2001年のMBC水木ドラマ、全16話
演出 パク・ソンス(「火の女神ジョンイ」「No Limit~地面にヘディング~」}
脚本 キム・イニョン(「太陽の女」「恋愛マニュアル-まだ結婚したい女」)
出演者
チョン・ジュン(ヒョドン)、ソン・イェジン(ヒエ)、ソ・ジソプ(ヒムン=ヒエの兄)、ソ・ユジン(シネ)、
クォン・サンウ)、チソン、ホン・スヒョン、キム・ジウ、キム・ギュチョル
最高視聴率30.9%(データ元不明)
出演者の顔ぶれから分かるように、まだ無名の頃の韓流スターが多数出演しているドラマです。
視聴率もよかったようですから、たまたま、というより、このドラマで注目された人たちが多かったんじゃないでしょうかね。
フレッシュな新人たちがそれぞれの魅力を発揮していましたし、お話の方も、少し古いところはありますがそれなりに楽しいものでした。
ストーリーのメインは、過去の因縁で反目しあう父親を持つカップルのラブコメです。
また、この作品は料理ドラマの元祖的ドラマでもあるんですね。
やはり少し古いため、画像が荒かったりしますが、料理を作っているところをおいしそうに見せていますし、お馴染みの料理対決も登場しています。
ストーリー的には料理の部分が多少中途半端で、料理を始めたばかりの主人公なのに、あまりにもうまくいき過ぎって気もしますが、そこはご愛嬌って感じかな。
ここで、料理人に対するリスペクトが無い!なんて怒ってみても仕方がないですしね。
物語の冒頭、まず男性主人公のヒョドンはシネといわゆる、最悪の出会いをします。
ヒョドンは町の小さな、、けれども味は評判のこだわりの中華料理店の息子です。
シメの方は露店でたくましく商売をして生きている生活力に溢れる女性。
この二人の間で愛が芽生えるのか、と思っていると、今度はヒョドン、最悪とは言えないもののアクシデントでヒエと出会い、彼女に一目ぼれ。
中華料理屋の息子でありながら、まったく料理に関心のなかったヒョドンはヒエと会うために彼女の通う料理学校に入ります。
この時偶然、シネもまた同じ料理学校に入ることになり、ヒョドンと再会。同じグループで料理実習をすることになります。
ヒエの方は支店をいくつも持つ大きな中華料理店の経営者の娘です。
父親は彼女が自ら料理をすることを望んでいないのですが、自ら厨房に立ち、新たなメニューを開発しようとしているヒエ。
その為に料理学校に通っているのね。
その彼女の試みを助けてくれるようになるのがヒョドンです。
彼は絶対味覚があるらしく、味見をすれば使われている材料が分かるし、足りないものを瞬時に探り当てる才能があります。
そんな事から、どんどん親しいくなっていく二人です。
一方、シネの方も次第にヒョドンが好きになっていくのね。
ところで、ヒョドンとヒエは知らないのですが、彼らの父親には昔の悪縁があります。
父親たちは二人で孤児院を逃げ出した間柄で、同じ師匠の元で修行していたのですが、師匠に認められないヒエ父はそれをえこひいきだと思っていたようですね。
ある日、火事を起こして去って行ったヒエ父。
ヒョドン父は火の中に残されたヒョドンを救うために火の中に入り、嗅覚を失うという料理人としては致命的なダメージを受けます。
しかし、ヒョドン父が目の上のたんこぶなヒエ父は、あえて小さな店のヒョドン閣のすぐそばに支店を出し、ヒョドン閣を潰してしまおうと企んでいます。
その父の手足になって動いているのがヒエの兄のヒムン。
彼は経営をアメリカで学んできた実力者なんですが、どうやら情緒を育て損ねているような人ですね。人間の情が分かっていません。
ところが、そんな彼がシネに関心を持ち始めます。
恋愛の機微など全く分かっていない彼ですから、すべてを金で解決しようとして疎まれるヒムンなのですが、彼もまた、だんだんと人の感情について学んでいくようですね。
その後、ラブラインの方は親が敵同士であることを知った主人公たちが分かれてみたり、シネが邪魔する形になってみたり、ヒョドン父がシネをヒョドンの結婚相手に、と考えたり、と問題噴出。
おまけに、少し前の韓ドラの定番、出生の秘密なども絡んできます。
店の間でのいざこざの方は、結局料理対決へと持ち込まれる感じになります。
ラストの解決は多少甘い感じもあるんですが、まあ、悪人たちがやったことも他のドラマに比べるとそんなにひどい方ではないですしね。
最近のリアルであくどい悪人たちを見慣れていると、大したことなく見えて許容範囲。
何より、気持ちよくラストを見届けることができました。
それにしても、総じて悪役以外の人物は割と魅力的なドラマだったんですが、私はヒョドンのキャラがイマイチだったなあ、と思います。
シネに優しくしすぎ!
チャンと突っぱねていたらシネも暴走したりはしなかったのに…。
ヒョドンを演じているチョン・ジュンは最近では「限りない愛」や「シティーハンター」に出演しています。
そんな事もあって、男性主人公にはあまり魅力を感じなかったのですが、ヒロインは注目!でした。
ソン・イェジン、CMなどでは顔を知られていたものの、演技は初体験だったようなんですよ。
最初から、現在のソン・イェジンになっている!って言う感じなんです。
きれいで可愛いし、生き生きしているし、自然だし。とても初めてとは思えない演技です。
実はこの前にソン・ユリの「千年愛」を見ていたんですが(半分ぐらいでギブアップしましたが)、彼女、2作目にもかかわらず、思いっきり下手で思わず比較しちゃいました。
高麗時代からやって来たお姫様って役なんで多少救われていましたが、セリフ棒読み!
でも、現在のソン・ユリは演技のできる女優に成長していますからね。
むしろ、成長している分だけ、将来に対しての期待値も高いです。
ソン・イェジンももう一皮むけて欲しいところだなあ、などと思ってしまいました。
ソ・ジソプはこれが初の悪役、という事なんですが、彼の演じるキャラは情が分かっていないだけで、根っからの悪人って感じではなかったですね。
後半からしばしばみられる笑顔が彼らしくって、このギャップが魅力なんだよな、と思っていました。
彼の場合も、このドラマの役が初めての重要なポジションの役だった、という事です。
シネを演じるソ・ユジンは「愛をたずねて三千里」のヒロイン、「黄金の魚」のライバル役などで活躍している人ですね。
クォン・サンウもこのドラマがデビュー作。
チソンもデビュー作ではないものの、まだまだチョイ役。
ところが、この二人の存在感はすごいです。
この二人の掛け合いもまた、魅力の一つだと思います。
ヒムンの婚約者を演じているのはホン・スヒョン。
この人も、けっこうヒロイン役やライバル役を演じている人ですね。
「愛してもいいんじゃない」や「王女の男」に出ています。
ヒョドン妹役のキム・ジウはこの少し後「1%の奇跡」で男性主人公の妹役を演じ、最近では「ロマンスが必要2」に出演してすっかり成長した姿を見せています。
キム・ギュチョルは最近では悪役のイメージが強く、このドラマを見ながら、なんか悪いことをやらかしそうな気がしていましたが、この頃はいい人もけっこう演じているんですね。
このドラマでも結局、最後まで言いおじさんでした。(ちょっと迷惑はかけるけれどね)
後、個人的に懐かしかったのはヒョドンの叔父さんを演じていたパク・クァンジョン。
早くに亡くなってしまいましたけれど、いい役者さんだったな、と思います。
こんな感じで、古いけれど、俳優陣は豪華だし、ストーリーも多少古さを感じるものの纏まっており、見どころはたっぷりあるドラマなんじゃないかと思いました♪
ほんと、出演者の皆さん、今では韓流スターになられてますね〜
千年愛ですが、このドラマもだいぶ前に観ているのですが、とてもハマって観ました^^;ソン・ユリさんなんか、こんな可愛い女優さんがいるなんて、と思いながら見ていました^ ^ジソプさんのアリ将軍役も素敵で、ずっと記憶に残ってます!kirikoroさんがギブアップされて残念^^;
ジソプさん、そう言えば、時代物は他にあったでしょうか?彼の時代劇姿観てみたいです♪
タイトルだけは知っていたドラマでしたが、ようやく実際に見ることができました。
古いドラマを見ると、今活躍している方々の昔の姿が見られて、面白いですね♪
「千年愛」
ソン・ユリは今でもかわいいと思いますが、この頃の彼女最強ですよね。
ドラマの方は、私は残念ながら嵌れずギブアップしてしまいましたが…。
ジソプさんの時代劇。言われて見れば、ほんとに出演されていませんね!
最近韓国で公開された「思悼」という映画で特別出演ですが正祖(イ・サンですね!)を演じているみたいなんです。
映画はあんまり見ないんですが、ちょっと見たいな、と思っている映画なんですよ♪