2015年SBSの月火ドラマ、全18話
演出 ユ・インシク(「お金の化身」「ジャイアント(共同演出)」、アン・ギルホ(「ずっと恋したい」「屋根部屋のプリンス(共同演出)」
脚本 ファン・ジュハ(「私に嘘をついてみて」「海神」(共同脚本)
出演者
キム・ヒエ(チェ・ヨンジン役)、キム・ミンジョン(パク・ジョンホ役)、ソン・ホジュン(ハン・ジヌ役)、イ・ダヒ(ミン・ドヨン役)、イ・ギグァン(イ・セウォン役)、ソン・ソユル(チェ・ナムジン役)
最高視聴率は15.8%(AGBニールセンによる)
警察では百点、母としては0点。正義に燃えるおばさん刑事の活躍を描いた作品。
私はKNTVで見ました。
刑事ものとしては平均点って感じのドラマだったかな?
私は刑事ものをたくさん見ていますので星3つですが、刑事ものをあまり見ていない人にとっての評価はもうちょっと高いかもしれません。
私は数見ていますので、これを見なくてほかの作品でも別にいいじゃん?って感じで、作品のオリジナリティーって部分がマイナス点でした。
このドラマでは主人公が子持ちのシングルマザーというところが他の刑事ものとの差異を演出しているポイントだと思うのですが、そこがあまり行かされていなかった感じがしたんですよ。
途中で子供が事件に巻き込まれる?とハラハラする部分もあったんですが、セーフだと肩透かしな感じがするし、かといって、ほんとに巻き込まれてしまったらそれこそ陰惨になるし、で、どちらに転んでも…って感じでちょっとがっかり。
それ以外では母親の部分はあまり生きていない感じって印象でした。
むしろ、このドラマの面白かった点は、悪人側の構成。
悪人が主要人物の親である、というのはよくあるパターンですが、このドラマでは、その悪人同士の間の力関係がドラマの最初と後半では違って見えるということだったと思います。
主演はキム・ヒエ。
「妻の資格」や「密会」では大人の清潔な色気を感じさせてくれた人でしたが、本作ではガサツな刑事役。
化粧っ気のない顔でアクションもたっぷりでとても頑張っていたと思うんですが、私は多少無理のある役だったんじゃないかな?と思いました。
彼女の魅力がまるで生きていなかったような…。
でも、彼女の下で働く若手がなかなかよかったんですね。
彼らのラブラインもなかなかいい感じで、ここはとても魅力的でした。
それにしてもイ・ダヒ、ほんとにうまくなりましたね。「バーディーバディ」のころの姿がほんとに遠く思えて、今では安心して見ていられます。
近いところでは「秘密」や「ビッグマン」に出ていますね。
ただ、この人、もしかして運動神経はあまりよくない?
スタイル的にはアクションがピッタリなんですが、どうも映像処理でごまかしている感じが…。
彼女とラブラインを形成するソン・ホジュンは「応答せよ1994」のヘテ。
雰囲気はあの時と大分違うのですが、まなざしは一緒で、彼の、じとっとまといつくような視線は魅力なんじゃないでしょうかね。
ただ、イ・ギグァンやキム・ミンジョンはあまり活躍の場がなかった感じですね。
もう少し、彼に出番があったら、とも思うのですが、話数的にはそちらでサービスしてしまうと散漫になってしまいそうなので仕方がないのかも。
主人公妹のソン・ソユルもやはり、もう少し活躍してほしかった感じがしてちょっと残念でした。
このドラマはシリーズ化していて、シーズン2がすこし前に韓国で放送されています。
こちらはどんな感じなんでしょうかね?
近いうちに見たいと思っています。