2014年のMBC週末ドラマ、全52話(BS11版は74話)
演出 ペク・ホミン(「宝石ビビンバ」「欲望の炎」「メイクイーン(共同演出)」
脚本 キム・スノク(「妻の誘惑」「天使の誘惑」「蒼のピアニスト」)
最高視聴率は37.3%(AGBニールセンによる)
出演者
オ・ヨンソ(チャン・ボリ役)、キム・ジフン(イ・ジェファ役)、イ・ユリ(ヨン・ミンジョン役)、オ・チャンソク(イ・ジェヒ役)
多少ドロドロ系ですが、週末ドラマなので、基本は家族のドラマです。
評判がとってもいいのでBS放送で見ましたが、前半のヒロインがひどい目に遭わされるシーンも、ヒロインがどーんと受け止めているため、ドロドロが苦手な私でも、見ていて苦しくなりませんでした。
ヒロインを演じるのはオ・ヨンソ。デビューは2003年なんですが、注目を集めだしたのは「棚ぼたのあなた」から。
私自身も、「棚ぼたのあなた」で、最初はキレイなよくいるタイプの女優さんって感じで見ていたのに、話が進むにつれ、どんどん彼女の良さを感じて行ったのね。
その後「オ・ジャリョンが行く」「メディカル・トップチーム」「輝くか、狂うか」などのヒロインを演じ、すっかり名の知れた女優さんになりました。
イ・ユリは「福寿草」でのけなげなヒロインから一転して、これでもか!の悪事を重ねるライバル役にキャスティング。
そういえば、身分の入れ違いもので「きらきら光る」でも、悪役を演じていましたね。
キム・ジフンはラブコメなどの主演も結構あるんですが、私としてはこの人、ファミリードラマが似合うな、と思っています。
オ・チャンソクはまったく記憶になかった人なんですが「ATHENA」や「彼らが生きる世界」に出演されていたようですね。
私は未見ですが「オーロラ姫」や「愛よ、愛」では主演されているようです。
物語はヒロインのボリ(この時はウンビという名です)が子供のころにはじまります。
韓服(ハンボク)の名家「ピスルチェ」では、後継者の座をめぐって、ボリの母のイナとイナの兄嫁のオクスが戦いを繰り広げています。
競技にどうしても勝ちたいイナはオクスの作った韓服を燃やしてしまい、それを知ったオクスは現針線匠(ウンビの祖母)に告げようとします。
オクスを止めようと、地方に出かけたオクスと彼女の夫を追いかけるイナ。
イナの無茶な追跡を受け、車はスリップ、事故を起こしてしまいます。
その場にいたことを知られれば困るため、そのままその場を立ち去るイナ。ところが、彼女の車には娘のウンビ(ボリ)が乗っていたのね。
事故の時に車を降りていたウンビはその場に取り残されてしまいます。
しばらくさまよっていたウンビでしたが、借金取りから逃れようと地方に向かっていたヘオクの車にはねられてしまいます。
事故を起こしたことを知られると困るヘオクはそのままウンビを連れて行くのですが、意識を取り戻したウンビは記憶を失っています。
警察に届けるわけにもいかず、彼女をボリと名付け、そのまま娘とするヘオクです。
長興でウンビ(ボリ)は、ヘオクと、ヘオクの実の娘ミンジョンと暮らし始めるのですが、ミンジョンはほどなく、参加した絵画コンクールで声をかけてきた主催者のイナと夫(ウンビの両親)に取り入り、自分は孤児だと嘘をつき、母親を捨ててピスルチェへ入り、彼らの援助を受けることになります。
そして、15年後。
ボリはヘオクのクッパ屋を手伝いながら暮らしており、偶然知り合ったオクスに韓服の仕立てを習っています。
オクスはピスルチェにいたことは誰にも話していませんし、ボリとは彼女が高校生の時に再会したため、自分の姪だとは気付かないまま、彼女の腕をかって、本格的に韓服職人を目指すようにと導くオクス。
一方のミンジョンは援助を受けただけでは飽き足らず、イナたちの養女となってピスルチェを継ぐことを目標として動き始めます。
やがて、オクスのつてでピスルチェへとやって来たボリはミンジョンと再会し、ライバルとして激しいバトルを繰り広げることとなります、
こんな感じで、元気いっぱいのヒロインが実力で自分の本来の場所へと戻る物語なんですが、彼女の邪魔をするのが、ボリ養母の実の娘ミンジョンで、彼女の悪女ぶりもまた、楽しみの一つです。
いろいろ策を弄してボリの邪魔をするミンジョン。
その悪事は次第にエスカレートしていき、狂気じみた振る舞いへと移っていくのですが、壊れていく悪女はこのタイプのドラマの見どころですね。
彼女のいいところはとても努力家のところ。運で勝ち残るライバルではありません。
人を散々ひどい目に遭わせながら「私がこんなに努力しているんだから、報われて当然」と思っている彼女にはある種のいさぎよさまで感じてしまいました。
悪役ながらもあっぱれで、実は私、彼女が割と好きでした。
こんなに努力家で実力もあるんだから、まっとうにその力を使えば…とも思うんですが、そのパワーの原動力は欲ですからね!こういう生き方しかできなかったんだろう、と思えるところもまた、説得力があります。
ラブラインももちろんあって、長興に検事としてやって来たジェファはボリに出会い、初めは反目しあいながらも、次第に強く惹かれていきます。
ところが、彼らは気づいていませんが、彼らの出会いはこれが初めてではないのね。
ボリがまだ、ウンビだったころに出会っており、ほのかな恋心を抱きあっていた相手です。
一方のミンジョンは、最初は身分上昇の手段として誘惑していたジェヒに本気で惹かれていくのですが、このジェヒはジェファの腹違いの弟です。
彼らはちょっとした行き違いから反目しあっており、ジェファはジェヒとの争いを避けるために検事になっていたのですが、愛人の子として育ったジェヒはジェファにコンプレックスがあり、いつも、いつか自分の立場を奪われるのではないか、という不安の中に生きている人。
二つのラブラインにより、彼らの亀裂もまた、広がっていきます。
また、ヒロインとライバルの立場が入れ違っているタイプのドラマですから、お決まりの、実の親と子の対立などもあって、緊張を盛り上げたりします。
でも、このドラマのオリジナルなところは、その入れ違いがヒロイン母の悪事によって始まっているところだと思います。
ヒロインが娘だと分かってからも、自分の悪事が明るみになることを恐れ、ライバルの手助けをしてしまうことになる母親です。
こんな感じで、設定が上手くできていて、飽きさせないドラマ展開。思わず、次が気になって仕方がなくなるドラマでした。
また、後半はボリの娘のビダンが大活躍でした。
けなげな彼女に何度涙腺を刺激されたことか。
子供で泣かすなんてずるい、とも思うのですが、まんまと脚本家の術中にはまってしまいました。
もうひとつ面白かったのは、韓服の世界を扱っていたというところでした。
伝統文化といえば大概が食を扱ったもの、という韓国ドラマの中で、私はこういいう、別の伝統文化の素晴らしさを伝えるドラマを見て見たかったのでした。
技術ももちろん大事ですが、その根本となる衣の哲学が語られるドラマはドラマの世界の幅を広げていたと思います。
ただ。特に長興 時代のボリ、趣味悪すぎじゃないですか?→
お金がないので高価な服が着られないというのはわかるんですが、安いなりに、それなりのセンスの良さがないと衣の世界でやっていけないのではないかと思ってしまうんですがね。
まあ、ドラマでヒロインの立ち位置を分かりやすい形であらわすための定番なんだろうとは思うんですが…。
結末も、とても満足。
特に悪役の人たちの心の変化が自然で、家族ドラマによくありがちな、無理なハッピーエンドとは一味違ったものでした。
でも、競技の最後のオクスの行動と、ムン室長の後日譚はちょっとどうかな?と思いましたが。
やっぱり競技はきっちりとしたボリの勝利を描いてほしかったですし、何よりもムン室長の新しい恋人がねえ…。
同じ役者を使ってまでミンジョンそっくりの恋人を登場させるのは、ちょっとどうなんでしょうか?
ミンジョンのイメージがあまりにも強烈だったことと、新恋人の態度があまりにもわざとらしかったため、また、彼が同じような女に同じようにひどい目に遭わされそうな悲惨な結末を想像してしまいました(汗)
オ・ヨンソが良かったです‼
私も注目したのが『棚ぼたのあなた』でその時はそれほど気に止めてなかったのに、見抜く方は見抜くんですね、あれよあれよという間に主役級、気取ってない素の感じがとても良かった。
その後の『メディカル~』も『輝くか狂うか』も楽しく見ました。
イ・ユリはホント憎らしかった‼
自分してきた事を正当化するこの親子が、ある意味凄い存在感でしたね。でもこのドラマのおかげでイ・ユリがとても苦手でしたが次の『スーパーダディヨル』に行けて、悪役以外の一面が見れました。
キムジフンは、その前の『結婚の女神』の私的に嫌なイメージが払拭されて、今後も見たい俳優に変わりました。
まわりのベテラン俳優さんやしっかり練られた脚本で、1話があっという間で本当に次が楽しみなドラマでした。kirikoroさんの☆4つ納得です。
室長がかわいそう過ぎましたけどね。
このドラマは素直に面白かったですね~。
内容も次の回が気になるもので、展開早く飽きることがなかったです。
最終回もほとんど納得のいくものでしたが、ただ一つ気になったのがkirikoroさんがおっしゃる通りムン課長の新たな恋のお相手がミンジョンと同じ顔の女性というところです。(笑)
わざわざイ・ユリさんにする必要はないと思いましたし、ムン課長また同じ顔の女性に引っ掛かっちゃうんじゃないかと思いました。(笑)なんか、振る舞いもわざとらしく見えましたしね。ミンジョン同様に裏の顔があるんじゃないかと疑いの目も向けちゃいました。(笑)
とはいえ、彼にとって幸せな結末でよかったですし、彼のビダンに対する優しい接し方にジーンとしていましたし、個人的に好きなキャラクターでした。
ムン課長についてばかりの感想になりましたが、とても良いドラマに間違いないですし、どなたが見ても損はない作品だと思いました。
面白かったですね~
オ・ヨンソも魅力全開って感じでしたし。
そして、こういうドラマの場合、悪女役が憎たらしくないとだめなんですが、それもイ・ユリがしっかり演じてましたね。
〉『スーパーダディヨル』
厚化粧はそのままでしたけれど…。
悪役を演じるとその印象を引きずってしまうことが多いんですけれど、違和感なくご覧になられたようで、よかったです♪
キム・ジフンは私は少しだけ、苦手なタイプの俳優さんなんですよ。
でも、ドラマが面白ければ、気になりません!
〉まわりのベテラン俳優さん
そうでした。
記事では触れずじまいでしたが、おなじみのベテラン俳優さんがドラマを支えていましたよね。
〉室長がかわいそう過ぎましたけどね。
ほんとに!
ここまで可哀相なおかげで逆に注目を浴びた感もありましたけれど…。
何度もコメントをいただいていたようで、すいません。
このブログの仕様で、コメントをいただいても、私が承認するまではコメントを書いた方にもちゃんと届いたのか確認するすべがないようで、ご心配をおかけしたと思います。
わたしもさっさと承認してお返事を書けばいいのですが、なかなか手が回らなくって…。すいません!
ほんとに最後まで飽きることなく見られたドラマでしたね。
ムン室長!
やっぱり、彼が全く同じ顔の女性に出会ってしまうのは不安ですよね~~
もしかしたら、それも脚本家さんの狙いなのかもしれませんが…。
〉とはいえ、彼にとって幸せな結末でよかったですし、彼のビダンに対する優しい接し方にジーンとしていましたし、個人的に好きなキャラクターでした。
ほんと、同感です!
彼については記事中でほとんど触れなかったのですが、注目を浴びる、いい役柄でしたよね。
〉ムン課長についてばかりの感想になりましたが、とても良いドラマに間違いないですし、どなたが見ても損はない作品だと思いました。
ほんとに、おっしゃる通りだと思います!
「”韓流あるある”も、調理の仕方しだいで美味しくなるのねぇ」というのが私の感想です。
ただ、後半に入ってボリが優勢になって来たら、何だか興味が半減してしまったのです。ハン尚宮、もとい、オクスまでもギャアギャアやり始めてしまってましたし。
そういえばチャングムの時もそうでした。「復讐と医術の両方を成し遂げる」以降が、あまり面白いと思わなかったのですが、その時に似た感じでしたね。
この手のドラマは、形勢が逆転してから、主人公側から愚かさがキレイに落ちていって話が進んで行くことが多いような気がします。そこに拍子抜けするんでしょうね、私の場合は。
なので、楽しみは、イ・ユリの”ミンジョン芸”とも言える演技でした。ジェヒの子を妊娠したのを確かめるべく、冷蔵庫から出した常備菜のパックを開けて匂いを嗅いで嘔吐く、を繰り返して、嘔吐く度に「妊娠したんだわ」と笑顔になる、というシーンを見て、鳥肌を通り越して、寒気がしましたよ((((;゚Д゚)))))))
ですから、ムン室長の新しい恋人は”ミンジョン芸”の行き着く先として、大満足でしたよ(笑)
まあ、ナシ狩りに、あのメイクと服は、どうかと思いますが。
また、ジェヒのノー靴下ですね。毎回「石田純一かよ!」と突っ込んでました。しかも、最終回ではジェファまでもノー靴下で、黒いフットカバーが見えたました。
ちなみに、ジェファ役の人を「愛よ、愛」で初めて見たとき、「教師びんびん物語」の頃の野村宏伸みたいだなぁと思いましたよ。
ドラマ自体の感想が薄くて、スミマセンm(_ _)m
お久しぶりです♪
>「”韓流あるある”も、調理の仕方しだいで美味しくなるのねぇ」というのが私の感想です。
ほんと、そうでしたね。
>ただ、後半に入ってボリが優勢になって来たら、何だか興味が半減してしまったのです。
そうだったんですか~~
チャングムはわたし、後半を先に見て、前半に戻ったという変な見方をしたんですが、これは同感!
変な見方をしたのがかえってよかったかも、って気もしています。
>この手のドラマは、形勢が逆転してから、主人公側から愚かさがキレイに落ちていって話が進んで行くことが多いような気がします。そこに拍子抜けするんでしょうね
なるほど。
私はこのドラマあたりは許容範囲だったんですが、言われてみればそのあたりでがっかりしてしまったドラマもたくさんあったように思います。
”ミンジョン芸”
まさしく!
>ですから、ムン室長の新しい恋人は”ミンジョン芸”の行き着く先として、大満足でしたよ(笑)
ミンジョン芸としてはそうですね~
ドラマの面白さから言えば、そうなんですが、あまりにも彼が可愛そう過ぎて、ついつい同情してしまいました♪
ノー靴下!
ノーチェックでした!
韓国ドラマでは男性も女性も裸足にパンプスや革靴を履いていることがけっこう多いですよね。
ノー靴下を見ると石田純一が思い浮かんでくるのはある年齢以上の性といってもいいかもしれませんね。
もちろん私もです。
「教師ビンビン物語」って都市ちゃんのドラマなんですよね。
実は私、これは見ていないんです~~
楽しいお話、ありがとうございました♪
再び、おじゃまします。
ところで、ボリ実母のイナの衣装は、どういった種類の服なのでしょうね?
韓服を洋風に仕立てたような、チマでもスカートでもないものや、上着も洋服とはちょっと趣の異なるものを着ていたように思います。
靴は基本的に、韓服を着る時に履くようなものを履いていたようでしたが。
日本でも着物を洋服に仕立て直したり、着物の形やデザインを取り入れた洋服がありますが、韓国でもそうなのでしょうか?
韓服がテーマのドラマなのですから、そんなところも一言説明が欲しかったですね。
衣装といえば、ジェヒとジェファも結構笑わせてもらいましたよ。
ジェヒは「それは、明らかにスーツの上着だろ!」
ってのをジャケットとして着てましたし、
ジェファも袖と襟とパンツにラメの入った生地のスーツを着ていたり、「どこの演歌歌手やねん!」と突っ込むこともしばしば(笑)
それにしても奇遇ですね〜。
チャングムは後半からご覧になって、教師びんびんも未見とのこと。実は、私もそうなんです。
チ・ジニさんの映画を見たとき、この人チャングムの人なのに…と聞いて、チャングム後半戦から参加しました(^^;;
教師びんびんも、あの時代、何かしらネタでやってましたからね。
はっきり言って、榎本しか記憶にありません(笑)
イナの衣装はいわゆる改良韓服というやつだと思います。
他のドラマでも、結婚式のシーンなどでたまに着用している姿を見ることがあります。
伝統服デザイナーの現代的作品と言うことになると思うんですが、年齢が高い目の人が着用できるものがたくさんある感じですね。
それに対し、日本の現代着物というと、斬新すぎ至り下品だったりで、若い人以外は難しい作品ばかりの印象があります。
数年前のミスユニバースの日本代表の衣装のひどかったこと!
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-201.html
でも
〉韓服がテーマのドラマなのですから、そんなところも一言説明が欲しかったですね。
ここは、そのとおりですよね!
〉ジェヒとジェファも結構笑わせてもらいましたよ。
韓国ドラマの御曹司ファッションは基本的に笑えますよね。
わたしはもう、頭が先に無視してしまっています…。
チャングムと教師びんびん、おなじでしたか!
特にチャングムはほんとに奇遇ですね♪
〉教師びんびんも、あの時代、何かしらネタでやってましたからね。
はっきり言って、榎本しか記憶にありません(笑)
そんな感じですよね~~
ようやく昨日視聴終わりました。
まさに王道の「ザ・韓ドラ」。
評判通り、面白かったです。
目の縁を真っ赤にして悪いことばかりするイ・ユリ
恐るべしでした。
キム・ジフンは、「星をとって」のツンデレ役よりも
ずっとよかった。彼の顔ってツンデレの役をすると本当にツンツンに見えるというか、意地悪に見える(私だけかも)ので、このドラマのようにいつも笑っている役の方が私は好感が持てました。
韓国のドラマは子役がとても上手いですが、このドラマのウンビ役の子も、ビダン役の子も愛嬌があってかわいかったです。
今月からようやく「六龍が飛ぶ」を見始めました。姉妹篇の「根の深い木」を先に視聴して、見る気満々だったのですが、「根の深い木」が私のストライクゾーンではなかったのでちょっと放置してました。見始めるととっても面白い。とくにピョン・ヨハンに嵌ってます。
ほんと、ザ・韓ドラなドラマでしたね。
こういうドラマの悪女は呆れながらも、思わず楽しみに見てしまいます♪
キム・ジフン、私はなんとなく苦手気味、と思っていたんですが、
>彼の顔ってツンデレの役をすると本当にツンツンに見える
そうですよね! ここが私も苦手だったんだわ!と思いました。
「六龍~」私も嵌っています!
話も私の好み、ど真ん中ですし、なんといってもピョン・ヨハン!
「未生」の時には話題になっているけど、それほどの人?と思っていたんですが、今回はもう、やられてしまっています。
悲しげな瞳がもう、最高です!
ボリのビダン愛、あれほどまでに心底からビダンの母親であろうとする気持ち、それと、ムン室長のミンジョンへの執念のような復讐、これが、もうひとつ理解できずひっかかってました。しかも、この両輪は、このドラマを支えている要で、これが成立しないとドラマもなりたたないのですけれどね。また、ビダンがムン室長を父親だと気づいていたことが、最終回で、「二十歳になったらお父さんに会いに行く」と言う心のつぶやきで明確になりますが、これもねえ。まあ、ドラマですけれど、5,6才の子どもは二十歳になったときのことなんて考えないですからね。あれやこれや、本当はウソっぽい前提が美談として根底に流れ、そこに、正義の鉄拳マンと嘘つき女との対決が描かれているといった感じでしょうか。
『女を泣かせて』のハラ・ヒラの胸をえぐる言葉に比べれば、ミンジョンのウソなんて単純で可愛いもんでした。もっとも、1つウソをつくと、絶えず、走り回って、次々とあいた穴をふさぎまわらねばならないので、いつも、走り回り、頑張ってる感がありましたね。ご苦労さまな娘でしたね。
それでも、最後に、ミンジョンがクッパ店の娘がやっぱりクッパの店に戻ったみたいなことを言うと、悲しくなりました。すべてが、本来の居場所に戻ったというのではなく、ミンジョンにも、前とは違った上昇志向の復活の兆しを感じさせてくれてもよかったかなと思いました。
ミンジョン母の認知機能が落ちてから、彼女が、かつて、ボリにやったようにミンジョンに辛くあたるのも、ムン室長がミンジョン似の恋人をつくるのも、深層心理を描いているのかなと思いましたけれど。ミンジョン母は、ボリにたいする罪悪感をずっと抑圧していたんだろうし、ムン室長の執拗なミンジョンに対する復讐心には、彼自身も気づかなかったけれど、心から彼女を愛していたことが熾火のようにくすぶっていたんだということではないでしょうか。彼が「ビダンが一番こわい」とミンジョン似の新恋人に語ったというのも、それをビダンに見透かされるのではということではないかなあ。
すべて申し分のないキャストで面白かったですが、ジェファの笑いかたが、『運命のように君を愛してる』でのチャン・ヒョクの笑いかたを連想させましたね。
>あれやこれや、本当はウソっぽい前提が美談として根底に流れ、そこに、正義の鉄拳マンと嘘つき女との対決が描かれているといった感じでしょうか。
言ってしまえば、そうなのかもしれませんね~~
リアリティーという点では難がありますが、その分見やすいドラマになっているかもしれません。
私の場合、あんまりひどい嘘とかで主人公が追いつめられるのは苦しすぎてきついので、脇の甘いミンジョンのウソぐらいが気持ちよく見られるポイントだったのかもしれません。
>ミンジョン母の認知機能が落ちてから、彼女が、かつて、ボリにやったようにミンジョンに辛くあたるのも、ムン室長がミンジョン似の恋人をつくるのも、深層心理を描いているのかなと思いましたけれど。
なるほどねえ。
とくに、ムン室長の新恋人はそうかもしれませんね。
>すべて申し分のないキャストで面白かったですが、ジェファの笑いかたが、『運命のように君を愛してる』でのチャン・ヒョクの笑いかたを連想させましたね。
そうでしたか!
私はチャン・ヒョクのあれは大好きなんですが、ジェファのキャラとか笑いはあまりこなれていない感じがあって、多少苦手だったんですよ。
韓国ドラマにお馴染みの定番要素が疑問になりました。私は韓国に行ったことがなく、虚実がまったくわかりません。
・わかめスープ
ミンジョンがわかめスープを飲んでいたというだけで、流産したのではと、まわりは推測します。韓国では、本当にわかめスープは産後の定番メニューなんでしょうか。これは、出所後の豆腐、酔い醒ましのハチミツ水同様に謎です。
・ショートパンツ
一般的に、女性は、スカートがきわめてタイトで短いうえに、かなりきわどいくらいの丈のショートパンツをはいてますね。それも、アメリカでのカジュアル・ファッションでも、ヨーロッパでのリゾート・ファッションでもなく、いわゆるシティ・ファッションで、かなり、上質の生地での仕立てで、スーツのように、トップスと合わせてのことも多いです。これは、実際の韓国ファッションなのでしょうか。現在、視聴中のキャリア・ウーマン(もう古い言葉ですね!)役のハン・ジウォンも、このファッションが多いです。ただ、以前に比べて、日本人受けもしそうなファションも多くなった気がしますが、すくなくとも、丈が長めのギャザースカートの類いは、まず見かけないですね。
・スプーン
案外、お箸より、スプーンで食べますね。もちろん、お肉などは、お箸ですが。前も、コメしたように思いますが、愛情のしるしに、おかずの一部を相手のご飯の上に乗せてあげるのも、お箸でですが、これも、今も続く慣例なのでしょうか。コロナの今なら、厳禁でしょうけれど。
よろしく御願いします。
イ・ユリの悪役は迫力ありますよね。
私も実際の韓国についてはよく知らなくて、ドラマから学んだり、情報を探して知ったりです。
わかめスープはドラマでは誕生日のメニューとしての登場回数の方が多いのですが、もともと産後に体力を回復するために(実際の効果のほどは知りませんが)母親が飲む習慣から、生んでくれた母親に思いをはせるという意味があるそうです。
他のドラマでも出産後の母親はほぼ必ずわかめスープを飲んでいますし、もちろん人によりそれぞれでしょうが、実際に行われている風習のようです。
ショートパンツはドラマ用でしょうね。
ショート前の時代にはミニスカートで主流でしたが、絶対普通の動作でパンツが見える!って代物でした。
最近のドラマでは(ショートではない)パンツファッションが主流になっているような気がしていますが、どうかなあ。
スプーンについては実際、このような使い方をしているそうです。
じつは偶然わたし、韓国ドラマを見る以前から、家ではほぼこの使い方なんですよ。
さすがに外ではお行儀が悪いのでしませんが、お箸遣いの下手な私には扱いやすくって…
コロナ禍で、おかずを自分の箸で相手のご飯に乗せる習慣や鍋を直箸どころか、スプーンまで突っこむ鍋料理などはきっと変わっていくんでしょうね。
日本だって、少し前までは大皿料理や鍋にそれぞれ自分の箸を突っ込んでましたからね~