人気ブログランキング | 話題のタグを見る

なんじゃもんじゃ kirikoro.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

 韓国ドラマ中心のブログです。ネタバレ内容を含むコメントはあらすじの「きりころじっく3」の方にお願いします。


by kirikoro
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

チョン・ヘイン、ハン・ジミン「ある春の夜に」


ある春の夜に(봄밤)  ☆☆☆☆
チョン・ヘイン、ハン・ジミン「ある春の夜に」_d0060962_23432057.jpg
2019年MBCの水木ドラマ、全16話
演出 アン・パンソク(「密会」「妻の資格」「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」)
脚本 キム・ウン(「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」)
出演者
ハン・ジミン(イ・ジョンイン役)、チョン・ヘイン(ユ・ジホ役)、キム・ジュンハン(クォン・ギソク役)、イム・ソンオン(イ・ソイン役)、チュ・ミンギョン(イ・ジェイン役)
最高視聴率は9.5%(AGBニールセンによる)

ある日突然やって来た恋。
けれども、女には長い付き合いの恋人がおり、男には息子がいる。
しかも、女の恋人は男の先輩・・・

「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」と監督、脚本家、主演男優が同じドラマなんですね。
その他の出演俳優も両方に出演している人が多数います。
しかも、一見似た感じのラブストーリー。

見る前には両方見なくてもいいんじゃない?なんて思ったものですが、実際見てみると、当然、違っているところもとても多く、別の作品として面白く見ました。

そして、アン・バンソク監督って、人が恋に陥るときの表現がいつもとてもいいと思うんですが、今回もそれがたっぷり楽しめます。

私はNETFLIXで見ました。
最近のNETFLIXは新作をどんどん配信してくれていて、とてもお得感がありますね♪

*このドラマのアンケートを作りました。ご覧になった方々に参加していただけると嬉しいです。





(story)
図書館に勤めるイ・ジョンインはある日、同僚の家に泊まった帰り、その近くの薬局に寄って二日酔いの薬をかって飲んだものの、財布を置き忘れてしまったことに気づきます。
同僚に電話するもまだ寝ているようで連絡がつかず、口座に振り込むから、と言って電話番号を聞くジョンイン。
その相手の薬剤師ユ・ジホはいつでもいいから、と言ってタクシー代まで貸してくれます。
ジョンインにはクォン・ギソクという財閥家の息子の恋人がいるのですが、実はジョンインとジホが合う直前、ジホと会っています。
ギソクはジホの大学の先輩で、しかもジホと大学動機で友人のヒョンスの職場の上司でもあります。
ヒョンスの頼みでジホ達がやっているバスケ同窓会の活動のために体育館を借りてくれ、また、同窓会にも参加することにしたようです。

仕事を終えたジョンインは同僚の家に財布を取りに行くため、ギソクの車に乗るのですが、そろそろ結婚を考えないか、と言うギソク。
それを聞いて不機嫌になるジョンインです。
ギソクの父親はジョンインの父親が校長を務める高校の理事長で、結婚をビジネスだと考えているため、ジョンインの結婚には反対です。
一方のジョンインの父親は上昇志向が強いらしく、何としてもジョンインとギソクの結婚を取りまとめたいと思っているようです。
ギソクとの結婚をさっさとまとめるようにと迫ってくる父親に、結婚は自分の望む人とのぞむときにしたい、と突っぱねるジョンインです。

ジホはジョンインが口座番号を尋ねる番号をメッセージで送っても返事をしません。
そして、急に思い立ったように実家に行き、息子の顔を見に行くジホ。
ジホの元彼女は子どもを産むだけに戻ってきて、子どもを置いて姿を消してしまっていたのね。
ジョンインはまた同僚の家へ行く予定を作り、その途中で薬局により、お金を返します。
お釣りを要求するジョンインを食事に誘うジホ。
でも、食事をするほど親しくない、と言って変えるジョンインです。
ところが、同僚の家で出前の配達が付いた、と思ってドアを開けたところ、目の前にいるジホ。
自分のあとをつけてきたのだと誤解するのですが、そのまま階段を上がっていくジホ。
実はジホはジョンインの同僚のちょうど上の階に住んでいたのね。
誤解したことを謝ったジョンインは友だちになろう、と提案するけれど、断るジホ…

そしてジョンインの休日。家にいることに退屈したかのじゃよの妹のジェインにねだられ、ギソクのバスケを見に行くことになったジェイン。
そこで思いもかけず、ジホに気づくジョンイン。
ジホの方もジョンインに気づきます。そして、ギソクの恋人として紹介されるジョンイン。
その後の2次会の途中で急に帰ってしまったジホが気になり、再び薬局を訪ねるジョンイン。
ギソクとのことを知ったジホが、心配しなくてもジョンインのことはあきらめた、と言うのを聞き、再び友達になろうというジョンイン。
けっきょく、友達になることにする二人です。

こんな感じで、突然訪れた恋に戸惑いながらも、どんどん互いに惹かれていく二人。
けれどもそのまま突っ走ればジョンインは不実な恋人と周囲からは見られてしまいます。
また、ジョンインの両親にとって、ギソクに比べ、格段に条件が劣ると思われるばかりではなく、ジホに子供がいる、ということが問題になりそうです。

役者さんに関しては、チョン・ヘインは前作とは似ているようだけれどまったく違うキャラをうまく演じていたと思いますし、ハン・ジミンは他の人がやればうんざりしたかもしれないヒロインの頑固さを可愛く演じていましたし、助演陣もみんなキャラがしっかりしていて魅力的。
特に、ジホのお父さんのキャラが私は大好きでした。
彼のキャラを表すのに、たとえば家の前のゴミをなにげなく拾っているシーンがあったりするんですが、そういう細部がとても生きていたと思います。

そしてヒロインの姉と妹。
三人姉妹なんですね~
初めての子で、真っ新の状態で世の中を切り開かないといけない長女は圧倒的な経験値の無さから親に太刀打ちできず、結局は親の望んだ形に落ち着きがちな。
そして、そのことが現在の彼女の耐えられない状況を作り出しています。
失敗はできない、と周到に準備をして状況からの脱出を計画する彼女の姿は、いかにも三姉妹の長女的です。
ヒロインには長女という、前を進む先輩がいます。
長女の生き方から多くを学び、親に立ち向かうのですが、立ち向かう方法は学んでいません。
そのため、一番親との軋轢を経験するのが真ん中の子である次女なんですね。
そして末っ子の三女。
姉たちがら自然と学んだことが多く、綾には要領よく接することができるんですね。
その上、末っ子の特権として、親は何時までも手を賭けたがるし、本人も甘えるのが上手。
いかにもありそうで、それぞれ魅力的な三姉妹のキャラが上手く描かれており、それぞれの恋愛や結婚が描かれているのも魅力でした。

また、アン・バンソク監督の一番の魅力と言えば、人が人を好きになって動き出す心と身体の飇癌だと思うのですが、今回も、前半はもう、その魅力にどっぷり嵌って観ていました。

ところが、後半はちょっと没入度が低くなっちゃったかなあ~
実は、私、家族をはじめとする周囲の人たちに理解を得るために奮闘する部分に入ってから、少し退屈を感じるようになっちゃったんですね。
花火のような恋愛ではなく、持続的な関係を築いていくためには必要なことだと思うんですが、何だか退屈。
丁重に描かれていることには好感を持つのですが、もうちょっと魅力を出せないものかなあ、などと思ってしまいました。
また、元カレがヒロインに執着するところも描かれるのですが、こちらも単調で退屈。
ただしこちらの退屈さはもしかして、男同士のプライドの戦い的な部分が私には全く理解できなかったからかもしれない、とも思いましたが、

また、ストーリーを退屈に感じたのには、バックに流れる音楽も一因だったかも、なんてことも思いました。
何だか曲のバリエーションがかなり少ないようで、終盤になってからは、またこの曲か、って感じで、盛り上がるべきところでうんざり、なんて感じもあって…

と、少し残念なところもあったのですが、なかなか素敵なドラマでした。


web拍手 by FC2



Commented by sonoyama at 2019-09-03 13:33 x
Kirikoro lさん

こんにちは

実は私、「お姉さん」はLaLaTV で何話か、アマゾンレンタルで数話視聴、全体を通して見ていないので、こちらとの比較は的確でないかもしれません。チョンヘインは前作の方が甘く、可愛い感じでしたが、今回は前髪を下ろし地味な感じの役作りでした。ソンイエジンは上手だと思うのですが、彼女の可愛子ぶりがどうも耐えられず(ソン・ヘギョしかり)、ハンジミンはお得意の口を尖らせをやっても鼻に付かず、すんなり受け入れられます。二人が恋に落ちていく過程が繊細に描かれ、二人の場面は素敵でした。ガサツに髪を結び栄養ドリンクをぐい呑みするハンヘジンにチョンヘインが興味を持っていく場面や、婚約者のバスケの試合中チョンヘインを見かけ、見るのを辞めようとしながらどうしても見てしまうハンヘジン、そんな彼女を強く意識するチョンヘインの場面が印象的です。

私には今回は脇役が地味というか印象に余り残らなかったですし(婚約者のお父さん役と妹役以外)、三姉妹については江國香織の小説に似た設定(優等生の長女の夫のDV等)があったなくらいですが、もしかしたらこの監督さんの繊細な描写は江國香織の小説を読んでいるのではとふと思いました。

私が気になったのは、韓国の年齢による序列主義、未だ残る身分制度が、特に男性キャラクター全てに色濃く出ていた事です。日本人の感覚だと、女主人公の、図書館員の同僚が薬剤師を下に見る感覚(もちろん友人の婚約者が”財閥“だからでしょうが、本人は薬剤師と同じアパートに住んでいるのに)が理解しがたいです。

その他Netflixでおすすめは、「初恋は初めてなので 」です。

「初恋」はたわいのない大学生の成長物ですが、スタイルはいいのにファッショナブルな恰好が似合わない、主演のジスはともかく、相手役の女性、リトルスジと言われているらしい、チョンチュヨンが、透明感があり爽やかで実に魅力的です。彼女同様アイドルの、ジニョンが男性ライバルですが、お気楽なジスに比べ、屈折した暗さのある感じがあっていました。助演の男女カップルも日本人好みというか、中国人このみなのでしょうか、二人とも目がくりっとして可愛く、その昔ジソプが「バリ出来」で、女性社員に凄いイケメンと言われる場面で感じた違和感の時から、韓国も随分変わったと思います。


Commented by kirikoro at 2019-09-09 06:47
sonoyamaさん、こんにちは。

>ソンイエジンは上手だと思うのですが、彼女の可愛子ぶりがどうも耐えられず(ソン・ヘギョしかり)、ハンジミンはお得意の口を尖らせをやっても鼻に付かず、すんなり受け入れられます。

ヒロインが好きかどうかって大事ですよね~
私はソン・イェジン、ソン・ヘギョともに何とか大丈夫な範囲なんですが、その感じ、とても良く分かります…

>二人が恋に落ちていく過程が繊細に描かれ、二人の場面は素敵でした。

ほんとに素敵でしたよね~
お書きになっているシーン、どちらも印象的で、今でもはっきりと場面が甦ります。

>三姉妹については江國香織の小説に似た設定(優等生の長女の夫のDV等)があったなくらいですが、もしかしたらこの監督さんの繊細な描写は江國香織の小説を読んでいるのではとふと思いました。

そうなんですか~
私は江國香織の小説はあまり相性が良くないらしく、ほとんど読んでいないんですよ。
教えてくださって、ありがとうございます。

>私が気になったのは、韓国の年齢による序列主義、未だ残る身分制度が、特に男性キャラクター全てに色濃く出ていた事です。

これは同感です。
日本人の感覚とは違うんだろうな、と思いながらも気になってしまいますよね。

NETFLIXのおすすめもありがとうございます!
さっそくリストに追加させていただきました。
見たいものがたくさんあるので視聴はまだ先になると思いますが、楽しみです♪

>その昔ジソプが「バリ出来」で、女性社員に凄いイケメンと言われる場面で感じた違和感の時から、韓国も随分変わったと思います。

なつかしい!
あのセリフには目が点になりましたよね!
Commented by まるゆな at 2020-09-25 12:57 x
春の夜って感じ伝わりました?
主題歌部分は桜は綺麗でしたね。
彼氏、長女夫と、嫌な登場人物がいましたが、彼らのおかげか、かなりハマってみました。でも、そのわりにラストが、あっけなく感じられ、その程度のお仕置き?と、思ってしまいました。思ったより、ドロドロした展開にも関わらず、重々しくなかったのは、演出効果とか、音楽だと思いました。でも、kirikoroさんのおっしゃるように、ちょっと音楽は単純だったかな?よくおごって〜ほどの効果はなかったですよね。
と、不満に思ったことを先に述べましたが、チョンヘインも素敵だったし最後までワクワクしながら見れたので、私も☆3つから4つかな。
ハンジミンについて一言。チャングムとか、イ・サン、屋根部屋の漢服とか史劇の彼女から好きになったので、現代物になんか物足りなさを感じてしまいます。可愛くて素敵なんだけど。あと、オールインとかカインとアベルとか、ちょっと素朴で地味な女の子みたいな役のイメージも抜けてないのかな?なので、知ってるワイフと、眩しくて〜の彼女も、以前ほど惹かれなかったな。残念。好みの問題もあるでしょうけどね。
Commented by kirikoro at 2020-10-01 22:44
まるゆなさん、こんにちは。

いやな登場人物に嵌って見ていると、かれらのラストは一段とあっけなく感じるでしょうね~
でも、まずまず面白くご覧になられたようで、よかったです。

ハン・ジミン、わたしも長らく同じような感じで見ていたのですが、いつの間にか気にならなくなりました。
このドラマでは多少昔の地味な彼女を思い出しましたが、「知ってるワイフ」では全く忘れて見ていたんですよ。
彼女の演技に慣れたのかなあ~

それにしても、やっぱりラブコメは、ヒロインが好みかどうかって大事ですよね。
by kirikoro | 2019-08-31 23:55 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(4)