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イ・サンの右腕ホン・グギョンの一代記「王道(ワンド)」感想


王道( 왕도 )   ☆☆
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1991年のKBS大河ドラマ、全34話
演出 キム・ジェヒョン(竜の涙」「女人天下」)
脚本 キム・ハンミョン
原作はユ・ヒョジョンの小説「私説鄭鑑録」
出演者
キム・ヨンチョル、カン・ソグ、シン・グ、キム・ジャオク、チョン・ヨンスク、イ・ドッキ

世祖の右腕といわれた(といっても即位後4年ほどで失脚してしますが)ホン・グギョンの半生を描いた作品です。
私はGyaOで無料配信の時に見ました。




ホン・グギョンの失脚理由については、史実としては、よくわかっていないようで、そこに想像力を働かせ、彼が一時橋の下の物乞いたちと暮らし、妻帯までしていた、という物語を作り上げ、このドラマの経糸にしたようです。
そこにもうひとつ、鄭鑑録(ていかんろく)の預言を絡めて預言と一人の人間の運命についても語っていると思います。
(*鄭鑑録とは、朝鮮王朝時代中期に成立した朝鮮の讖緯書(予言書)。いろいろな内容を含んでいたようなのですが、朝鮮時代に禁書とされ、持っているだけでも罪に問われたために実物は伝わっておらず「漢城に都を置く李氏の王朝が500年で滅亡したのち、鶏龍山に鄭氏の王朝が建国されて800年続く」といった断片だけが民間に流布し、民間宗教や民衆運動に影響を及ぼし、現在でもその影響下にあると思しき人物もいるようです。)

ドラマ中、グギョン追放の表の理由としては彼が物乞いの仲間であったことが大きな理由となっているようですが、その奥底にある失脚理由は鄭鑑録に書かれている真人=民衆を救済する人物と期待されながらも、結局は私欲にまみれてしまったため、と描かれています。

ところで、この、私利にまみれているホン・グギョンの人物像がおもしろかったんです。
何が面白かったかというと、彼は自分のおごりに全く気付いていないんですね。
輿で王宮内を行き来したりするところなどは、いくら譲ってグギョンの立場から考えても、奢った態度だということは間違いないと思います。
でも、友人や大師にそれを指摘されても、誤解だと言っていますし、本人自身、そう信じ込んでいます。
人間って、例えば正直であろうとすると、他人より前に自分をだますことがありますが、まさしく彼がそうなんだと思います。
最後まで、自分は王のためにのみ行動したと思っていて、流された後も、王が迎えに来てくれないはずはない、とひたすら信じて、それでも来ない王に落胆し、そのまま固まってしまったかのように死を迎える彼の姿は印象的でした。

ただ、1991年の作品ですから、相当古いドラマで、演出全般にわたって、今の感覚からいうとちょっとついていけない部分もあって、正直見続けるのはちょっつらかったです。
ストーリーにしても、見せ所や山が全くなくて退屈ですし、女性の登場人物はいかにも昔の男の人が考えだしそうなキャラで、はっきり言って不快だったりもしました。

それでも、この変な主人公だけは、見てよかったな、と思えた点でした。

ところで、原題について、「私説鄭鑑録」や「風雲鄭鑑録」とされていることもあるようですが、こちらは原作小説のタイトルのようですね。
もともとは「私説~」のタイトルで新聞に連載し、出版したものを一部改編し、「風雲~」というタイトルに変えて出版されたということのようです。
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by kirikoro | 2016-04-05 17:50 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(0)