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 韓国ドラマ中心のブログです。ネタバレ内容を含むコメントはあらすじの「きりころじっく3」の方にお願いします。


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韓国ドラマの常識(2)韓国のテレビ局とドラマの放送時間


前回はゴールデンタイムのドラマについて書きまいたが、今回は韓国でどのようにドラマが放送されているか、それを全体的に書いてみようと思います。
このドラマは韓国ではいったいどんな時間帯に放送されているのかな?なんて疑問を持ってドラマを見ていると、また違った楽しみがあるんですよ。

私がドラマがどんな時間帯に放送されているのかに興味を持ったきっかけは朝ドラなんです。
朝の8時前から始まるドラマが結構ドロドロだったりして、どうして朝からこんなのを!?なんて思ったのがきっかけなんです。



まず、韓国には地上波のテレビ局が3つあり、全部で4チャンネル放送されています。
局に比べてチャンネルが多いのは日本で言えばNHKと同じで、KBSという局が2つのチャンネルを持っているからなんです。
他の2つの局、MBSとSBSは民放であるのに対し、KBSは公営放送で(国営ではありません)NHKと同じジャンルになるのですが、KBSの方は受信料だけではなく、広告料からも収入を得ているので、CMは入ります。
(ちょっと話は逸れますが、国営ではないものの、社長の任命権が大統領にあることから、政府寄り、との批判もありますね。)
CMに関しては、地上波の放送では番組の途中にCMを挟めないことになっており、番組が始まったら、1時間以上の番組であろうとノンストップなんですね。
もっとも、1部、2部にわけると、その間にCMを入れることはOKなので、2話連続放送、という形をとることもあります。

この3つの局がそれぞれドラマを放送しており、朝、夜の早い時間、ゴールデンタイムにあたる時間、その後の時間の放送となっています。

朝の時間帯では7時台から、各局が時間帯をずらして、だいたい30分前後の番組が月~金、毎日放送されます。
「 白い嘘」「チャンファ、ホンリョン」「ドキドキMy Love」等、100話以上の連続ものですね。
朝の早い時間から、結構ドロドロ系のドラマもやっているようです。
何でこんなものを?と思ったんですが、何か仕事をしながらでも、驚く出来事がテレビで起こるたびに、ハッと手を止めテレビに注目!なんて見方をしているのかしら?なんて想像をして楽しんでいます。

そして、夜の早い時間、8時、9時ぐらいにはやはり30分前後で月~金に100話以上が基本のシットコムやファミリードラマなどが放送されています。
この時間帯のシットコム以外のドラマは日日ドラマ( 일일드라마)と総称されているようです。
「妻の誘惑」「妻が帰ってきた」「黄金の魚」「不屈の嫁」「19歳の純情」「憎くても可愛くても」「君は僕の運命」「笑って、トンヘ」などがこの時間帯に放送されています。
シットコムには「 愛もリフィルできますか」やハイキックシリーズがあります。

そのあと、平日は夜10時ちょっと前から、きのう書いた月火ドラマ、水木ドラマ、金木ドラマが放送されます。
この時間帯のドラマがドラマの花形という感じですね。
この時間帯のドラマはどの局も、正味1時間5分程度、ノンストップでの放送です。
放送時間が長いので、日本で放送される場合、同じ話数で放送となると、20分程度はカットされる計算になりますね。
私は何作品か、オリジナルのものと日本で放送されたものを見ているのですが、一概にカットが悪い、とは思えないんですね。
中には、これはぜひカットなしで見て欲しい、というドラマもあれば、これはカット版の方がすっきりしている感じだ、と思うこともあります。
そんなこともあって、最近では、このドラマはカット版の方がよさそうだ、と思ったドラマは無理して見続けず、テレビの放送を待っていることもあるんですよ。

ここで、金曜日はどうなっているの?という疑問が湧きあがるのではないか、と思います。
KBSでは夜遅く、実話をもとにした夫婦関係の問題をドラマ仕立てにしたもの(再現ドラマ?)をずっとやっているようなのですが、あとは流動的です。
SBSは何度か金曜日のみ放送のドラマ枠を作ったりしているのですが、視聴率が伸びないようで、あまり長続きしません。
「マイ・スイートソウル」や「どうしてウチに来たの?」や「ミュージカル」などが金曜日に放送されたドラマです。
また「サンショウウオ導師と恋まじない」も金曜の放送で、シチュエーションドラマ、という位置づけになっているのですが、笑い声も入っておらず、私としては普通のコメディードラマに思えましたね。

そして、週末です。
過去には日曜の朝などにもドラマをやっていた(「1%の奇跡」とか)こともあるようなのですが、現在は夜のみです。
どの局も、夜に2本ずつ土日の連続放送をしているのが最近での基本的な形のようです。
この枠のドラマの放送回数にはばらつきはあるのですが、50話以上の大作をやることが多いですね。
以前は1時間を切る短い目のものがけっこうあったのですが、最近は、この枠のドラマも1時間を超えるものが多くなっています。

また、KBSの史劇、大河ドラマもこの枠です。
でも、この時間に放送される史劇は1話が50分程度と短く、月火ドラマや水木ドラマで放送されるSBSやMBCのドラマに比べ、日本で放送される場合、カットは少ないです。
(KBSでもファンタジー史劇など、平日に放送されているドラマもありますが、重厚な感じがするもの─主観的ですいません─はこの枠だと思っていいような気がします)

この後の時間帯ではKBSが短編物を日曜日のみ(以前は土曜でしたが)放送しています。

ところで、ドラマの放送時間をぐらい、だとか、かなり大雑把な書き方をしていますけれど、そうとしかできない理由があるんです。
日本のドラマだったら、開始時間も終了時間もきっちり決まっていて、1秒の狂いもなく進行するのですが、韓国のテレビ放送の時間進行はアバウトです。
一応スタート時間は決まっているのですが、ジャストに始まることはほとんどありません。
だいたいは遅れて始まるのですが、時には予定時刻より前に始まることも…。
そして、ドラマ本編の放送時間も、毎回ばらつきがあります。
一応、これ以上になってはいけない、という規則はあるのですが、しばしばそれが破られるようですね。

時間がアバウト、ということで、私が一番驚いたことは…。
ちょうど「太王四神記」の時でした。
例によって、タイトな撮影スケジュールで、放送当日になっても編集が終わらず、困ったテレビ局はその前に放送していたニュースの放送時間を延長した、なんて話がありました。
もちろん、これは韓国でも顰蹙ものでかなりの非難を受けたようですが…。

以上が地上波3局のドラマの放送状況です。

その他にケーブルテレビ局もあって、こちらで制作・放送されたドラマも日本に入って来ています。

ケーブル局は元々、特定のジャンルに絞った局ばかりだったところ、2011年の12月に総合編成チャンネルという地上波とおなじような形態のいろんな番組を放送する局が4局(JTBC、TV朝鮮、チャンネルA、MBN)新たに開局しています。
開局当時は期待も高く、地上波と同じぐらいのスケールで多くのドラマを制作「パダムパダム」「天地人」「僕らのイケメン青果店」などがこの時放送されています。
しかし、視聴率が期待ほど伸びなかったせいか、現在放送されているドラマは「パンダさんとハリネズミ」の1本のみです。

それ以前からあったケーブル局では他でも単発的には制作されていますが、tvN、OCNは継続して多数のドラマを制作しています。
「ロマンスが必要」シリーズ、「バンパイア検事」シリーズ、「イケメンラーメン店」「神のクイズ」シリーズなどがこれに当たります。
地上波に比べ、シリーズ化するのにハードルが低いようで、シリーズ物がだいぶ作られています。
また、すべてがそうではないのですが、中には1話の放送時間が正味45分程度のものもあり、こういうものは日本のテレビで放送されてもあまりカットが無いのが嬉しいところですね。

今回は、こんな感じで、韓国で放送されているドラマをざっくり見て行きましたが、次回は視聴率のことなど、少しばかり気づいたことを書いていきたいと思っています。
by kirikoro | 2012-09-22 12:49 | 韓国ドラマの常識 | Comments(0)