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 韓国ドラマ中心のブログです。ネタバレ内容を含むコメントはあらすじの「きりころじっく3」の方にお願いします。


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イ・ジョンソク、ペ・スジの「あなたが眠っている間に」


あなたが眠っている間に(당신이 잠든 사이에)  ☆☆☆☆
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2017年SBS水木ドラマ、30分×32話
演出 オ・チュンファン(ドクターズ」)、パク・スジン
脚本 パク・ヘリョン(「ドリーム・ハイ」「ピノキオ」「君の声が聞こえる」)
出演者
イ・ジョンソク(チョン・ジェチャン役)、ペ・スジ(ナム・ホンジュ役)イ・サンヨプ(イ・ユボム役) チョン・ヘイン(ハン・ウタク役)、キム・ウォネ(チェ・ダムドン役)
最高視聴率は10.0%(AGBニールセンによる)

このドラマ、韓国では前評判が高かったのに比べると不満足な結果(視聴率など)に終わった、という感じだったのではないかと思うのですが、私はかなり面白かったです。
100%事前制作ドラマなんですが、事前制作ドラマって韓国では、例外はありますが、あまり人気がないんですよね。

*このドラマのアンケートを作りました。
ご覧になった方々に参加していただけると嬉しいです♪


世界のすべての悲劇は後悔の瞬間が存在する。
その瞬間を、あらかじめ夢見る人がいる場合は?
その悲劇を防ぐことができますか?

番組紹介を見るとだいたい、
”誰かに起こる不幸な事件や事故を直前に夢で見ることができる女性と、その夢が現実にならないように奮闘する検事の話”
と説明されているんですが(たぶん、制作側の公式な説明のはず)実際のストーリーはちょっと違います。
説明だと、検事が一方的に助ける騎士のような存在に思えますが、実は両者とも、そして、もう1人、警官を加えての3人が、お互いに助け合う関係になるんですね。
また、予知夢も、ずっと前から能力を持っている女性だけではなく、物語が始まって間もなく、あとの2人も見るようになります。




ストーリーは、悪徳弁護士の妨害と戦いながら数々の悪事に裁きを与える犯罪捜査物+ラブストーリーで、そのどちらにも予知夢が深くかかわってきます。
犯罪捜査物にファンタジー設定を持ち込むとズルいなんて思うこともあるのですが、このドラマで最悪の結果を予知夢で知ることができるぐらいで、解決法は教えてくれません。
そこからは、最悪の結果を回避するため、登場人物が全力を注ぐため、ズルさは感じられません。
しかも、回避しても、また別のひどい状況に陥ったりもするんですね。
そんなこともあり、予知夢というファンタジー設定が出てきますが荒唐無稽な感じは受けませんでした
ありえない設定なのに、実際にあることのように感じられるのはパク・ヘリョン作家の前作および前々作の「ピノキオ」「君の声が聞こえる」と同様ですね。

また、韓国の犯罪捜査物って、中にはちょっと、どぎついぐらい醜悪で暴力的な場面が出てきたりする事もあるのですが、このドラマは残虐な場面はなく、最近犯罪捜査物にはちょっとうんざりの私も抵抗なく見ることができました。

ラブストーリーの方も、夢をうまく使い、序盤からロマンチックなシーンが満載で大満足!
また、恋愛だけではなく、家族愛や友情、同僚愛など、いろんな愛情が捜査部分と上手く関わらせながら自然に描かれていて、奥行きの深い物語になっています。

序盤のストーリーはこんな感じです。
夢の中で一人の見知らぬ男性に抱きつく夢を見るホンジュ。
ホンジュにとって夢はただの夢ではありません。夢で見たことがいつも現実になってしまうのね。
ところが、その夢の男ジェチャンが向かいの家に引っ越してきます。ひたすら避けるホンジュ…。
そんなある日、ホンジュは母親が死んでしまうという夢を見てしまいます。
急いで家に向かう途中で車が人を轢いてしまい、自分も大怪我をしてしまうホンジュ。
10月後、目を覚ますと母親は亡くなっており、ホンジュは交通事故を起こした加害者となっています。
その事故の担当検事が、なんと夢に現れた男ジェチャン…
ホンジュは車を運転していたのは自分ではない、と主張するのですが、運転していたイ・ユボムが運転していたのはホンジュだと主張しており、血痕や救出された時の座席から、誰も信じてくれません。
絶望したホンジュは病院の屋上から飛び降りてしまいます。

でも、今度はその夢から覚めるジェチャン。
しかも、日時は事故の起こる日の朝です。
あまりにもリアルな夢で無視できないジェチャン。
ホンジュがユボムと会うレストランに行き、止めるのですが、ジェチャンのことをストーカーだと思うホンジュです。
あきらめかけたジェチャンでしたが、帰っていくホンジュたちの車を追いかけ、人を撥ねる直前で車で体当たり、死亡事故を防ぎます。
夢に見た、事故を防いだのだ、という説明を一笑に付すユボムでしたが、ジェチャンの元に歩み寄り抱きしめ、あなたを信じる、というホンジュ…
冒頭のホンジュの夢が現実になっています。

夢が現実になるのは初めてのことで、ジェチャンにとっては受け入れられません。
その上、ホンジュは今まで、現実が変わったことがない、と言います。
ジェチャンの出勤風景を夢に見て、先回りして見せるホンジュ。
でも、信じられないのではなく、信じたら助けないといけなくなってしまうので信じない、と。

そんな折、夫が妻に暴力をふるう家庭内暴力の事件を担当することになるジェチャン。
ユボムが弁護士で、事件のもみ消しを図ります。
不起訴処分になりそうなところ、再び夢を見るジェチャン。弟が殺人者になる夢なのね。
ホンジュのところへ駆けつけるジェチャン。
ホンジュもジェチャンの弟とは知らず、同じ夢に見ています。
夢でジェチャン弟が殺人を犯してしまう現場マンションに行き、火災報知機を鳴らし、止めるホンジュ。
悪戯、と思われるけれど、やって来た警官も、自分も煙を見た、と援護。群衆をなだめます。
この警官、交通事故で死ぬところをジェチャンに救われたウタクで、彼もまた、夢に見て二人を追いかけ、現場に来ていたのね。
被害者母娘を自分の家に避難させるホンジュ。
事件の再検討はしないでおこうとしていたジェチャンですが、ロットのあたり番号の嘘(実は当たっている映像あり)を教えられ、再調査し始めます。
ユボムの方は不起訴にするため、母娘に接触しようとしています。
ウタクがまたもや夢を見、夢で見た先輩警官ではなくジェチャンを代わりにその場に連れて行きます。
そして、夢の通りに現れるユボム…

ウタクの夢では、ユボムが母親を脅すようにして、申告させないようにしようとするのに腹を立てた被害者娘が、自分の手に箸を付きたてようとしたところをかばってホンジュが怪我してしまうのね。
先輩警官に変わり、ジェチャンを連れて行ったところ、彼が話に割り入り、親告罪である暴行ではなく、傷害罪で立件するため再調査する、という話に…

その後、いくつかの事件の調査をしながら親しくなっていくジェチャン、ホンジュ、ウタク。

そして、ジェチャンとホンジュは12年前に会っていることが分かります。
(といっても、その時ジェチャンはホンジュのことを男の子だと思っており、彼らはたがいに気づいていません)
彼らは同じ日に同じ犯人により父親を殺されていたのね。
ジェチャンとホンジュは葬儀場で会い、その場には犯人の兄もいたのね。しかも彼はジェチャン父の勤める交番勤務でジェチャン自身も以前に会っています。
弟のしでかしたことに罪悪感を感じた加害者兄は川に入り、自殺しようとするのですが、それをジェチャンとホンジュが救った、という出来事があったようです。
(よくあるドラマだと、この父親たちの死に謎があり、それを解明するという話になるのですが、このドラマでは父親たちの死には謎がなく、そういう展開にはなりません)

そして、一度は回避したホンジュの死ですが、実はホンジュ自身が自分の死を何度も夢で見ているんですね。
ホンジュの死は回避できるのか?
ホンジュとジェチャンの愛は成就するのか?
そして、どんどん悪事を重ねるユボム。彼の悪事に終止符は打たれるのか?
といった展開になります。

序盤を見ながら、なんだか短編ドラマの「演奏者たち」を思い出すな、というより、なんだか短編の主人公がそのまま出てきたみたいだ、と思っていたら、この短編もパク・ヘリョンの作品だったんですね。
短編ではライバル関係だったキム・ソヒョンとシン・ジェハが可愛いラブラインを演じます。
といっても、髪型のせいか、私はこの人がシン・ジェハだったとは気付かなかったんですけれど…

予知夢の設定については、ジェチャンが運命を変える前からホンジュがドラマ最後の場面につながる自分の死を夢見ていることが、設定としてどうなんだろう?なんて思いもするのですが、そのあたりは見ている途中では気になりませんでした。
夢の中の夢って感じで、むしろ夢の持つ迷宮感がパワーアップした感じでよかったかも、などとも思いました。

予知夢があろうがなかろうが、人生はちょっとした選択でまた別の未来につながるものであり、その選択ごとに別のパラレルワールドへの道があるということなんだと思うんですね。
予知夢の無い世界に住む私たちが予知夢のある世界の作品に触れることにより、そんな小さな差異から繋がる別の人生に思いをはせる事の出来るドラマだったと思います。

このドラマ、話も面白かったんですが、登場人物のキャラと役者さんもよかったんです。

イ・ジョンソクの演じるジェチャンは元劣等生で、ちょっとおバカに見えるところもある人なんですが、おバカっぽさを最後まで残しながらも魅力的な人物になっているのはさすがって感じですし、ホンジュを演じるペ・スジは「ドリームハイ」の時の生き生きとした魅力はそのままで軍と大人っぽくなっていました。
あの時には心配だった演技力の無さもすっかり克服して、魅力的な演技者に育ったな、と思います。

イ・サンヨプも罪悪感の欠けた悪徳弁護士を演じるのですが、よく知らないと魅力的に見えてしまう人物なんですね。
サイコパスって、よく、見るからに異常な人物として描写されることが多いんですが、実際にはこんな感じなのかな、と思わせられる人物で、イ・サンヨプもそんな悪役をさらりと演じているんです。このさらりとした感じもまた、なかなか技ありって感じでした。

その他の登場人物たちもみんな、しっかり背景を考えて作られたキャラって感じで生き生きしており。笑わさせられたりほろりとさせられたり…
みんな愛すべき人たちって感じだったのもこのドラマの魅力だったと思います。

評価の星は4つと5つでだいぶん迷ったんですが、ドカンと来るほどの衝撃が心に来なかったので最終的に4つにしました。
よくあるパターンなんですが、最終話の事件が終わってからの部分でちょっと気分が緩んでしまったことも、この評価の一因になっているかもしれないな、と思います。



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Commented at 2017-11-28 12:23
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kirikoro at 2017-11-29 23:15
11-28 12:23の鍵コメさん、こんにちは。

いいドラマでしたね♪
私も好きなタイプのストーリーでした。

〉イ・ジョンソクも、もうソロソロ兵役、その前に後何作彼を観れるか・・
兵役後の彼も、楽しみです。

もう、そろそろですか!
次回作はどんなドラマになるのでしょうかね?
私もとっても楽しみです。

〉今年最後に、ドカンではなかったですが、良いドラマと出会えたと思います!!

私も同感でした!
Commented at 2017-11-30 16:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ひかり at 2017-12-01 10:41 x
わたしも見終わりました。とても穏やかで、教訓と考えさせられることが多く、三人の関係がとても素敵でした。映像の美しさなども含め、完成度がすごく高かったですよね。わたしは、最近韓国ドラマを見始めたため、映像美に触れすぎましたw過去の深い史劇で良いものは沢山あるはずなんですがどうしても映像の汚さが目立ってせっかくストーリーが良いと評判でももう、見られなくなってしまいましたwトッケビ 月の恋人(麗) あなたが眠っている間に が最高でした。事前制作レベル高いのに視聴率あまりよくないですよね…わたしは事前制作作品大好きです!
Commented by kirikoro at 2017-12-03 22:54
ひかりさん、こんにちは。

>映像の美しさなども含め、完成度がすごく高かったですよね。

わたしもそう思います♪

テレビドラマって、急速にきれいになりましたものね。
私は韓国ドラマは大丈夫なんですが、中華の歴史ドラマの古いものはかなり気になってしまいます。

「トッケビ」も映像がほんとに素敵でしたね~
「麗」はほんとに評判が良くて、ますます楽しみです!

事前制作は日本で見ていると季節が違っているのも当たり前なのでそんなものだと思っているのですが、韓国では違うみたいですね~
韓国ドラマでは普通、視聴者がああだこうだと批評し。それで話が変わっちゃったりすることもよくあるそうなんですが、評判に振り回されて逆に悪くなった作品もあるように思うんですよ。
最近では減りましたが、視聴率が良かったら延長、なんてことが当たり前だったころ、どれだけの作品が間延びしたラストを見せられたことか…
by kirikoro | 2017-11-28 07:07 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(5)