光の日~12世紀アキテーヌの修道院の音楽
セクエンツィア バグビー(ベンジャミン) ソーントン(バーバラ) / BMGファンハウス
ありがたいことに、図書館には数枚の中世ヨーロッパ音楽のCDがある。
その中の1枚がこれ。
久しぶりに借りて来た。
音楽史的には聖マルシャル学派に属する、グレゴリオ聖歌の時代から、ポリフォニーへ向かう途中の時代の音楽。
長く引き伸ばされたグレゴリオ聖歌の旋律に、細かく装飾され、自由なリズムで、しかも、協和音、不協和音にかかわらず自由な音程をとって歌われる第2の旋律が被さる形の音楽。
とはいえ、厳格なルールはあって、グレゴリオ聖歌を歌うテノールのパートがひとつひとつの音を発声する時には、第2のパートが同音、4度、5度、8度のいずれかの音程を形作る。
8度はオクターブで、4度、5度はドの音を基準にするとファとソの音にあたる。
これが和音にあるわけだけれど、現代人の耳にはとてもそうは聴こえない。
とくに4度の音程はモスラの歌を思い出していただければ・・・。(って通じる人が何人いるのか疑問)
何で3度(ドに対してミ)が不協和音だったかというと、調律法が現在と違っていて、その頃のピュタゴラス律というものを用いると共鳴しないかららしい。
(しかし、イギリスで3度差の2声のコーラスの歌われていたのはかなり前から、ということは、調律法が違っていたのかなぁ)
と、わけの分からない話をまたもや・・・。
荘厳な感じの音楽です。グレゴリオ聖歌のお好きな方はこちらも聴かれてみるといいんじゃないかな。