KBSの週末ドラマ、全50話
演出 ユ·ヒョンギ
脚本 ソ·ヒョンギョン
出演者
イ·ボヨン (イ・ソヨン役)、イ·サンユン(カン・ウジェ役)、チョン·ホジン(イ・サムジェ役)、パク·ヘジン(イ·サンウ役)、イ・ジョンシン(カン・ソンジェ役)、チェ・ユニョン(チェ・ホジョン役)ほか
脚本家は「華麗なる遺産」「検事プリンセス」「私の期限は49日」のソ・ヒョンギョン。
演出のユ・ヒョンギは「ブレイン」の人です。
*このドラマのあらすじは別ブログに書いています。
あらすじをお読みになりたい方はどうぞ、そちらをご覧ください。
→「いとしのソヨン」あらすじ
また、最終回のあらすじの後にはラストに関するネタバレの感想があります。
*このドラマを見終えた方へのアンケートも作りました。
ご覧になられた方に、参加いただけると嬉しいです。
→「いとしのソヨン」は面白かった?
ギャンブルで借金を重ねては子の学費にまで手を出す父。
そんな父かわって、双子の弟の学費まで出すため働きながら大学に通うソヨンは生活に疲れ、笑う事すら忘れてしまっていた。
そんな彼女の前に、彼女の心を揺さぶり、彼女を笑わせてくれるウジェは財閥の御曹司、ウジェが現れる。
ウジェに惹かれていくソヨンは意図せず、父が死んだと嘘をついたまま結婚に突入してしまう…。
そして、その嘘が周りの人たちを巻き込んで行って…。
原題は「私の娘ソヨン」というところからも分かるように、中心にはラブラインが置かれているのですが、父と娘の関係などの家族の愛がその背後に描かれることになります。
出生の秘密や交通事故、身分差の恋など、定番の材料はたくさん出てきますが、その定番の扱い方は他のドラマと、一味もふた味も違います。
現代的で説得力のあるストーリーで、隅々までよく練られた作品となっています。
やはり、台本がしっかりしたドラマは面白いな、と改めて思いました。
延長なしの50話で終了した訳を、局側は作家の健康状態が良くなくて、と説明していましたが、私の勝手な推測では、作家が断固として延長を拒否したんじゃないかと思います。
韓国の撮影現場では撮影する段になってもまだ脚本が仕上がっていないこともよくあり、ぶっつけ本番のような政策になることも多いのですが、このドラマでは一度もそういう事はなく、役者さんも充分に準備して撮影に臨むことができたのだとか。
50話程度のドラマの場合、視聴率が良ければ延長されるのが恒例なので、脚本家は皆、基本的には最初の段階から延長をも視野に入れて書いているんだろう、とは思うのですが、それでも、延長により、傷になることもよくあるので、これはいい判断だったと思いますd。
たぶん、延長していれば視聴率はもっと伸びたんだと思いますが、一つの見識ですね。
序盤から、視聴者の評判の良かったドラマなのですが、実はわたしは、初めは、まあまあ面白いとは思ったものの、そこまでおもしろいと思わず見ていたんですね。
ところが、回を重ねるごとに、派手な展開はないのですが、あちらこちらで作品の上手さを感じさせられ、気がついたらもう、すっかり引き込まれていました。
例えば、このドラマにはいくつかの秘密が出てくるのですが、その秘密について徐々に周りの人が知って行くことになるのですが、皆が同じように知るのではありません。
秘密を知った人はその秘密を抱え込み、新たな秘密が生まれて行くことになります。
それが誤解を生み、また秘密を抱え込んでいる間に、相手に対する理解を深めていくことになったりして行きます。
また、キャラの表現がいいんです。キャラにブレが無いのに、いい人に見えたり、困った人に見えたりするんですね。
人間の長所と短所はどちらも同じものの裏表だ、とはよく言いますが、まさしくそんな感じで、登場人物たちと一緒に視聴者も長所と思えたところが欠点だな、と思ったり、欠点だと思っていたところが長所にもなっていることに気付かされたりします。
また、ドラマの中で登場人物が語っていることなのですが、自分も経験して、初めて相手の行動が理解できるようになった、だとか、立場を変えて考えてみる、という事がまた、キャラを立体的に描き出しているのだと思います。
私もドラマを見ながら、ドラマですら、これだけ人間を一面的にしか見ていないんだから、現実の世界で自分は他の人物をどれほど一面的に見ているんだろうか、などということも考えさせられました。
ヒロインのイ・ボヨンは「ラストダンスは私と一緒に」や「ソドンヨ」のヒロインを演じた人。
今まで見た中では「ミスター・グッドバイ」の彼女が一番いいな、と思っていたのですが、今回の彼女はそれ以上。
50話の中で変化して行く彼女を堪能しました。
適役だったと思います。
男性主人公のイ・サンユンはこのドラマの演出家の前作「ブレイン」の主役に選ばれながらも、最終的に他の人に替わった、という経緯があったようですね。
その縁での主演ではないかと思いますが、彼もまた、このドラマでより成長した姿を見せてくれていたと思います。
ヒロイン弟を演じたパク・ヘジンも今回は素敵な青年役で新たなファンを増やしたのでは?
「エデンの東」の彼も良かったんですが、どちらかというと悪役でしたし、「熱血商売人」の彼は少しミスキャストだった気もしますし…。
今回は彼の個性がよく出る配役で、彼のおかげでサンウが一段と素敵に見えたんじゃないかと思います。
またもう一人の主要人物ホジョンを演じるチェ・ユニョン。
彼女、「逆転の女王」や「製パン王キム・タック」で見ているはずなのに、全く記憶に残っていない女優さんでした(汗)。
そして、このドラマの序盤、彼女はミスキャストじゃないの!と思っていたのですが、これが後半になると彼女もまた適役だったんだ、ということに気付きます。
彼女が物語の進行に従い、どのように違って見えるか、というところもこのドラマを見る楽しみの一つになると思います。
そして、CNBLUEのイ・ジョンシンの出演も話題になっていました。
ドラマは初挑戦だったようですが、なかなか自然な演技で、その上50話の中でどんどん上手くなっていっているようで、役者としても大いに期待できる人だと思いました。
今回はラブラインはあまりなかったのですが、次回はそういう役でも見たいな、と思いました。
視聴率は最高で48.5%(TNmSによる)と、視聴率30%を越えるるドラマが軒並みのKBSの週末ドラマの中でもかなりの数字。
韓国で人気のドラマだったのですが、日本でも広く愛されるドラマなんじゃないかな?と思います。
ところで、このドラマは韓国ドラマの中でも日本人のほとんどがたぶんあまり得意ではない、と思われる、過度な嫁いびりや身分差によっていじめられたりのシーンがほとんど出てきません。
とはいえ、その原因となる状況が描かれていないわけではないんですね。
問題は問題として描かれていますが、登場人物が定番の行動をとらないんです。
むしろ、これぞ韓国ドラマのいいところ、と思える、主人公たちの幸せだけではなく、家族のみんなの幸福を追求する部分がとても心地よかったです。
こういう作品を見ると、やっぱり韓国ドラマっていいなあ、って改めて思います。
皆様にもまた、このドラマの良さをぜひ味わっていただきたい、と思うようなドラマでした。
私もこのドラマ、もし時間に余裕が無くて週に何本も見られない状況だったら、やはり途中で見るのを止めてしまっていたと思います。
このドラマは後半からが見事でしたからね…。
日本ドラマのリメイクが最近多い事は韓国でも話題になっているようで、その理由を求める記事もちらほら見かけます。
まず版権(というの?)が小説が漫画に比べかなり安くて各局が大量に買っていたものの、韓国国内ではドラマ=恋愛ドラマの公式が長らく続いていてなかなか編成に乗らなかったのが、最近それ以外のドラマでの成功も目立って来たので具体化し出した、ということ、そして、ドラマ原作では日本に対する販売価格が高くなる、といったメリットからだ、と分析されていました。
やはり、韓国国内でも求められているのは恋愛ドラマ以外のドラマの要素なんじゃないかしら?
面白く見ていたドラマが終わってしまうとさびしいですね。
特に長編ドラマでは…。
あらすじをお読みくださっていて、ありがとうございました。
また、他のドラマでも、ご一緒できればうれしいです♪
このドラマ、僕はかなり堪能しました~
最初は、イ・ボヨンさんには、この役は無理があるんじゃないのか?って、おもってたんですが、何の、何のすごく適任だったんですね。
ほんと、このキャスティングは大ヒットだったですね。確か、赤道の男が終わったあと、すぐにキャスティングの話になったので、ほとんど休みなく出演されたはずだったんですけど、すごく役にマッチしているなと感じました。
サムジェを演じた俳優さん、「あなた、笑って」のヒョンスあぼじとか、「雪の女王」のボラ父とか、そういえば、印象的な父親役をたくさんされてますね。今回もすごく好演だったと思います。
イ・ボヨンさん、たしかに、最初の頃は脚本家の意図が見えず、ミスキャストかな?とも思いますよね。
私も、キュートな彼女のイメージが好きだっただけに、初めは少し違和感がありました。
それが、やっぱり、彼女の魅力を生かす形のキャスティングになっていたんですね~~。
ほんとに、最初からかっちりと仕上がっていた台本だったんだなあ、と改めて思います。
そういえば、イ・ボヨンさん、「赤道の男」の前は「愛情万々歳」のヒロインを演じていますから、ほんとにずっと出っ放しという感じで、大活躍ですね。
ソヨンのお父さん・・・
そうでしたね。思い出しました!
彼もいい役者さんですね。
ともかく、このドラマ、最初の印象とは全然違っていて、ほんとにいいドラマでした。
こちたらのドラマも、今視聴中ですが、楽しみに観ています!
イ・ボヨンさん、私も、今まで観てきた中では一番いいかなと思いながら観ています。
パク・へジンさんは「空くらい地くらい」しか知らなかったのですが、このドラマの彼はステキですね~
今のところ、ミギョンの彼氏になっているのですが、私はホギョンのキャラが好きで、ちょっと残念に思っていたら、最後はホギョンの願いが叶うというネタばれを、他の方のブログで読んでしまいました。最近は堪え性がなくなって来ています^^;
ネタばれ読まなくても、タイトル画像見たら、二人が仲良くペアになっていましたね^^
チョン・ホジンさんやホン・ヨソプさんも好きなベテラン俳優さんで、このドラマでのお二人もいいな~と思いながら観ています。
ドラマの内容ですが、ソヨンが苦労しながらも、しっかりと生きていってたのに、嘘をついてしまったところで拍子抜けしてしまいました。
でも、そういう展開だからこそ、いろいろとあって、面白くなってきたのでしょうね・・・
こちらの記事の最後の部分のkirikoroさんのご感想に、なるほど!と思い、ますます楽しみになりました!
今年の1,2を争う話題作ですね。
ホギョンが序盤からお好きだと、彼女のことがこれからもっと好きになると思いますよ♪
>嘘をついてしまったところで拍子抜けしてしまいました。
このドラマの凄いところは、途中、視聴者が何度となく、この人のことは嫌いだ、とか赦せない、とか思うのですが、見ているうちに、ドラマの中の登場人物と同じように、より深く理解していくことにあるんじゃないかと思うんですよ。
じっくりお楽しみください!
愛しのボヨン、見終わりました。父と娘の葛藤は私も経験していまして、ずっと許せなかったです。。まあ、父が病気になり弱っていく姿を見行くうちに、とけてはいきますが。ボヨンのような強さと賢さが、自分もほしかったかな?!
いいドラマでしたね。こんなふうにいやな人物が一人も出てこず、時々クスっと笑えたり、涙を誘われたり、快く 思う壺にはまってしまいました。お見事!最高の愛いらいかな、すっきり見終わったのは。珍しく夫もつられてみていました。
ボヨンさんチソンさんご結婚おめでとうございます。最高のファンタスティックな映画みたいな でもとっても地道なお二人、お似合いですよね^^
こちらの方が印象に残る名前ですね♪
嫌な人の出てこない、いいドラマでしたね。
>快く 思う壺にはまってしまいました。
ほんとにそんな感じでした。
ご主人もご一緒ご覧になっていたんですか!
家族で一緒に見ると、また違った良さが見えてきそうですね。
ボヨンさんとチソンさん、ずうっと話題になっていましたが、とうとう式でしたね。
このドラマのような素敵な家族を作りあげて欲しいです♪
そちらは台風の影響はありましたか?
2日間大雨で昨日やっと晴れたのに昨夜からまた雨です。
「いとしのソヨン」見終わりました。
この頃、ベタなホームドラマしかも50話と言う長編にギブアップが多いんですが、このドラマは脚本がしっかりしてたのか退屈せずに最後まで見る事が出来ましたよ。
たぶん2回目?
1回目は1話だけ見てギブだったのではと思うんです。
主人公ソヨンの気持ち良く分かります。
双子で生まれて3分早いから姉だと威張るなと言う弟。
しかしこの姉がいたからこそ弟サンウがここまで成長できたのではないかと。
主役のィ・ボヨンさんもイ・サンユンさんの好きな部類に入って無いんですよね。
特にイ・サンユンさん「チャベク・相棒」での役がどうも身勝手すぎてその延長で見てしまう・・・。
なので、エンジェルアイでも・・・。
いけない事かもしれないけど、散々家族それも子供にまで迷惑をかけて「親でございってどうよ?」って。
「いない」って言いたくなる気持ち十分理解できるんです。
私似たような状況、見てるんで。
KIRIKOROさんはこのドラは完ぺきだったんですね、☆5つ。
私はそこまでも無いけれど、あやふやにせず一貫したストリーで、延長なしと最初に決めた通りに50話で終わらせた脚本家さんに拍手ですね。
好評だからと延長してしまい、おかしな展開になるドラマ多いですからね。
自分たちが経験した事ない出来後に遭遇して、成長して行く家族の姿は良かったと感じましたね。
西の方はすごい雨でしたね。
うちのあたりはほとんど影響なしでした。
「いとしのソヨン」は脚本がしっかりしたホームドラマでしたね。
私も長編ホームドラマはがっかりすることが多く、見る本数御ぐんと減ったのですが、このドラマはお勧めだったんですよ。
お気楽母さんは主演二人があまりお得意でなかったのにもかかわらず、かなり満足度の高い作品との評価ですか。
俳優さんの前のドラマでの印象を引きずって見てしまう…そういう事ってありますよね。
>「いない」って言いたくなる気持ち十分理解できるんです。
私は身近に見たことがある訳ではありませんが、思わず言ってしまうところは共感できますよね。
こういうどうしようもない親の存在は韓国ホームドラマでは欠かせない存在なのかも!?
一番好きなシーンは、
ソヨンが初めてパーマかけたり、ヨニとネイルしたりするとこ、ホジョンがお義父さんの家具店にお弁当持ってくとこ、
でしょうか。
このドラマ、今もあちこちで放送・配信されていますね~
私もとっても面白く見たドラマなんですが、1回見たきりなので、かなり忘れてしまっています。
せにょらさんが書いておられるエピソードも一つも思い出せません…
だけど、せにょらさんのコメントを読んで、このドラマって、何気ない場面を書くのがうまいドラマだったな、と思い出しています。
思い出させてくださってありがとうございました♪
初めてコメントさせていただきます。
こちらのサイトはもうずいぶん前からのぞかせていただいており、次に何を見ようかといつもkirikoroさんの評価を参考にさせていただいています。
「いとしのソヨン」は私にとって一番好きなホームドラマです。
5年前に初めて見て、ハマりにハマり、1話見るごとにkirikoroさんのあらすじサイトを読み、そうよねと同感したり、なるほどそういうことだったのかと見返したりしました。
今回UNEXTの無料期間加入で久しぶりに見て(ソンジェのエピソードはとばしましたが)、10年近く昔のドラマなのにやっぱり面白くてワクワクし、すごいドラマだなと思いました。
以前見た時は主人公ソヨンにちっとも共感できなかったのですが、今回はイボヨンさんの表情にグッとくることがたびたびあり、自分でもびっくりしました。
UNEXTでは昔の評判良くて見られなかったドラマを初めて見たりしています。
「アクシデントカップル」とか「検事プリンセス」とか。
そういったドラマも面白いけれど、でもやはり昔のドラマというか、お話自体が間延びしているように感じるのですよね。
でもこの「いとしのソヨン」にはそれがない。
綿密に練られた脚本や優れた俳優陣によるすばらしいドラマだと改めて感じました。
もっともドラマの好き嫌いは全く個人的なものだから、友人にも感動してと勧める気持ちは毛頭ありませんが。
見てよかった、後味の良いドラマがあって、やはりドラマっていいなぁと思うこの頃です。
これからも更新を楽しみにしています。
いつもお読みくださっていて、ありがとうございます。
「いとしのソヨン」はとっても良いホームドラマでしたね。
私は再視聴していないのですが、今見ても、やはりいいドラマだと思うだろうな、と思います。
>以前見た時は主人公ソヨンにちっとも共感できなかったのですが、今回はイボヨンさんの表情にグッとくることがたびたびあり、自分でもびっくりしました。
再視聴して、以前は理解できなかったところに共感したり、新たな発見があったりするのがいいドラマなんですよね。
>「アクシデントカップル」とか「検事プリンセス」とか。
>そういったドラマも面白いけれど、でもやはり昔のドラマというか、お話自体が間延びしているように感じるのですよね。
ラブコメって、空気感が勝負なのかなあ?
一番古びるのが早い感じがするんですよ~
いいところはやはりいいんですが、あちらこちらに、古さを感じさせるところが出てくるんですよね~
>綿密に練られた脚本や優れた俳優陣によるすばらしいドラマだと改めて感じました。
やはり、よく練られた脚本に素晴らしい俳優陣によるドラマは最強ですよね。
もちろん、人によって良いと感じるところは様々ですし、見る人の数だけ見方がありますから、感動を必ずしも共有できるわけではないという事は分かっていても、それでもお勧めしたいドラマはありますよね。
自分にとって、とても好きなドラマに出会える喜びってとても大事だし、大切にしたいですね♪
また、どんどん新しいドラマの紹介もしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
これからも、どんどん素敵なドラマに出会えますように!