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 韓国ドラマ中心のブログです。ネタバレ内容を含むコメントはあらすじの「きりころじっく3」の方にお願いします。


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イ・ジョンジェ、シン・ミナ「補佐官-世界を動かす人々」


補佐官-世界を動かす人々(보좌관 세상을 움직이는 사람들)  ☆☆☆☆
イ・ジョンジェ、シン・ミナ「補佐官-世界を動かす人々」_d0060962_07384001.jpg
2019年JTBCの金土ドラマ、NETFLIX 全10話
演出 クァク・ジョンファン(「 THE K2〜キミだけを守りたい〜」「チュノ~推奴~」逃亡者 PLAN B」
脚本イ・デイル(「 キスして幽霊!~Bring it on, Ghost~」)
出演者
イ・ジョンジェ(チャン・テジュン役)、シン・ミナ(カン・ソニョン役)、イ・エリヤ(ユン・ヘウォン役)、キム・ドンジュン(ハン・ドギョン役)、チョン・ジニョン(イ・ソンミン役)、キム・ガプス(ソン・フィソブ役)、チョン・ウンイン(オ・ウォンシク役)、イム・ウォニ(コ・ソクマン役)
最高視聴率は5.314%(AGBニールセンによる)

―――
補佐官―これまで知らなかった話

政治において照明を受けてている人は、議員だが、
その後ろに多くの補佐官の努力が隠れている。
議員の政策方向から、何でもないような発言一つまで、すべて
補佐官を介して作成されて整えられる。
法案に1行の条項を少しでも多く入れるために数千通の電話をして
数百人の関係者と、口が臭くなるほどリレー会議をしなければならない。
法案通過のために、政府与党だけでなく、野党議員を説得する必要があり、反対する人らの懐柔と圧力に耐えなければならない。
 
政治という戦争の中心に立った人の話。

陰謀と暗闘が幅を利かせ、利権と請託が来、
裏切りと報復が飛び交う冷酷な政治の世界。

相手を崩すための熾烈な駆け引き。
法と善意の崖っぷちで闘いながら経験する苦悩と葛藤。
隠れた哀歓と汗臭いっぱいの激しい人生。
権力を握るために誰かを犠牲にし
権力と近いという理由で、互いの手を握り、
昨日の同志が、今日の敵になる泥沼の中で
誰よりも激しい人生を生きている彼らの物語が始まる。
                (韓国JTBCのHP、番組情報より)

―――

*このドラマのアンケートを作りました。ご覧になった方々に参加していただけると嬉しいです♪






冒頭のポスターの中に「6gの野望、6gの代価」というキャッチコピーが入っているんですが、制作陣は「6gは、金バッジ(議員バッジ)の重さを意味する。まだ時が来てないため隠しているチャン・テジュンの野望、そしてそれを叶えるための代価が今回のイメージと映像のポイントだ」と説明しているようです。
このあたり、シーズン2を含め、視聴者としても抑えるべきポイントになるのではないかな、と思います。

(story)
チャン・テジュンは国会議員のソン・フィソプの首席補佐官。
最終的には大統領の席を望むソン議員のため、あくどい事、汚れ仕事をいとわずこなしています。
とはいえは警察官時代に悲惨な庶民の生活を目にし、より良い世の中を作ろうという理想を実現しようと政治の世界に入った人。
しかし、理想だけでは力は得られないことを悟り、力ある議員の後継者になることを考え、ソン議員の補佐官になったという経緯があります。

彼がついているソ議員は院内代表の座をチョ・ガビョン議員と争って勝ち取ったものの、今度は党代表を巡っての争いとなります。
再びソ議員とチョ議員の間で激しい蹴落とし合いが始まっています。

チョ議員側には、彼の引立てで国会議員となり報道官も任されているカン・ソニョンがいます。
元弁護士で、テレビに冠番組を持っていたことから国民、特に女性に人気絶大だったことからの抜擢です、
けれども、最近のチョ議員の言動からするに、彼女は1期で使い捨てにされそうな危機にあるようです。
ところで、このカン・ソニョンとチャン・テジュンは恋人同士。
ソンヨンの部屋のロッカーにはテジュンの衣類を収める場所もあり、半同棲に近い関係ですね。
けれども、ソン議員とチョ議員の間柄を考えると絶対バレてはいけない、秘密の関係です。

そして、ソン議員もチョ議員からの攻撃で立場が悪くなると、今までテジュンの手腕に散々頼って来ていながら、すぐに、テジュンを切り捨てよう、などと考えています。
そんな中、ソ議員の議員室にハン・ドギュンという若い男がやって来ます。
彼は母親の希望に沿って何度も公務員試験に挑戦中の浪人生。
けれども、彼自身はテジュンに憧れ補佐官になりたいと思い、インターン試験の面接を受けるのですがテジュンに落とされています。
ところが議員に呼ばれて事務所にやって来たのね。議員はなかなか戻って来ず、ずっと待っています。
ソン議員の補佐官、秘書たちがチョ議員の不正を証明しようとしている中、彼らを見ながら自らも自主的に動いていたドギュンがその証拠につながるものを発見。
ドギュンも徐議員の秘書室のインターンとして採用されることになり…

こんなところから始まる物語です。
日本にははないポジションのようなので、韓国の国会議員補佐官について、ちょっと調べてみました。

―――
狭義には、国会議員の補佐陣の役職に4級国会公務員に該当する。
公務員の分類では、特殊な経歴職公務員であり、別定職公務員に属する。
各議員室に2人の補佐官がある。議員室では、最も高く秘書官(5級)よりも高い。
広義には、国会議員の補佐陣8人全体とインターン1人までを含んでいる。
通常国会議員補佐官と後者の方である。
議員1人当たり4級補佐官2人、5級秘書官2人、6・7・9級秘書各1名、有給インターン2人まで計9人の補佐陣を置くことができる。
                   (参考 ネイバー知識百科 나무위키

イ・ジョンジェ、シン・ミナ「補佐官-世界を動かす人々」_d0060962_09064182.png
 ―――

ドラマの中、ソン・フィソプ国会議員のもとでは
補佐官がテジュンとウォンシク。
キム・ジョンウクが5級秘書官
ユン・ヘウォンが6級秘書、
イ・グィドンが7級随行秘書
ノ・ダジョンが9級秘書でドギョンがインターン
と、説明にあるメンバーより、5級秘書官が1人、インターンが1人少ない構成になっているようです。

日本では、議員につくのは公設秘書3人プラス私設秘書とアルバイトという構成になっているようです。
でも、初回の、ソン議員が怒りにまかせてテジュンを蹴り倒していた場面を見て、日本の国会議員が秘書に暴行を加えたとのニュースなどを思い出しましたし、地位の不安定さなども似ている所もいろいろあるのではないかと思います。

私は自分の知らない世界を舞台にしたドラマが大好きなんですが、このドラマは他のドラマではおなじみの国会周辺を扱いながらも、今までとは違うところに焦点を当てた話で、とても興味深く見ました。
韓国の話ですが、日本と共通の部分もあり、また、違う部分の中に現在の日韓情勢を理解する鍵もあるように思え(なんとなく、ですが)、それもおもしろかったです。

登場人物は、政治の理想と現実において、正統のトップを争う2人の欲深い悪人と醜悪な現実の中で理想をあきらめていないテジョンやソンヨン、理想がすべてで悪は一切許さないイ・ソンミン国会議員、まだ政治の光の部分しか見ていない新人のドギョンと、典型的でありながらもリアリティがあっる人たち。
役者さんたちの演技もよく、それぞれに存在感があり、ダイナミックに展開するストーリーも、とても魅力的でした。

また、その中で繰り広げられるラブストーリーも素敵。
「トリプル」以来10年ぶりのドラマ出演となるイ・ジョンジェとシン・ミナの関係がとても大人なんですね。
政争のメインストーリーとの絡み具合も全体のバランスも良く、よかったです。

ただ、ラストはシーズン2を前提としてのものなんですよね。
大きな謎を残し、テジュンが理想を捨て去り完全な悪人となってしまったのか?心配なところでラストを迎えます。

ありがたいことに、シーズン2は韓国で11月にスタートするそうなので、余り待たずに続きを見られそうです♪
星は現時点で4つをつけていますが、シーズン2が始まってみれば変わる可能性もあります。


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by kirikoro | 2019-09-15 09:24 | 視聴済韓国ドラマ | Comments(0)