オー・マイ―ゴッド~私が突然ご令嬢!?~/死ぬと生きる男(죽어야 사는 남자) ☆☆☆
2017年MBCの水木ドラマ、全24話(1時間換算で12話)
演出 コ・ドンソン、チェ・ジョンギュ
脚本 キム・ソンヒ
出演者
チェ・ミンス(サイド・ファハド・アリ伯爵役)、カン・イェウォン(イ・ジヨンA役)、シン・ソンロク(カン・ホリム役)、イ・ソヨン(イ・ジヨン役)、チョ・テグァン(アプダラ・ムハンマド役)
最高視聴率は14.0%(AGBニールセンによる)
*このドラマのアンケートを作りました。
ご覧になった方々に参加していただけると嬉しいです♪
父を知らずに育った35歳のヒロインとその夫の前に突如現れた、アラブの国の伯爵だという億万長者。
伯爵は国王の娘と結婚させられそうになり、その直前に知った、娘がいるという事実を使ってそれを逃げようとしたのね。
ところが、娘を早急に連れてこなければ財産を没収する、と言われたためやむなく韓国にやって来た、ということのようです。
その伯爵、興信所の手違いで、あろうことかヒロイン夫の愛人(といってもヒロイン夫はただ、愛人にいいように扱われているだけで実態はほぼなし)を娘と勘違い!
こうして始まるドタバタコメディードラマです。
最大の見どころはわたしとしては、何と言ってもチェ・ミンスの演技じゃないかと思います。
前述のように、アラブの伯爵という、とんでもない設定なんですが、それをチェ・ミンスがわざとらしさ全開の演技で魅せます。
彼はもともと、作り込んだ演技をする人だと思うのですが、このドラマではコミカルを強調した演技で見ていて楽しい!
そして、最近では悪役の方が印象的になってしまっていたシン・ソンロクのダメ男なんだけど根はいい人役!
昔の彼を思い出させられながらも、より魅力的になって帰ってきた感じです。
初めはダメなところばかりが見えるキャラが話の進行とともに温かい心を感じさせる部分がたっぷり出てきて、これもよかったです。
それに対し、ヒロインはちょっと印象が薄かったかなあ。
演じているのは「バッドガイズ」や短編「ベクヒが帰ってきた」に出演しているカン・イェウォン。
不遇な環境におかれたおばさんが徐々に自信を持った女性に変身していく役どころなんですが、いまいち説得不足なんですよね~
また、父と娘の話が中心に有るので、話は家族愛の方へと展開していくのですが、それもやはり、うまく見えてこないんですよね。
チェ・ミンスがコミカルな中にもジーンとくる場面を作ってきているのに、全然呼応していない感じでした。
個性も見えなくて、他の役者さんとの差異も見えず、でむしろ、この役を愛人を演じたイ・ソヨンが演じたら面白かったのでは?なんて想像をしてしまいました。
そのイ・ソヨンは「春のワルツ」「トンイ」などに出演している人。
今回はショートカットの仕事のできる女の役ですね。
出来るキャリアウーマン役を演じることの多い彼女なんですが、今回の登場は愛人でしかも、娘でもないのに億満長女の娘になり替わろうとしていたり、とかなり悪役の印象なんですね。
それなのに、なぜか印象が、かつてないほどやさしいので(眉の描き方のせい?)どうしてだろう、と不思議に思っていたのですが、話の進行とともに納得。
キャラのイメージをうまく表していたと思いました。
また、伯爵の秘書を演じるチョ・テグァンも出演分量も多く注目すべきキャラだと思うのですが、印象の割に演技はイマイチかな…といった感じを受けてしまいました。
この彼「太陽の末裔」でダニエルを演じた人だったんですね!(後で調べてやっと気づきました)あの時はすごく魅力的だっただけに、なんか残念な役でした。
お話の方も、家族愛の話はちょっと不足かな?と思いながらも面白く見ていたのですが、ラストはこれ、なんだったんでしょうか?
解決できない謎があって、もやもやが晴れません(涙)
(ネタバレになりますので、見たくない人はここから先は読まないでね!)
単に新たなアクシデント、ということならば、新たな始まりを感じさせてそれもいいかな、と思うのですが、一つだけ問題が…
最後のシーンにヒロインのこどもの姿がないんですね。
彼女はどこに行っちゃったの!?
気になって気になって、到底心が静まりません!