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 韓国ドラマ中心のブログです。ネタバレ内容を含むコメントはあらすじの「きりころじっく3」の方にお願いします。


by kirikoro
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ユ・アイン、イム・スジョンの「シカゴ・タイプライター」


シカゴ・タイプライター(시카고 타자기)  ☆☆☆
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2017年tvNの金土ドラマ、全16話
演出 キム・チョルギュ(「ファン・ジニ」「エマージェント・カップル」「空港への道」)
脚本 チン・スワン(「キルミー、ヒールミー」「太陽を抱いた月」「京城スキャンダル」)
出演者
ユ・アイン(ハン・セジュ/ソ・フィヨン役)、イム・スジョン(チョン・ソル/リュ・スヒョン役)、コ・ゴンピョ(ユ・ジノ/シン・ユル役)、クァク・シヤン(ペク・テミン/ホ・ヨンミン役)
最高視聴率は3.8%(TNmSによる)

スランプに陥ったベストセラー作家セジュとゴーストライター(?)のジヌ、セジュの熱烈なファンのチョン・ソル。
シカゴからやって来た古いタイプライターが現代の彼らの前世の記憶を呼び覚まし、現世の彼らの新たな縁を結びます。

*このドラマのアンケートを作りました。
ご覧になった方々に参加していただけると嬉しいです♪


じつは私、勝手に1930年代がドラマの主な舞台だと思い込んでいたのですが、ドラマが始まってみるとメインは現代で、1930年代へはタイムスリップしたりするわけではなく、登場人物の前世の記憶であったり、セジュの書いている小説の中身だったりします。

彼らの前世の1930年代は日本の統治下だった時代で、彼らは独立運動家として活動していた人たち。
祖国への愛が何よりも優先する彼らにとって特定の人を愛することは大きな痛みを抱えてしまうことなのね。
現世の主人公たちは、そんな前世を生きた人たちの痛みを少しずつ思い出していきます。
そして、かつて彼らを裏切った人たちも現世に転生しています。
前世で絡まりあった縁は現世においても絡まったまま。
でも、現世の彼らは前世の人物とは別の人間です。
過去世では謳歌することのできなかった愛と友情に共振して彼らの痛みを追体験し、現世を生きるありがたさを実感。
また、現世でのより良き関係を持つことで前世での心残りを晴らし、前世での悪縁も現世の中で改善しようとする物語だったように思います。




ヒロインを演じるイム・スジョンは「ごめん、愛してる」以来の13年ぶりのドラマ出演となった作品です。
その後映画にはずっと出演されていたようなんですが、私は映画も「ごめん~」の頃の作品しか見ていなくて、10年前ぐらいの姿しか記憶にありませんでした。
じつは私、そのころの彼女の魅力はさっぱりわからなかったんですが、今回のヒロインの多様でしなやかな演技はとてもいいな、と思いました。
過去に活躍していた人なんで、この人一体いくつなんだろう?と思って調べてみると、1979年生まれ、もうすぐ38歳なんですよね。
ユ・アインは1986年生まれで7歳年下ということになるようですが、ドラマでは全く違和感がありませんでした。

ユ・アインは現世と前世で外見の全く違う役を演じていて、同一人物なのかとびっくり!
体型まで違って見えました。
現代的な作家像と昔の文人の姿をうまく見せていたと思います。

その他の俳優さんたちも、それぞれがドラマ中のキャラを完全消化って感じで良かったです。

また、映像がずば抜けて美しい作品でした。
インテリアや小物使いの細部にまで気を使っており、画面を見ているだけでうっとりするようなものなんですが、なんとこのドラマ、放送の1か月前に撮影を開始されたというほとんど時間的に余裕のなかったドラマなんですね。
知ってびっくり!
美術監督はイ・カンヒョンという人です。

ただ、この美しさが視聴者に違う物語を予想させたのかも、という感じもします。
それに、特に主人公の住む家など、「トッケビ」を思い起こしたんですよね。
内容的にも似た部分がけっこうあって、頭の中でいつのまにか比較していたかもしれません。

ストーリーの方は、ファンタジー、ロマンス、コメディ、ミステリーなどが加味された複合ジャンル物、ということだったんですが、わたしには欲張りすぎて没入度を下げたのでは?という気もしました。
それに、このドラマのメインは現代の主人公たちを通じて過去世の主人公たちの人生を実感することじゃないかと思うのですが、そこがどうも弱かった気がします。
前世のことを少しずつ思い出す、という設定からはしょうがないことなのかもしれませんが、序盤でなかなか前世のシーンが出てこないことにじりじりし、現世でのメイン以外の部分に気を取られて過去の話がお留守になったり、といった印象を受けました。
視聴率の方も、ケーブルとしては小ヒットぐらいの感じなんですが、実は最高視聴率を記録したのは初回時なんです。
期待して見始めたものの…という感じのドラマだったんじゃないかと思います。

見せ方が下手なのかなあ?
ストーリーの中に小出しにされた謎は多くの場合、ドラマの展開に期待を持たせるものなのに、このドラマではあまりその効果が発揮されていなかったように思います。
たとえば5話の最後に明かされる、ある大きな事実があり、視聴者に気づかさせないような作りになっているのですが、事実が明かされても、そうだったのか!とはならないんです。
私の場合、もう一度最初から見直して、初めてその仕掛けのうまさに気づきました(汗)
そんな感じの部分がけっこうあってとっても残念。
この内容だったら、もっと面白くなってもいいはずなのに、と思います。
面白いドラマをたくさん書いているチン・スワン作家の作品なのにねえ…。

ドラマのタイトルは、トンプソンサブマシンガンのニックネームであり、劇中の主人公たちの物語を描いたソ・フィヨウンの遺作であり、現世でのハン・セジュの小説のタイトル。
また、シカゴで発見されたタイプライターを指すもの、と重層的な意味になっています。

出だしのストーリーはこんな感じです。

世界的人気を誇作家のハン・セジュはシカゴのカフェでサイン会を行い、そこで、1930年代に京城で使われていたといわれるハングル入力のタイプライターと出会います。
タイプライターを目にした時に幻聴のようなものを体験し、譲ってもらえないかと聞くセジュでしたが、手放せない、と断る店主です。
ところが、その時から怪奇現象のようなものが起こり、セジュの元へとそのタイプライターを贈ることにする店主。
そのタイプライターを空港で受け取るのが荷物の配達サービスを請け負う仕事をしているチョン・ソル。
必ず手渡しで、といわれ、苦労してセジュに渡すのですが、その間にいくつものトラブルがあり、ソルのことをストーカーと思い込むセジュです。
セジュは幼い頃に親に捨てられ、親戚にも捨てられたところをセジュ父の親友だったペク・ドハ作家が引き取られたのですが、10年前に何か大きな出来事があってその家を出たようですね。
ペク・ドハの息子のテミンとは犬猿の仲、といった感じです。
セジュが人を信用しないというのも、どうやらそういう経歴があってのことのようです。
そんなセジュの家に、今度は本物のストーカーが侵入します。
セジュの小説を読んで霊感をえて連続殺人を犯したという男は銃を持っています。
そんなセジュを助けに入ったのはソル。
彼女、高校時代に射撃をやっていたのですが、銃を構えると自分が人を殺すところが見える、と言って射撃から離れた人なんですね。
ソルは幼い頃にも前世の自分が見えたことがあるらしく、そのことを知った母が自分を見捨てた、と思っているようです。
彼女はその後、母の相談に行った先の霊能者とその娘とともに暮らしているようです。

さて、事件は解決したものの、犯人が自分はセジュのゴーストライターで、セジュは自分がメールで送った内容を小説にしている、などという話が出て、マスコミは大騒ぎになります。
セジュの元にはメールは届いてないのですが、届いた出版社の方でもそういったメールは大量に届くために全部破棄してしまっているのね。
決定的な証拠を出して疑いを晴らすことができません。
一方、ソルがセジュの家にやって来た時に2度とも家の扉が勝手に開いて家の中まで入ってこれたのですが(その理由は後程わかります)このことに不審を持つセジュだったのですが、その上、犯人が自殺し、外部の人と話した形跡がないのに、セジュと犯人の会話の内容がマスコミに漏れたことから、ソルが情報源に違いない、とも思いこんでしまいます。
セジュからひどい言葉を受けたソル、セジュに失望し、助けたことを後悔してる、と言って立ち去ります。

セジュは新作をもとに、ゲームや映画など、いろんな形で売り出す100億ウォン級のプロジェクトを開始することになっていたのですが、スランプに陥ってしまいます。
ストーカーがセジュの生い立ちを自分とそっくりで、セジュにまで捨てられては生きていけない、と言って自殺してしまったことがセジュの心に大きな影を落としてしまったようでPSTDにもなってしまいます。
セジュは100億のプロジェクトを中止したいのですが、いまさらできないと突っぱねる出版社社長。
ゴーストライターまで準備するのですが、もちろんセジュに拒否されてしまいます。
でも、書けないセジュ。
自殺まで心に思い浮かべながら車を運転しているうちに事故を起こし、山中で車に閉じ込められてしまうセジュ…。

そこに再び現れ、助け出したのはソルです。
近くに彼女の父親の山荘があって、そこに来ていたのね。山荘にセジュを連れて行き看病するソルです。
病院に連れて行くべきところなのですが、その地方で大雨が降ったために交通が遮断され、孤立状態になっていたのね、
仕方なく、山荘で過ごすうちにソルに対する誤解も解け、距離の縮まる二人です。

その後、ようやく家に戻れたものの、自分が書いた覚えがないのに、小説の連載が始まっていることに驚くセジュ。
セジュは出版社社長がゴーストライターを雇った、と思うのですが、その話は立ち消えになっといい、出発前にセジュ本人が送ったのではないかと言う社長。
その時は薬の所為だったのかもしれない、と納得したセジュでしたが、続きの原稿も、セジュの知らないうちに送られてしまいます。
しかも、原稿は間違いなくセジュの家から送られている、と言う社長。
そんな折に、自分の書斎に入り込み、原稿をタイプしている男を見つけて捕まえるセジュ。
男はユ・ジノと名乗り(書斎の絵のユージン・オニールからとっさに思い付いたらしい)社長に雇われたゴーストライターだと言います。
さっそく社長を呼びつけるのですが、男は消えており、社長に文句を言うのですが、間違いなく断ったし、頼んだ作家は今海外にいる、という社長。しかも名前が違うことが判明します。
逃げ帰りながらも、セジュがそんな風に思い込むのも精神科の治療で薬を処方されたためだ、と納得する社長です。

再び当てもなく車を走らせ、ソルに世話になった山荘近くまで行ったセジュはそこで、何か光るものがあるのに気づきます。
光を頼りに探し当てると、ソルがセジュを助ける時に失くしてしまった父親の形見の懐中時計です。
懐中時計を手にすると、幻影の浮かぶセジュ…。
懐中時計を手に、再びソルと会い、次第に親しくなるセジュなのですが、親しくなるにつれ、セジュもソルも、しばしば1930年台と思われる風景の幻影や幻聴を体験することに…。
どうやら二人の前世の出来事のようですね。
ソルは昔そういう体験はあったものの、その後はずっとなくて忘れてしまっていたことのようです・
でも、ソルは自分が見たことは話しません。
というのも彼女、前世が見えることを知れば、みんな去っていくと思っているようです。

一方、昔はセジュと家族のように暮らしていたテミンはセジュがソルと親しくしているのを見て、自分もソリに積極的に近づいてきます。
また、テミンの母は遺伝子検査までして否定されているのに、セジュが自分の夫の隠し子だと信じ込んでいて、隙あればセジュをつぶそう、としています。
ソルと親しげにしているセジュの写真を入手した彼女はソルをセジュのゴーストライターだ、との根も葉もない話を知り合いの記者に書かせたりします。
それを知ったテミンの父のペク・ドハがやって来て、事態を収拾させよう、と思うのですが、偶然セジュがテミンの処女作の原稿を持っていることを知ってしまいます。
テミンはセジュの書いた原稿で賞を取り、作家になったのを、ドハも黙認してしまった、ということのようです。

そして、明らかになるユ・ジノの正体…。
ジノの正体が明らかになると、本格的に彼らの前世での話が明らかになっていきます。

ちょっと期待はずれな部分もあったけれど、映像の美しさは一見の価値ありかも…。

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by kirikoro | 2017-06-17 23:56 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(0)