KBSの週末ドラマ。全20話
原作者はパク・イングォンの漫画。『銭の戦争』と同じ原作者のようです。
今まで歴史物をやっていた枠で放送されました。
この時間枠のドラマを新年から1TVの方へ移すそうなので(KBSもNHKと同じように複数のチャンネルを持っているのね)その為の移行措置として短いドラマを放送したのかな?(新ドラマはまた、歴史物のようです)
『宝石ビビンバ』『あなた笑って』の二つの個性的なドラマの陰で、視聴率は平均9・1%とあまりふるわないままで終わったみたい。
人生どん底の自動車のセールスマン、逆転なるか? って感じのお話です。
登場人物が、いかにも漫画に出てくる人物って感じで個性的でいいのね。原作漫画は知らないけれど、何だか、漫画の図柄が思い浮かぶような人たちです。
アクの強い脇役たちに囲まれ、その分、ちょっと主人公が弱く感じられたかな。
パク・ヘジンさん、『エデンの東』のときは魅力的だったんですが・・・。
主人公がもう少し輝いていたら☆4つぐらいの作品なんですけれど。
ストーリーはあっと言う展開はありませんが、そこそこおもしろいです。人情味のあるエピソードを重ねつつ、全体として主人公たちの物語が進行する、という形。
ラブストーリーは彩り程度ですが、全体の中ではいいバランスで取り入れられていたと思いました。
主人公の恋人のキャラは、自分に自信がなくって、一人でイジイジしちゃうタイプで、私にとっては苦手なタイプのはずなんですが、あんまり嫌でもなかったのは演じるチョ・ユニの魅力かな? こういう子もいるよな、って感じで受け止めちゃう。
それでは、最初4話の部分に限ってのあらすじです。
ハリュ(パク・ヘジン)は入社5年目の車のセールスマン。ずっと付き合ってきた恋人がいたのだけれど、突然別れを切り出されるのね。お金持ちと結婚するらしい。
彼女の心を取り戻そうと、大会社のテサングループのダンプ100台の契約をかけて、会長の心にかなう車探しに臨みます。
これと思った車を見つけ、所有者の説得に当たるのですが、同じくユ会長の車はこれだと思ったシンソン社の営業クイーンの異名を持つキム・ジェヒ(チェ・ジョンアン)と鉢合わせ。結局、所有者の心をとらえたのはジェヒ。
しかし、そこで諦めないハリュ、ユ会長が最初に乗った車を古い記事から見つけ出し、手に入れ、コンペに臨みます。
古ぼけたトラックに一同の笑いを誘いますが、なんと、ユ会長の選んだ車はハリュのものだったのね。
だけど、恋人は戻ってはこず・・・。
そんなある日、ハリュのもとに彼の売った車に欠陥があると保険調査員のミン・ダヘ(チョ・ユニ)がやって来ます。上司のカン・スンジュ(チェ・チョロ)にそれを言うのですが、強く否定され、不安を残しながらも納得して引きさがるハリュ。
だけど、同型の車が事故を起こし、ハリュのお父さんが亡くなるという事件が起きます。しかも、その車を売ったのはハリュ自身だったのね。売った相手の青年も、その事故により死んでしまった…。
でも、上司のスンジュは、魂を悪魔に撃ったような男なのね、あくまでも、車の欠陥のことはもみ消すつもり。ハリュに大金を握らせ、事を解決しようとする。絶望したハリュは店で大暴れし、仕事も辞めてしまいます。
一方のスンジュはテサンの営業本部長に迎えられ、どんどんと勢力を強めていっています。そして、ジェヒのいるシンセングループの買収に乗り出し、ジェヒを圧迫するのね。スンジュとジェヒは昔恋人だったようですが、ジェヒが去って行ったようです。でも、スンジュは再びジェヒとやり直したいと思っているようです。
ハリュの方は、一年ほど、荒れた生活をしていたのですが、もう一度車のセールスの世界へ戻ることを決めます。そして、売王(販売王)の異名を持つ、テプン自動車のチェ・ゴドゥンの元に弟子入りしようと奮闘し始めます。
こんな感じです。
熾烈な自動車販売業界が舞台ですが、心温まる話ですね。