例えば、こんな記事。
「작가 "한예슬 디스? 말도 안돼"」

大体の意味は想像ついてはいたんですが、きっちり調べてみました。
ネット用語のようですね。
「特定の対象を非難、あるいは無視する行為。失礼や欠礼などを意味する英単語"disrepect"の略。」
詳しくはこちらのページが分かりやすいです。
いま、ちょうどGyaOで配信中で、私は数週間前に見たところに出て来た台詞。(以前記事にもしましたが)
1998年の作品と、古いドラマなんですが、今でも生きているドラマなんですね。
たしかに、一度聞いたら、忘れられないセリフです。
こういうところがノ・ヒギョン作家の魅力なんでしょうね。
この「49日」では、11話のハン・ガンがジヒョン(外見はイギョン)をふたたびレストランで雇うことにして、連れて帰って来たところ。
他の店のスタッフ達はジヒョンを温かく迎えるのですが、先輩の女の子のスタッフだけは、ジヒョンが自分にプレゼントしてくれたのがサボテンだったことに気分を損ねていて、どうせ、自分の事をサボテンのような棘だらけの性格だと思っているんでしょう?なんて感じで、すねてるのね。
それに対して、ジヒョンが前にドラマで見たんだけれど、と言って、先輩のことを自分がどう思っているのか説明する時に使います。
そのドラマが「嘘」なんです。
「嘘」の中の台詞を紹介しますね。
(ネットを探したら、すぐにいっぱい出て来ました。さすが名セリフ!)
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韓国ドラマを見ていると、登場人物がおバカだと表現するのに、四字熟語は良く使われるようですね。
「風吹く良き日」のマンセもいろんな珍解釈を披露してくれていましたが、この「イタズラなKISS」でもヒロインがさっそくやっていました。
2話がはじまって、すぐのシーンです。

主人公のスンジョの家にやって来たばかりのヒロイン、ハニを見て、お馬鹿そうに見えるから挨拶したくない、と言う弟くん。
お母さんがそんなことはない、お勉強できるのよ、と言ったばっかりに弟くんのワークブックの四字熟語を説明するはめに…。
そこで出てきたのがこの熟語。
한우충동(汗牛充棟 )
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余裕がなくって、このドラマについては始まった当初と、ちょっと休んでいて視聴再開した時に少し書いただけなのですが、このドラマ、かなり面白いです。
60年代からの江南開発を舞台に、愛と復讐、野望と成功のドラマなんですが、史劇のヒーローものに近い構成になっている感じがします。
登場人物が敵、味方に別れて、と言っても、入れ替わるし、敵同士、味方同士も一人ずつ考えややり方、立場が違い、厚みがあります。
苦難の時代に仲間を増やして行くってところも史劇と近い感じがします。
今やっているのは、やられっぱなしだった主人公がようやく力をつけて来て、敵に向かい出したあたり。
今日取り上げるのは主人公妹が付き合っている男と別れようとしているシーン。
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この四字熟語のシリーズは、久しぶりのアップです。
最近はドラマを見るだけで精一杯で、なかなかこちらまで手が回りません。
今回は『風吹く良き日』のマンセのセリフから取り上げました。
マンセ、サンジュン家を追い出されるまでは、へんてこ四字熟語を連発していたのですがサンジュンと別れていた、つらい時期には全く影を潜めていました。
そして、サンジュンとやり直すことができるようになったころから徐々に復活しているんですね。
今日のセリフはサンジュンのお母さんに言った言葉なんですが、以前はいつも間違っていて、お母さんからテストを命じられるほどだったんですが、今回は正しい意味を言えて、お母さんから勉強した甲斐があったわね、といったようなことを言われていました。
さて、今日の四字熟語は
전화위복(轉禍爲福)
日本では四字熟語としては使わず、訓み下し文の形で 用いますね。
「災い転じて福となす」と言います。
サンジュンの母は惣菜屋の客に、この店では離乳食はあつかってないの?ときかれるのね。
サンジュン母が社長をしていたウェルビーイング乳業は離乳食の失敗で潰れてしまったんですね。
客はそんなことを知らないで口にしたんですが、サンジュン母としたら、気の滅入る話題なんですよね。
そのお母さんの気分を変えよう、とマンセが口にしたのがこの熟語。
「전화위복という言葉もあるじゃないですか」、と言ったのね。
お母さんに意味は分かっているの?と聞かれ、マンセ、今回はちゃんと答えられました!
ところで、ドラマではこれに続き、別の人に離乳食を作って持たせてあげる場面がでてきましたから、これから具体的に전화위복の위복の部分の話が展開しそうです。

今日の熟語はガンヒの義弟夫婦の会話から。
ガンヒから借りた2億ウォンを、あっという間に詐欺に遭って失くしてしまった義弟夫婦は家賃を払うお金も工面できません。
ガンヒ名義の家の権利書を担保にサラ金からお金を借りようと言う義弟。
最初は反対する妻なのですが、このまま母子3人路頭に迷うことになる、と説得する義弟。
ガンヒの財産と言っても、もともとは皆、自分の兄のものだったわけだし、自分たちも労働で奉仕した、と。無茶な理屈を並べる義弟。
そして「이판사판이야!」と言い捨てるとガンヒの部屋に権利書を探しに行きます。
이판사판(理判事判)
意味は「行き詰まってしまい、どうしようもない状況のこと」。
「もう選択肢が残されてなくって、最後の手段に訴える」って感じの時に使う言葉のようですね。
でも、もともとの意味はだいぶん違うようです。
朝鮮時代、出家するとお坊さんは「이판」といって、山にこもって俗世との縁を切り、我を磨くことを生業とするか、
「사판」、お寺の財産や事務の仕事を処理する雑務を行うかに二分されました。
最初はこの二つの種別に分かたれた僧がそれぞれ、その任務を全うして仏教の興隆を導いた、というところから、いい意味で使われていたようです。
ところが、抑佛政策がとられるようになり、僧侶が最下層の身分とされると、僧侶になるということは人生の追い詰められた最後の選択ということになり、今のような意味に変化した、と考えられているようです。
ホテルの部屋に入り、
(ハヨンはもちろん、お約束の、お姫様抱っこで入ります)
ほっと一息つきます。
ギフンは食事に行こうというのですが、
ハヨンはそのままベッドに横になって、기진맥진이에요.と言います。
それを聞いたギフンも기진맥진이디.と、やはり横になるのね。

(翌日のふたり)
기진맥진(氣盡脈盡)
意味は「精根が尽きること;疲労困憊。 へとへと」
*ブランクのところは白文字になっています。反転させてお読みくださいね。
ドラマの中では이디とともに使われていますが、検索してみるとその形の用例も多いのですが、기진맥진하다の形もよく使われているようです。
本日の熟語はマンセとソルヂの会話から。
マンセのおばあさんの田舎の家が、土地再開発の区域に入り、大金が入る、という話が湧き起こります。
家族がいろいろ夢を見ていたんですが、結局、その後、区域から外れた、との手紙が入るのね。
マンセから、その話を聞いたソルヂのセリフです。
일장춘몽이었구나.
일장춘몽(一場春夢)
日本語で言うと「一場(いちじょう)の春夢。ですが一場の夢と言う方が一般的だと思います。
春の短い夜の夢のように、はかないこと。」〔出典:侯鯖録〕
さいきんの私はあまり、前向きではないので、
인생은 일장춘몽.
なんて、ついつい考えてしまいます。
きょうは一家のお父さんとお母さん、ジョンナムとソニの会話から。
大金が入ると思ってすっかり気が大きくなっているソニですが、ジョンナムは堅実です。
ジョンナムの車を買おうと言うソニに、必要ない、と言うジョンナム。
ソニに、
이 정도 사는 것도 감지덕지다.
と言います。
감지덕지(感之德之)
意味は「身に余ることと有難たがること;有難たさ」
日本語にはない四字熟語のようですね。
もう一つ。
マンセが久しぶりにとんでも成句を披露してくれました。
ソルヂに紹介されて男の人と会って話している場面です。

マンセにいろいろ大変なことがあったと聞いていて、これからいいことがいっぱい来るよ、というようなことを言いつつ成句で言おうとするのね。
男の人が成句をなかなか思いだせないでいたのをようやく思い出した、と
인생지사 새~
と言いかけたところで、マンセが言ったのは
인생지사 다음치마!(たぶん)
正しくは
새옹지마(塞翁之馬)
ですね。
日本語での読み方は「 さいおうがうま」。
意味は「人生の吉凶, 運不運は予測できないことのたとえ。」
ドラマの中では
인생지사 새옹지마(人生之事塞翁之馬)
といっていますし、検索してみても、ヒットするのですが、
辞書に載っているのは
인간만사 새옹지마(人間万事塞翁之馬)。
日本語では「じんかんばんじさいおうがうま」と読みます。
こういう言葉は原典があるので、인생지사~ は誤用なんじゃないか、と思うのですが…。
*すいません、朝になって、タイプミスを発見。
訂正済みですが 새옹지마 を
すでにご覧になった方、すいません。