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 韓国ドラマ中心のブログです。ネタバレ内容を含むコメントはあらすじの「きりころじっく3」の方にお願いします。


by kirikoro
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パク・ハンピョル主演の「大切に育てた娘ハナ」


大切に育てた娘ハナ(잘 키운 딸 하나)  ☆☆☆☆
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2013~14年SBSの日日ドラマ、全122話(BS放送では全81話版と112話版があるようです)
演出 チョ・ヨングァン(「ジキルとハイドに恋した私」「私の期限は49日」)
脚本 ユン・ヨンミ(「美女の誕生」)
出演者
パク・ハンピョル(チャン・ウンソン/チャン・ハナ役)、イ・テゴン(ハン・ユンチャン役)、チョン・ウヌ(ソル・ドゥヒョン役)、ユン・セイン(チャン・ラヒ役)
最高視聴率は16.0%(TNMSによる)

400年続く醤油造りの老舗に生まれた4女が、最初は生活のため、のちには家業の伝統を守るため、男装して生きることを選び、数々の試練にあいながらも奮闘して成長するサクセスラブストーリー

じつはこのドラマ、BSで見ていたんですが、途中で見たいドラマと時間が重なることになり、一度は挫折しようかと思ったのですが、コメントでお勧めいただき、動画で続きを見ました。
ほんとに引き留めてくださってよかったです。
始めのうちは、そこまで面白いと思わなかったんですが、やめようと思った時点からちょっと経ったあたりで、めちゃ嵌りしました♪
次が気になって気になって、もう、かなりの一気見です。
長編にありがちな、中だるみや同じ事の繰り返しもなく、最後まで楽しめましたよ。




このドラマには、いろんな要素があると思うんですけれど、その中でも一番中心に描かれているのは、男性のみが受け継ぐことが許される仕事の中に飛び込み、女性として認められようと奮闘するところだと思うんですね。
ヒロインの男装が話題なのですが、男装している部分はドラマの中で約半分。(といってもヒロインにとっては20年近くも男装して暮らしているのですが)
その後は女性として、男性の世界に再度挑戦します。
言い換えるならば、彼女が女性性を封印して挑戦し、実力を認められたものの男性ではないことで一度は追い出され、今度は女性性を身につけて再挑戦する、という展開なんですね。
このドラマ、全体としてもよくできたストーリーだな、と思うんですが、全体を通しての構想があり、細部も工夫が凝らされているところがうまい台本だな、と思いました。
例えば、男性から女性の姿に変身する過程でも、途中でロングヘアーの姿を挟むんですね。
ヒロインにまだ女性的な表現が不充分であるところをカバーするため、という物語の中での必然性を満たしながらも、その前後の同じショートヘアーであっても全く違う雰囲気を醸し出すうえでも効果的だったと思います。
一度、女性性を前面に見せた後、以前の男性性をも取り込んだ形でのヒロインの姿をビジュアル面でもうまく見せていたと思います。

女人禁制の世界は日本にもあるし、父母を同じくする子でも男女で差別がある、という家庭は少なくなったとはいえ、日本でも残っているはず、と思うので、より共感できるテーマだと思います。
ウーマンリブの時代には、やみくもに、女人禁制の世界は攻撃対象でしたし、最近でも、天皇が男性にのみ継承権があるのは男女差別だとの国連の指摘がありましたが、どちらも、そういう世界の文化に対して、その文化を理解しようとするステップが抜けているようで、無条件には受け入れられない主張だと思ったのですが、このドラマではスマートに、男性中心主義の世界の内側から変えていこうとするヒロイン。
彼女が風穴を開けていくところに、とても共感しました。

また、その過程で彼女が経験する戦いもスリリングです。
はじめの敵はヒロイン異母兄とその家族との戦い。
異母兄の母は男子のないヒロイン父に計画的に近づき、だますように男子を生んでヒロイン家族を追い出したのね。
その後誕生したヒロインは生活苦から、男子だと偽り、姉と共に家に戻ります。
存在だけでも目障りなヒロインたちはひどく虐められるのですが、彼女が家業に目覚め、後継者の座を争うようになると、一層対立は激化します。
その後、ヒロインが成長して出会う敵はあくどい手段で次々と会社を乗っ取り大企業に成長させた会社の会長。
しかも、家業に愛情がなく、ただ金の生る木だと思っている異母兄家族はその会長と手を組むのね。
彼らと死闘を繰り広げる彼女の奮闘ぶりも素敵でした。
男性たちの助けも受けるのですが、基本は自分の力と能力の全てを使って戦っているのがいいんです。

そして、ヒロインと二人の男のトライアングルも見どころでした。
一人の男はヒロインが男だと思いながらも恋に落ち、愛し続けるのですが、敵の息子。
もう一人の男は早い段階からヒロインが女性であることを知りながらもそれを口にすることなく、陰で支え続ける男。
ラブラインの大部分は敵の息子との愛なんですが、もう一人の男の心を見せられるに従い彼にも共感。
終盤は、どちらの男ともハッピーエンディングにしてあげたい気持ちで見ていました。
この3人の恋の行方も興味深いのですが、二人の男にはただのライバルではない関係にあるのね。
偶然のように出会った3人ですが、3人が出会うことは必然であり、いわば神意であるような関係で、恋だけではなく、3人の関係の行方にも興味を掻き立てられます。
ただ、ラブラインという点ではオープニング映像が不満!
いかにも結末はこうなりますよ、って感じになっていて、どっちみち…なんて思ってしまいました。
二人の男を同等に扱う感じでないとまずいんじゃないですかね?

ヒロインを演じるパク・ハンピョルもよかったです。
彼女の今までのイメージというと、オルチャンとして登場した人で、かなり女性的な人物を演じてきたと思うんですよ。かつらを被っていた時のイメージが一番近いかな?
でも、前半の男装、後半の男性的な部分も併せ持つ人のどちらもが新鮮なイメージでありながら、どちらもうまくこなしていたと思います。
前半の男装の部分も、一般的な男性の感じではないものの、男っぽい仕草は自然だし、外見もK-POPの人たちのような感じで不自然な感じはありませんでした。
後半も、男性として生きてきた年月の分、強さとたくましさをも併せ持つ人って感じなんですね。
前半と近い部分がありながら、強い中にも、か弱い部分も見えるキャラをうまく演じていたと思います。
この作品を見るまで、演技力はあまりない女優さんなのかな?と思っていたのですが、すっかり見直しました。

他の俳優さんたちもそれぞれいいのですが、それ以上にキャラがうまく作られていると思うんですね。
適材適所で人物が配されていたと思います。
そして、それぞれのキャラに、変化はあってもブレはないんですよ。
そういう意味で特に面白いと思ったキャラはラヒ。
幼い頃に自分がチャン家の血筋ではないことを知り、ものすごく努力して成功を手にしようとするんですね。
でも、彼女が結婚という手段で最終的にそれが手に入ると思い込んだことが間違いの全てだった、という展開だと思うんです。
能力がありながらも、方向性を間違い、間違ったままに突っ走ってしまった人だと思います。
この親の元で育ってなかったら…と思わせる人物です。

また、ラヒとラゴンの関係も面白いんですね。
基本的には同じ側に立ちながらも、相手の利益よりも自分の利益を優先するために、話がますます面白くなるんですよ。

そして、下手をするとすべてをぶち壊しにしかねないラストですが、ここも大満足!
悪者は法で裁かれるという結末になっていたところもポイント高いです。

と、大筋としては大満足のドラマだったんですが、結構突っ込みどころもあって、いくつかはちょっとこれは…と思ってしまいました。

まずは何と言っても、おじいさん、家のことに無関心すぎます!
ラゴンの母と祖母の家庭内での悪行、全く気付かないなんて、あまりにも節穴すぎる…。
それに、400年も続く名門ならば、息子の教育(とくに精神的な)にももっとかかわるシステムができてないと変だと思うんですね。
ラゴンのドラ息子ぶりは、成金財閥の2世3世の行動だと思います。

それとハナの二人の姉の事。
アメリカのおばさんにまかせっきりで、家族をテーマとしたドラマなのに、捨てたも同然の扱いだと思うんですよ。
むろん、女ばかりを何人も産んで…という要素が前提として必要であり、また、彼女たちを登場させてしまえば話が収拾がつかなくなる、という理由なんだろう、とは思うのですが、もう少し何とかならなかったのかな?と思います。
例えば、母親の生活が軌道に乗ったころ、二人の姉も手元に置こうとしたけれど、その時にはもう、アメリカでの生活が軌道に乗っていて、娘たちがあえてそちらを選んだ、というエピソードを入れるだとか、会話の中だけでもイベントの時に一時帰国したことにするとか、方法はあったんじゃないかと思います。

それから、ちょっと余談というか疑問なんですけれど、ハナのお母さんがもう子供は産めないと診断された時にいきなり養子あっせん機関に依頼したことが不思議な感じがしたんですよ。
韓国ドラマでは養子をとるというとき、見ず知らずの養子を迎える話しか出てこないように思うんですが、親戚から養子をとるということは考えないんですかね~
もちろん、貰われる子(がいたとしての話ですが)にとって、家のために養子になるということがいいとは思えないのですが、これだけ女の子を差別する家ですから、日本人的な感覚では、それぐらいするんじゃないの?と思うんです。
父系の親戚だったりすれば、おじいさんの抵抗感も少なくなるのではないか、などと思ったんですね。
日本でもやはり、いまだに見ず知らずの人間を養子にすることには抵抗がある人が多いと思うのですが、そういう場合、親戚の子を迎える、という方法がとられていたと思うんですよ。(最近は少子化で少なくなりましたけれど、家業や名前を存続させるためにはそういう事が行われていそうな気がするんですが…)

最後はすっかりドラマから離れた話になってしまいましたが、最後にこのドラマに話を戻し…

このドラマはともかく面白くって、お勧めのドラマでした。




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Commented by TOMATO at 2016-12-28 23:40 x
こんばんわ!
私はこのドラマを見続けるにあたって
ドヒョンの妹と ハナの姉ハミョンの考え方と行動が救いになりました。
ドヒョン妹の、ちょっとハチャメチャに見えて、しかしずるい事は許せないという性格。
発達障害のあるハミョンの、妹を大切に思う優しいサポート。
この2人が巧く出会えて タッグを組んで ハナを応援します。
見てて「あんた達、ええ子やなあ・・・・」と嬉しく思ってたんですよ。
だから私も あと2人のお姉さんが全然出てこなかったのが 物足りなかったです。
せめてハナが「冊封式」をした時に登場させてくれても良かったのにね。残念でした。
Commented by kirikoro at 2016-12-31 09:15
TOMATOさん、こんにちは。

〉ドヒョンの妹と ハナの姉ハミョンの考え方と行動が救いになりました。

最初にドヒョンいもうとが出てきた時には強敵になる?と警戒したのですが、話が進行してみるといいキャラでしたね。
もちろんハミョンも!

〉せめてハナが「冊封式」をした時に登場させてくれても良かったのにね。

ですよね!
by kirikoro | 2016-12-26 14:50 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(2)