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 韓国ドラマ中心のブログです。ネタバレ内容を含むコメントはあらすじの「きりころじっく3」の方にお願いします。


by kirikoro
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「百済の王 クンチョゴワン」見終りました


百済の王 クンチョゴワン(근초고왕)  ☆☆☆
2010~11年のKBSドラマ、全60話
「百済の王 クンチョゴワン」見終りました_d0060962_125745.jpg

演出 ユンチャンボム、キム·ヨンジョ
脚本 チョンソンヒ、ユスンヨル
出演者
カム·ウソン(プヨグ=近肖古王役)、キム·ジス(プヨファ役)、イ·ジョンウォン(サユ王役)、イ・セウン(ウィ・ホンラン)イ·ジフン(ヘ・ゴン役)、アン·ジェモ(チン・スン役)他

私は地上波で放送されたものを見ました。
MBC史劇のようなきらびやかさには欠けますが、骨太のKBS史劇らしい作品になっています。

正直、他のドラマに比べて抜きんでているところは感じなかったのですが、毎回毎回面白く、一度も退屈することなく、最後まで見続けました。
面白いのだけれど、お勧めポイントとなるような部分がなかったため、評価は星3つにしました。

内容を一言で言うと、4世紀半ば、百済を大きく発展させた百済第13代近肖古王の一代記
百済が舞台なので、(キムスロのように)ひょっとしてスケールの小さい話にならないかしら?と思ったのですが、杞憂でした。
ヨグが王になるため最初に足掛かりとするのは遼西。中国の東北地方です。

このドラマはこの後の「広開土大王」「大王の夢(新羅の金春秋の話)」と合わせ、三国時代3部作として企画さているようです。

百済はソソノが息子たちとともに朱蒙の高句麗を離れた国(そのあたりの映像も、ちらっとあります)ですから、ソソノが国の母。
ことあるごとに登場人物が「ソソノハルモニ(おばあさん)に祈りをささげたりします。

私は実は、主役のカム・ウソンが相当苦手で、それが一番の心配だったのですが、あら不思議、時代劇の彼はちっちも嫌いじゃありませんでした。
特に、しゃべり方が姑息な男って感じがして苦手だったのですが、このドラマの中ではそれが、思慮深い男に感じられたんですね。
と言っても、素敵、と思うほどではなく、私が素敵!と思って見ていたのは…イ・ジョンウォン演じるサユ王だったんですね。
「百済の王 クンチョゴワン」見終りました_d0060962_110148.jpg
彼に関しても、今まで一度も魅力を感じたことはなかったのですが、サユ王のキャラが良くて、セクシー!などと思ってしまいました。
ところで、サユ王のキャラがいい、と言っても史劇だから遠慮なく堕ちれるタイプなんですね。
現代の話になると、こんな男は許せないです。
こういう男に堕ちられるのも史劇の魅力かも?



ストーリーの方は王の物語のいつものパターンで、王家の中では後継者争いがあり、主人公は後継者争いから外れた場所に置かれたところからのスタートです。
そして、国内にはその他の勢力との争い、国外には敵対国との対立があります。
それぞれの争いがバランスよく入っていて、それぞれ見どころもたっぷりありました。
もちろん、民衆のための国づくりをする王、という鉄則にも沿っています。

出生の秘密の話も出てくるのですが、それは主人公ではなく、その息子の代に出てきます。
王の物語は主人公が王になってからは少し緊張感が落ちることが多いのですが、このドラマの主題は息子の代で完結する形になっていて、最後まで緊張感の続く展開です。
息子たちと彼らとのラブラインを形成する女性たちが出てくることになるのですが、彼らを演じる俳優さんたちも魅力的でした。
二人の息子を演じるのは超新星のゴニルとオ・スンユン。
「百済の王 クンチョゴワン」見終りました_d0060962_112114.png
オ・スンユンは「ソドンヨ」でチャンのために死んでしまう子を演じていましたが、最近では「ラブレイン」でジュンのアシスタント役をしていました。
そして、王子二人の間に立つことになる女性を演じるのがT-ARAのウンジョン。
同じメンバーのキュリも王女役で登場します。
「百済の王 クンチョゴワン」見終りました_d0060962_1122112.png

そして、彼らと同時期に登場してくる人物がもう一人います。
ヤマタイ国のチング姫、という人物が登場してくるのですが、膝丈ぐらいの着物?を着ているし、倭は小国がいっぱいあって…などという話が出てくるから、てっきり卑弥呼のあたりの話かと思って見ていたのですが。
七支刀をヤマタイに贈る、なんて話が出てきて、いくら歴史に疎い私でも、ちょっとあれれ?と思って調べてみたら、チング=神功皇后なんですね。
ま、神功皇后自体、架空の人物の可能性が高いそうだし、昔は神功=卑弥呼との説もあったようなのでいいんですが。

ところで、テレビ放送のHPにある「男は祖国を選び、女は運命を選んだ─」というキャッチフレーズですが、「運命」はどうかな? 
女はソファを指すと思うのですが、ソファなら自分の家系を選んだのではないかと思います。
もう一人の女、ホンランだとすると、運命と言えるかもしれないけれど、ストーリー的には主とはなっていませんからね。

だけど、百済の国のために重要な決定をしているのはいつもこのホンラン。
最初は戦う姫として登場し、次には知性を見せ、最後には懐の深さを見せる、魅力的な女性です。
ヨグの百済のためにすることを手伝い、ヨグの求めているものを分かっている人。
ベストパートナーと思われる彼女なのですが、悲しいことにヨグが心に抱いているのは最後までヨファなんですね…。

ただ、私はホンランのキャスティングには不満です。
キャラに深みがないんですよね。人物が薄っぺらな感じがしてしまって、ちょっと残念でした。
ヒロインがキム・ヘスだったので、若くてかわいい感じの子をキャスティングしたんだと思いますが、年老いてからもまるで貫禄がなくってねぇ。

ラブストーリー的にはヨグとソファ、駆け落ち寸前まで行くのですが、ヨグが王となることを決心してからは何度もソファを捨てるんですね。
それでいながら、心の底ではずっとソファのことを思っているヨグ…。
こういう、現代の価値観に引きずられない恋愛の描き方も私の好きなところの一つでしたが、こういうのは許せない、と思う人もいるでしょうね。

ところで、見終えてから、疑問に思ったこと。
馬韓の最後に降伏した国の王子って、その後出てきましたっけ?
あれっきりにしては、意味ありげだったような…。
私が見落としているのかしら?

コムは名前を貰って木羅姓になった、ということは、「ソドンヨ」の木羅須の先祖?
(木羅須は検索してもソドンヨのものしか出てこないので架空の人物かな、とは思うんですがね)

視聴率的には10%前後(最高で13.2%─TNmSによる)と比較的低調で、KBS史劇の中では唯一延長されなかったドラマだそうです。
もうちょっと視聴率が取れてもよさそうなドラマなのにね。
もしかして、日本では「平清盛」の視聴率不振の原因の一つに、ドラマ以前に平清盛自体に人気がない事が言われていますが、韓国でもそのようなことがあったりするのでしょうか。
Commented at 2012-11-07 22:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kirikoro at 2012-11-08 08:17
鍵コメさん、こんにちは。
実は私も体調がいまいちらしく、早寝遅起きの日々です…。
ほんと、年のせいですかね。

私は「馬医」は監督さんで、パスなんです。
あんまり好きじゃないんですよ。

日本ドラマ、いろいろ手を出して見ましたが、嵌るところまで行かずため込んでしまっています。

韓国ドラマでは、いまは「メイクイーン」を一番面白く見ています。
「優しい男」も後半になって、だいぶん面白くなって来た感じ。

これから次々と新作が始まりますが、やはり注目は「会いたい」ですね。
まだ、見ていないのですが、楽しみにしています。
私の好きなソンジュン主演の「우리가 결혼할 수 있을까 」も2話まで見たのですが、まずまず、といった感触です。

新しいドラマも記事にしようと思いつつ、睡眠時間が長くて、なかなか時間が取れません…(汗)
by kirikoro | 2012-10-26 01:15 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(2)