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 韓国ドラマ中心のブログです。ネタバレ内容を含むコメントはあらすじの「きりころじっく3」の方にお願いします。


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『薯童謡(ソドンヨ)』の感想


薯童謡~ソドンヨ(서동요)  ☆☆☆ 
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全55話。SBSで2005~6年に放送されたドラマです。

地上波で見ました。なので、大分カットはあったと思います。
週1だったんですが、野球だとか、なんだかんだと放送のない日もあって、1年と数か月もかかりました。1年以上になると、さすがに苦しいですね。長いものは週2話ぐらいやってくれないことには、最後の頃には初めの頃の話を忘れてしまいます…。
ひとことでこのドラマのメインテーマは、出生の秘密を持つ百済の王子、チャンと新羅の王女ソンファとの恋。そこに、もう一つの彼の運命が絡んできます。
常識的には考えられないような立場(その時々において、各々の立場は変わるものの、いつも、結ばれるのが難しい状態となるのね)の差を乗り越え、愛を成就させることはできるのか、また、王の子として、いかなる道を歩むのか、ということが、描かれます。この二つが時には相反する道のように見え、面白さを倍増させます。
毎回のように、絶体絶命のピンチに陥って、それをかろうじて脱するという見どころがありますので、飽きることなく、いつも、1時間があっという間に感じられました。
あらすじはいろんなところにありますし、このドラマは真っ白な状態で見た方が面白いと思いますので、ここでは書きませんね。

わたしが苦手とする時代劇の二大要素、女の人たちがあまりにも現代的な顔をしていることと、登場人物の価値観や考え方が現代人そのもの、が特に顕著なドラマだと思うんですが、話が文句なく面白いんですね。価値観に関しては、ここまで徹底して前面に押し出されると、心地よささえ感じてしまいます。
ラスト近くになって来ると、このドラマは一体どこで締めるのか、ということが気になっていましたが、なるほど、こういうラストか、というラストでした。ただ、例の、最終話で無理やり収めた感じが無きにしも非ず、で、それまでのスケールの大きさからすると、少し物足りなさを感じました。でも、物語の主題が明確となるようなラストになっていたと思います。

主人公のチャンを演じているのはチョ・ヒョンジェ。鷹揚としていてマイペースという役柄がぴったり、という感じがしました。でも、最終話になって、髭面の彼が出てきます。ふだんは髭面ってあんまり好きじゃないんですが、このドラマの彼はりりしい感じがまるでなかったので、ここでこう来たか、というう驚きがありました。なかなか、これも見どころでは?
リュ・ジンの演じるライバル、サテッキルという存在も面白いです。チャンが陽の当たる面だとしたら、サテッキルはその裏側を自ら選ぶように歩んでしまうんですね。他の道を選ぶこともできたはずなのにその道を選んでしまうのが運命、という言葉がドラマに出て来ますが、彼もそういう運命に動かされて生きてしまう。チャンの人生に陽が当たって行くにつれ、ますます深い闇へと足を踏み入れてしまう悲劇的な人物として描かれています。

ところで、チャン=武王は歴史上の人物ですが、このドラマの元になっているのは「薯童謠(ソドンヨ)」という、韓国の古い時代の定型詩で、その内容は『三国遺事』という新羅の歴史書にも記載されている、広く知られたお話のようで、史劇と言うより、ファンタジーです。
彼は伝説の王ですから、ドラマの中でのその業績はすごいです。奇跡のような戦法はもちろん、技術者として育ったと言う設定なので、オンドルの発明やら、錦織の技法の解明やら、何でもかんでもやり遂げた人物になっています。
実際には武王とソンファの恋物語というのは成立不可能な時代だったようです。ソンファは新羅の第26代の王、真平王の娘なので、今、韓国で放送中の「善徳女王」の妹ということになりますね。チャン=武王は百済の第30代の王で、彼の息子の時代に百済は滅びていますので百済末期の王ということになります。彼の孫の豊璋が倭国と組んで百済の再興を目指したものの破れたのが、昔日本史で習った白村江の戦いということのようです。
ドラマの中に出てくる、兄の阿佐太子は、あの、かつては1万円札にもなっていた、聖徳太子の肖像を描いた人として伝えられています。
ところで、この阿佐太子、日本の記録にはあるんですが、朝鮮の方では記録に残っていないんですって。滅んでしまった国ですからね。それを考えると、日本の皇室の存在というのは政治的な意味はさておき、歴史(支配者に都合の良い形に変形されてはいるものの)や、文化を継承していく上では大きな力となっていうのだろう、と思います。
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Commented by TM at 2015-09-28 15:43 x
面白いです。善徳女王の後に始まったので、毎日見ています。
画面はbsなのでとてもきれい。ゆっくりとした展開がもどかしさもありますが、、チョ・ヒョンジェさん10年前は幾分やせ気味で、気品のある表情、物腰、純粋な瞳、いまもそのままなので なにかうれしい。
だいぶカットもあるのかな?でも放映の平日が楽しみです。記事とても参考になっています。
Commented by kirikoro at 2015-09-29 07:21
みみさん、こんにちは。

評判のいい刺激の一つなんで、どうぞ楽しみにご覧になってくださいね。

>画面はbsなのでとてもきれい。

そうなんですか!
私が地上波で見た時にはあまりきれいとは思わなかったので、デジタルリマスター版になっているのかしら!?
綺麗な画面はいいですよね~~

チョ・ヒョンジェさんの今と同じところ、違うところ、比べてみるのも楽しいですね♪

どうぞ、楽しんでご覧になってください♪
Commented by とっこさん at 2015-10-29 01:37 x
ここ、2週間ほど見ています。途中からなので、当然、最初はわかりづらく、のれなかったのですが、がぜん、面白くなってきました。

なるほど、時代ものでは屈指のあの監督だったのですね。でも、彼のいかにも、「今日も、見所を作りました」的ところを感じさせないところがいいです。

今日は、
ー出家をのがれ、チャンに会えるかと百済に逃げてきたソンファ姫とチャンがやっと再会できたのに、大学舍(?)のメンバーに、一端は、別れることを迫られながら、皆が受け容れることにするーという展開のところでした。kirikoroさん、おっしゃるように、あまりにも、現代的スピリットですね。あの懐かしい淀川長治さんが、何の恋愛映画だったか忘れてしまいましたが、テレビでコメントされていたのを思いだしました。「恋なんですねえ~、あまりにもそんなのを見ていると、まわりは、たとえ、××でも、おもわず応援してしまうんですね~」。

ところで、kirikoroさんの、三つ星と四つ星評価の境目は、再度、視聴してみたいかどうか、でしょうか。

Commented by kirikoro at 2015-10-29 08:50
とっこさんさん、こんにちは。

ストーリー展開はさすがのドラマですよね。

私の星評価はその時に面白かったかどうかで再視聴したいかどうかはは関係が無いんです。
面白かったけれど、再視聴するのはしんどいドラマや、一度で大満足してしまうドラマもありますし、不満があっても再視聴するドラマもありますね。
たとえば「タルジャの春」なんて、終盤の展開が相当不満で星3つなんですが、主人公の男の子に会いたくって、結局3度も見ている、なんてドラマもあります。

Commented by とっこさん at 2015-12-19 14:58 x
kirikoroさん、ながい間、パソの故障、たいへんでしたね。
うまく復旧されて、嬉しいです。

『ソドンヨ』見終わりました。

本流のラブラインでないところに、目がいきました。

報われない恋に苦しみ、一方では、破滅したもの、他方では、身を引くことを決意し、でも、別れ際には、想い人からの思わぬキスを額に受けることになった者。

ウヨン姫が、「この世ではソンファ姫がいるから、来世で。それがだめなら、その次の世で、それもだめなら、その次の世で」という一途な愛らしさが心を打ちました。

現実には、まっとうに心を尽くしているつもりでも、報われないことが多いのでしょうから、一種のカタルシスの役割を果たしている面もある作品になっているかなと思いました。 
Commented by kirikoro at 2015-12-20 11:19
とっこさんさん、こんにちは。
長らくお待たせして、ご心配をおかけいたしました。
ありがとうございます。

〉本流のラブラインでないところに、目がいきました。

こういうところがしっかり描かれているドラマはいいですよね。

〉ウヨン姫が、「この世ではソンファ姫がいるから、来世で。それがだめなら、その次の世で、それもだめなら、その次の世で」という一途な愛らしさが心を打ちました。

おっしゃるように、現実にはそういう恋は多いですよね。

〉一種のカタルシスの役割を果たしている面もある作品になっているかなと思いました。 

なるほど、そうですね!

by kirikoro | 2009-06-25 08:50 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(6)