キム・オクビン (ソヒ王女/ムヨン役)、オム・テウン(ヨン・チュン役)、キム・ヨンチョル(栄留王役)、チェ・ミンス(ヨン・ゲソムン駅)、オン・ジュワン(コ・ジャン役)、ノ・ミヌ (ヨン・ナムセン役)、 イ・ジョンシン(シウ役)、パク・スジン(モソル役)
最高視聴率6.7%(AGBニールセンによる)

一般的にはあまり評判がいいとは言えないであろうこのドラマ、だけど私の好きなキム・ヨンス監督の作品だし、映像が凄く斬新で綺麗、との評判もあり、もしかしたら、私は好きかも知れない、と思い、dTVを再度契約して見ました。
結果は、予想がぴったり的中、まさに私の好みのタイプのドラマで、すごく嵌りました

このドラマは仇同士の家の男女のラブストーリーが物語の縦糸になっているんですが、実はこのラブストーリーは物語の登場人物間に対立を生み出すものとして作用しいていると思うんですよ。
私はその対立にこころを奪われて見ていましたが、情熱的なラブストーリーを期待してご覧になっていると、裏切られたように感じるのでしょうかね。

さて、その対立なんですが、登場人物の微妙な表情と絶妙なカメラワーク、また背景の人や物の配置によって表現されるんですね。
言葉ではなく、映像により心理状態を表現する手法で、分かりにくいと言えば分りにくいと言えるかもしれません。
でも、私が嵌ったのはここで、役者さんたちの表情の変化、視聴者の心を揺らすようなカメラの微妙な動きや、画面の生み出すパワーにもう、うっとりとして見ていました。




時は高句麗の末期。中国では高句麗との戦いに敗れ疲弊した隋が滅び、替わって唐が権力を掌握しています。
その唐との関係を巡り、外交による和平を望む第27代王の栄留王と、強硬姿勢で唐と戦おうとするヨン・ゲソムンが鋭く対立しています。
そんな中、ほとんど一目ぼれといった状況で出会うのが栄留王の娘ソヒ王女と、ヨン・ゲソムンの庶子で捨てられた息子のヨン・チュン。
剣投げの大道芸で生きていたチュンでしたが、ソヒ王女の勧めと助けにより、王宮の護衛兵へとなります。
でもチュンはその前に、父と会いたい一心で王族を襲撃した唐の人質を口封じのために暗殺するという仕事をやっているのね。
もちろん、ヨン・ゲソムンの息子であることも秘密です。
王とヨン・ゲソムンの対立の方は、王がヨン・ゲソムンを僻地に送ることで彼を政治から遠ざけようとするのですが、それを知り、王族の暗殺を計画するヨン・ゲソムンの側近。
その試みはチュンにより阻止されますが、逆にチュンの身元が明らかになり、人質を殺した罪により、処刑されることとなるチュン…。


こんな感じで始まる物語で、序盤は王とヨン・ゲソムンの対立が見どころになっていると思います。
二人の対立の様子は顔のクローズアップの映像で表わされることが多いのですが、ここがもう、私にはツボでして…。
かすかな表情の動きや、カメラの繊細な動きで画面から目が離せませんでした。
でも、ここを退屈だと感じる方はたぶん多いんだろうな、とも思います。
それに、正直、映像に凝りすぎて逆に失敗したと思われるシーンもありますしね。
代表的なシーンだと思うのですが、
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こんなとか…。
せめてカメラを回さないで欲しい、と強く思いました…。

その後、ヨン・ゲソムンはクーデターで王を殺し、自分の意のままになる王を立て、すべての権力を掌握します。
チュンは父の兵に加わることで王女を守ろうとするのですが、自分を殺そうとしたのだ、と誤解する王女。
王女は結局追い詰められた崖の上から水に飛び込み、死んだものと思われます。
しかし、彼女は王を守るクムファ団の関係者に救われ、クムファ団と合流、ヨン・ゲソムンへの復讐のために生きることに。


このあたりでは、ヨン・ゲソムンとチュンの対立が前面に出てくるのね。
また、チュンとソヒ王女(ここからは彼女、名を捨ててムヨンとして生きていきます)の関係も対立へと転じます。
そして、序盤では冷酷とだけ見えたヨン・ゲソムンの内心がほんの少しずつ見えてくるようになります。
このドラマでは、そのあたりをセリフではなく、微妙な表情の変化で語るため、非情に分かりにくいのですが、逆に、この微妙さが魅力なんですよ。

そんな中、新たに登場するのがヨン・ナムセンです。
父であるヨン・ゲソムンを挟み、ナムセンとチュンが対立することになるのですが、彼の存在がヨン・ゲソムンの人物像をより鮮明に見せる役目も果たしていると思います。
ナムセンは冷酷無慈悲で権力欲も相当ある人物。
最近よく見かけるサイコな奴、というくくりでも見ることができるのですが、そう分類してしまっては面白味が不足するように感じるんですね。
彼の特質は一言で言うならば、内面が恐怖を感じるほどに、からっぽな人物って感じですか。
欲はあっても、何のために、がすっぽりと欠け落ちてしまっている人物だと思うんです。
彼の存在により、ヨン・ゲソムンの内面がますますはっきりとわかって来る、という構造になっている感じなんですね。

また、彼と対比できるのでは、と思える人物がもう一人います。
クムファ団にいるシウなんですね。
この二人って、正反対の明るさを持っていると思うんですよ。
自然体で明るいシウの存在があるために、ナムセンの、欠落の産む明るさが引き立つのではないか、と思えるんです。

こんな感じで、個々の存在を引き立てあう感じの人物配置もいいんですが、実在の人物と虚構の人物の織り交ぜ方もまた、いいんです!
歴史上の事件の中に虚構の人物を入れるのって、けっこう失敗することが多いと思うんですね。
架空の人物が浮いてしまったり、必然性を感じなかったり、もしくは歴史上の人物が矮小化されることになったりしているな、と思うことが多いのですが、このドラマではそこが非常にうまくいっているともいます。
主人公のチュンは相当英雄的な働きもするのですが、歴史の流れの中でその存在がちっとも不自然になっていないんですね。
歴史に残らなかった一ページに、こんなこともあったかもしれない、と思えるような架空の人物たちなんです。

ストーリーの方もこんな感じでとても良かったんですが、後半は前半に比べ、少しだけ散漫になっていたように感じ、そこが残念でした。

そして、俳優陣もまた、いいんです!
対立の中心となるチュンとヨン・ゲソムンを演じるオム・テウンとチェ・ミンスは名優としての評価の高い人たちですからね。
期待して見ていましたが、裏切られることなく彼らの演技を堪能できました。
高句麗最後の王の宝蔵王を演じたオン・ジュワンは私、初めてお目にかかった俳優さんでしたが、役にぴったりのいい演技をしていたと思います。

また、ナムセン役のノ・ミヌとシウ役のイ・ジョンシンは彼ら以外の役者さんが考えられないほどのはまり役。
彼らの持つ魅力を十分に引き出していたと思います。

ソヒ王女のキム・オクビンに関しては、実は見る前は少し不安材料だったのですが、すごくいいいとまでは思わなかったものの、充分にその役を演じていたと思います。
栄留王を演じるキム・ヨンチョルもまた、他の俳優さんと入れ替えは可能だろうけれど、やはりそれなりの実力者ですから、彼は彼の魅力を発揮していたと思います。

その他クムファ団のメンバーや、ラブラインに割り込んでくるモソルを演じたパク・スジンもまた、それぞれの魅力を発揮していて、ドラマの奥行きを出していました。

こんな感じで、私としてはかなり面白く見たんですが、やはり一般受けするドラマではなさそうですし…。
誰にでもお勧めできるドラマではないとは思うのですが、もしかしたら、ド嵌りするかもしれないドラマっていうところかな。
もしかして、自分には合うかもしれない、などとの思いが頭をよぎった方は、ぜひご覧になってみてください♪



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Commented by TM at 2015-09-13 21:10 x
どはまりでしたよ!早くkirikoroさんがアップしてくれないかなと思っていました。チェミンス氏とオムテウンさんの、火花散る演技がすごくて、またオクビン姫もきりっとうつくしく反面セクシーでした。
パクスジンはなるほどヨン様の奥さんになった人だと妙に納得してしまうほど、ステキな感受性がありましたね。(今まで悪役のような損な役でしかおめにかかったことがなかったので)
また姫を守ろうとする家来?たちの、品格ある演技等々本当に見終わっててしばらくは、頭から離れませんでした。
Commented by kirikoro at 2015-09-13 23:35
わぁ!TMさんも嵌られたんですね♪
嵌る人は嵌るドラマなんでしょうね。

チェ・ミンス×オム・テウンの対決シーンは息を止めてみる感じでしたよね。
キム・オクビン、史劇の似合う人でした。

パク・スジンは憎めない感じの悪役が多いかな? 性格が素直そうな印象があります。

>また姫を守ろうとする家来?たちの、品格ある演技等々本当に見終わっててしばらくは、頭から離れませんでした。

ほんとそうでしたね。
ほんとに見てよかったです!

Commented by upanddown1225 at 2017-01-24 10:08 x
おはようございます。
絶対見ますね!!銀河で現在放送中 気づかずに3話途中からでしたからどうしうかと思いつつ、カメラワークや表情などが素敵でした。kirikoroさんのコメントを読み納得。私も好きなタイプの作品だと思います。
いつになくイ・ミノ君がいい表情でした。華政での鳳林大君は幼くどこか頼りなげです。貞明公女があまりに老けませんからバランス上仕方がないかも。20代の俳優さんには表現の幅が狭められて残念です。演出等が異なるとこうも違うのかと実感します。
オン・ジュワン パンチのときの感じもしますが、それよりも深みがあるような。イ・ジョンシン楽しみです。シンデレラと4人の騎士 明るく性格が素直なカン・ソウ役で注目しています。作品は行間を想像しながら楽しむものではありませんが、楽しく見られる箸休め的な作品です。
チェ・ミンス、キム・ヨンチョルお二人ともさすがです。安心してみられます。チェ・ミンス ペク・ドンス以来お気に入り特に史劇は最高です。
ストーリーとしては王女の男を思わせますが、この作品が朝鮮王朝実録(キネマ旬報社)を読むきっかけとなった作品でしたから、また、刺激(ヨンゲソムンって?)がもらえるのではないかと期待しています。
剣と花をご覧になっていたときの想いが伝わってきました。ありがとうございます。
Commented by kirikoro at 2017-01-27 00:35
upanddownさん、こんにちは。
スタートに気づかなかった時って、ちょっとショックですよね。
でも、お好きなタイプのドラマだったら、きっと楽しめるはず♪

>貞明公女があまりに老けませんからバランス上仕方がないかも。

そういうところがあるでしょうね。

>オン・ジュワン パンチのときの感じもしますが、それよりも深みがあるような。

私もそのように感じました、

「シンデレラ~」も面白くご覧になっているんですね♪
私はラブコメと最近相性が悪く、これは1話でリタイアしちゃったんですよ。
また、感想を教えてくださいね。

歴史ドラマは実際の歴史の流れを知ると、いちだんと楽しめますね。
また、同じ登場人物の別のドラマも見たくなりますよね。

こちらの方こそ、感想をお聞かせくださって、ありがとうございます♪
by kirikoro | 2015-09-13 18:40 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(4)