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 韓国ドラマ中心のブログです。ネタバレ内容を含むコメントはあらすじの「きりころじっく3」の方にお願いします。


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イ・ジョンソク、ハン・ヒョジュの「W-君と僕の世界‐」見終わりました



W-君と僕の世界‐(W- 더블유)   ☆☆☆
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2016年MBC水木ドラマ、全16話
演出 チョン・デユン、バク・スンウ
脚本 ソン・ジェジョン(イニョン王妃の男」「ナイン」「三銃士」)
出演者
イ・ジョンソク(カン・チョル役)、ハン・ヒョジュ(オ・ヨンジュ役)、チョン・ユジン(ユン・ソヒ役)、イ・テファン(ソ・ドユン役)、パク・ウォンサン(ハン・チョルホ役)
最高視聴率は15.2%(TNmS)

現実世界に住む女医オ・ヨンジュが偶然、人気絶頂のウェプトゥーン「W」の世界に誘い込まれ、主人公カン・チョルに出会いロマンスが芽生えて、さまざまな事件が起こるロマンチックサスペンス恋愛ドラマです。

*このドラマについてのアンケートも設けました。
ご覧になった方々に参加していただければ、うれしいです♪


一人の女性が漫画の世界に入り込み、漫画の主人公と恋に落ちる、なんて言ってしまうとすごく幼い印象を持たれるかもしれませんが、ドラマの設定はもっと複雑で、いろんな要素と問いを含んだものです。

話の性格上、登場人物が劇がタッチで描かれる場面もあるのですが、特にイ・ジョンソクが、頭小さい!スタイル抜群!で、その姿がそのタッチとぴったりと合っていて、とても自然。
彼を中心として、どの人物も、現実の人物と架空の人物の境界があいまいになる感じがあって、その感覚が面白かったです。
2016年夏といえば「ポケモンGO」の大ヒットで世界中でゲーム世界と現実世界の境界が失われ、何人かの人がゲーム世界に迷い込んだまま戻ってこない事態となった(大嘘!)年で、それとリンクするように作られたドラマと言うことも興味深いです。

この脚本家のソン・ジェジョンさんという人は以前から、表面的なテーマの下に根源的な問いや実験的な試みを潜ませて制作してきた人だと思うのですが、今回はそちらが前面に出た、というところがあるかな?
メタドラマとでもいうような事を考えてみたり、久しぶりに「不条理」などということも考えることになりました。




ただ、多くのことを語ろうとし過ぎて破たんしている部分があるかもしれません。
面白く視聴はしたのですが、気になってしまったり、良く分からない部分もあって…。
私の評価は星3つですが、平均的な作品、というより、すごく注目すべき点があるけれど、マイナス点もあるドラマ、という評価です。

新人外科医のヨンジュはある日、パソコンから伸びてきた手に掴まれ、別の世界へと入ってしまいます。
手をつかんだのは瀕死の男で、応急処置をし、そばにいた人に名刺を渡したところで再び元の世界に連れ戻されるヨンジュ。
そして、戻ってみると、人気のウェブトゥーン『W』の新たな回がアップされており、そこには彼女がたった今体験したことが描かれています。
彼女が手当てしたのは、主人公のカン・チョルです。
彼の設定は、高校時代にオリンピックの射撃で金メダルを取ったものの、そのすぐ後、家族を撃ち殺され、その犯人という汚名を着せられてしまった人物。
その後は射撃はやめて、天才的な頭脳を生かし、10年後の現在では韓国有数の財閥となり、家族を殺した真犯人を探しています。

じつはそのウェブトゥーンの作者はヨンジュの父で、主人公のカン・チョルを殺そうとしていたのね。
ヨンジュが漫画の世界に入ったことで作者の考えとは違う展開になってしまったのですが、実はもう、かなり前から、主人公がヨンジュ父の意思に逆らい、勝手に動くようになっています。
そのことに恐怖を感じ、カン・チョルを殺して連載を終わらせてしまおう、と考えていたヨンジュ父です。

ところが、ヨンジュはふたたび漫画の世界に入ってしまい、物語はますます作者の手に負えなくなっていきます。
というか、作者が描いていないのに、作品がアップされている、という状況のようです。

その後も何度も漫画の世界に入っては戻ってくるのですが、どういう規則でその行き来が可能になるのかわからず戸惑うヒロイン。
また、ヒロインの登場により、登場人物の重要度が変わってきて、重要度が少なくなってきた登場人物が消滅の危機に瀕したりもします。
そのうちに、漫画の世界の登場人物の、現実の世界への移動も始まり、ますます複雑な様相に…。

主人公二人はそれぞれいい演技を見せてくれるな、と思うのですが、二人のケミが私にはイマイチに思えました。
実年齢差はハン・ヒョジュが2歳上なだけなんですけれど、最近よくあるベテラン女優と新鋭男優の組み合わせの雰囲気なんですね。ジャンルが違う役者さんって感じ?

その他、役者さんで特に注目したのはヒロイン父を演じたキム・ウィソン
このドラマの表のテーマは主人公たちの恋愛なのですが、裏のテーマはこの、作者(途中からは登場人物迄もが作者になってるかもしれませんが)と作者の創造した世界や登場人物との戦いがあると思うんですね。
創作する者にとって、登場人物が自分の手を離れてこそ、生き生きと輝きだすものなのですが、度を超えればコントロール不能になってしまう。
このドラマの脚本家もやはり、同じ問題を生きているわけで、作者の分身のような人物、といえるのかもしれません。
そんな漫画の作者をヒロイン父として設定しているんですね。
ひどく不気味なキャラでひときわ目を引きました。
「六龍が飛ぶ」でチョン・モンジュを演じた人で、ほとんど見たことがなかった人なんですが、主に映画で活躍してきた人のようです。

さて、作中ののウェブトゥーンの登場人物はかなり前から作者(ヒロイン父)にはコントロール不能になっているのですが、ドラマの冒頭、ヒロインがその世界に迷い込むことでその世界そのものがコントロール不能になり、また、現実世界と漫画世界間の移動もまた、意のままにはなりません。
ヒロインは、そしてのちには男性主人公カン・チョルも、いろいろ仮説を立てて世界間の移動をコントロールしようとすると同時に、二つの世界の関係性もまた、思索します。
視聴者はそれを見ながら自分の世界とドラマ世界との関係をも考えるようにできているような気がします。
例えば、カン・チョルが自分が漫画世界の主人公であることを知った時に、彼の家族が殺されたことにもさしたる理由がなく、その犯人さえ設定されていなかったことを知り、ショックを受けるのですが、実際のところ、現実の世界においても、私たちが不条理な世界に生きていることには違いない、などと思うんですよ。

そして、そのうちに、漫画は2つの世界の接点にすぎない、と言うことが明らかになり、ますます広がる世界。
そんな中でカン・チョルの生存のため、もう一つの世界の悪役を消滅させるための戦いへと話が進みます。

悪役たちも現実世界に迷いだしてしまったり、と、かなり複雑なストーリーで面白いといえば面白いのですが、私はここでずるい、と思っちゃったんですね。
特に、漫画に描くことによって証拠を作ったりするのはなんだかルール違反のような気がしてしまったんです。
こうなると、真犯人との対決が一挙にあほらしくなっちゃうんですよね~~
それに、作中で描かれていると設定されているウェブトゥーンの内容について想像してみても、これは読者が納得できるレベルの作品にはなってないだろう、なんて思いますし…。

複雑に構成された世界はとても興味深かったんですが、どうにもその世界を創造する過程で詰めの甘い感じが残ってしまったんですよね。
「ナイン」の作者ならば、もっと精緻な設定ができそうなものなのに、最初に書いたように、多くのものを詰め込みすぎて、物語世界として破綻している気がしてしまいました。

世界観にはものすごく惹かれるものがあったものの、なんだか仕上がりが荒くって、ちょっと残念な作品、という感じがしました。

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Commented at 2016-10-29 10:38
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kirikoro at 2016-10-30 12:15
10-29 10:38の鍵コメさん、こんにちは。

>「ずる!」って、私も突っ込み入れてしまいました(笑)

やっぱりそうでしたよね~

>父役の方もよかったのですが、パク・スボン役のイ・シオンもとぼけた所がよかったですねぇ~

登場するだけで和む感じの彼も貴重な登場人物でしたね♪

>好みはソ・ドユン役のイ・テファン、この手のハンサムさん、好きです!!

「傲慢と偏見」に出ていた人ですよね。
今回はちょっと(キャラ的には仕方がないんでしょうけれど)少し見せ場が少なくて残念でした。
Commented by ソネッチ at 2017-03-25 21:47 x
こんばんは。
大好きな「イニョン王妃の男」「ナイン」の脚本家さんの作品で、イ・ジョンソク、ハン・ヒョジュの魅力的な出演者。期待度マックスの作品でした。が、期待が大きすぎたのかな・・・。ちょっと首をひねってしまう作品でした。

脚本が分かりにくかったです。「漫画世界」と「現実世界」の2つの世界を舞台に話が進むという設定は斬新で面白かったのですが、それだけでした。(笑) 2つの世界を女主人公だけでなく、その他の登場人物も往来するようになる中盤から、もう、なんでもありの話になってしまい、ちょっとついていけなくなりました。予測不可能な話ですが、どう展開しても私にはあまり心が躍るような場面がなかったです。

正直、途中放棄も考えた作品でしたが、最後まで見れたのはイ・ジョンソクとハン・ヒョジュの出演者がよかったからです。二人とも本当に絵に描いたような美男美女カップルでした。美しかったです。対して、気の毒だったのが、チョン・ユジン、イ・テファンのお二人。出演場面も少なく、殆ど、見せ場がありませんでした。もったいなかったです。
Commented by kirikoro at 2017-03-27 23:46
ソネッチさん、こんにちは。

〉期待が大きすぎたのかな・・・。ちょっと首をひねってしまう作品でした。

そうなんですよね~
発想とテーマが面白かったので星3つつけましたが、欠点がちょっと多すぎ…。

〉中盤から、もう、なんでもありの話になってしまい、ちょっとついていけなくなりました。

おんなじですね。

〉気の毒だったのが、チョン・ユジン、イ・テファンのお二人

確かに、ほんとに見せ場がなかったですよね~~

いろいろと残念なドラマでした。
Commented by ただしいまち at 2017-04-02 07:23 x
おはようございます☆

W-二つの世界‐、ようやくと言ったらいいんでしょうか・・・。何とか見終えました(^_^;)
☆は、2つ。
好きなタイプのドラマだっただけに厳しいです。
最初の掴みはすごく良かったのに(>_<)

>「ナイン」の作者ならば、もっと精緻な設定ができそうなものなのに・・・。

仰る通りです。
漫画の主人公と人間の恋愛という設定は悪くない。
ただ、ありえない世界のドラマですので、ディテールまで丁寧に描いてもらわないと一気に冷めてしまいます!!

物語が進むにつれ引っかかった決定的シーンがありました。
チョルが現実の世界にやって来て、銃でソンムを撃つシーンです。
まず、違和感を感じました。
何故、ソンムは瀕死の重傷を負うのか?
3話でちゃんと描いてるじゃない、チョルが別の世界のヨンジュを漫画の世界の銃で撃っても血が出ない=死なないって事を・・・。
銃を撃った世界が、現実だからか?
それでもおかしい(?_?)
撃ったのは、やっぱり漫画の世界の銃だから!!

後半は、特に雑でぐだぐだでしたね。
Wの世界も制御不能になり、このドラマ自体も制御不能に陥ってしまいました。
Commented by kirikoro at 2017-04-04 00:44
ただしいまちさん、こんにちは。

〉最初の掴みはすごく良かったのに(>_<)

そうでしたよね!
期待がますます膨らんでいたのに…。

〉物語が進むにつれ引っかかった決定的シーンがありました。

ほんと、こういうところで訳が分からなくなってしまっていましたよね。

素材が魅力的なものだっただけに、ほんとに残念なドラマでした。
by kirikoro | 2016-10-22 21:39 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(6)